最近日の出前後に目が覚めて少し涼しいうちに朝刊を読みながらパンとコーヒーの朝食を摂る。1週間ほど前のことだ。何やらタッタッタッと音がするのでふと外をみると家の前の緩やかな坂道を赤い短パンに白いシャツの男が走り抜けて行く。その速さはとても人間技とは思えない。結構な距離をあっという間に走り抜けて行った。全日本チャンピオンが朝練をしていると言う話も聞いたことがない。まず近在にそんな人もいない。初めて目にしたが一体あれは何だったのだろう。そんな話を誰かにしても「フーンそれで」と言われたら話の継ぎようがない。「赤パンに白シャツの韋駄天伝説」として頭の中の都市伝説となった。
口は達者な方だった。特に無駄話では言葉遊びで仲間の中心になることも多かった。ところが定年後何年か経つと言葉遊び仲間は殆んど居なくなる。口が錆びついてしまうので何時も通る道でカーナビが「カーブがあります」と言うと知ってるよと言わずに「そうかアリガトウ」と答える。話相手がカーナビだけと言うのも寂しい。ふと思ったがブログは誰だか知らない人に向かって喋っているようなものだ。だから無駄話でも毎日書き続けられる。喋りが活字に置き換わったようなものだ。多分ストレス発散には効果がある。次に活字が喋りに変わった時が問題だ。爺さん最近独り言が多くてと言われるようになったら最終段階だ。可能な限りブログは続けなければならない。