太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

逆張り言説

2023-08-11 09:07:49 | 日記

 欲張り伝説ではない。久し振りの麻生無双(節)である。82歳だが口だけは衰えていない。台湾での講演で台湾海峡の「平和と安定」の重要性を強調し、「日本、台湾、米国をはじめとした有志の国に、非常に強い抑止力を機能させる覚悟が求められている。戦う覚悟だ」と発言した。軍事演習などを行う中国の動きに警戒感を表明「台湾海峡の平和と安定は日本はもとより、国際社会の安定にも重要」との認識を示したうえで、「最も大事なことは、台湾海峡を含むこの地域で戦争を起こさせないことだ」と語った。

この「戦う覚悟」という言葉が各所で物議を醸している。中国では「なぜこの日本の政治家は、台湾についてこのような不当な発言をできる立場や自信があると思っているのだろうか」と罵倒した。政権与党の北側氏は「台湾海峡において、戦争を起こさせない、台湾有事は起こさせない、というところが一番の肝だったと思う。台湾海峡の平和と安定の重要性は言うまでもない。そのためにしっかりと外交的な努力をしっかり進めるとともに、東アジア全体の平和と安定を確保していくためには抑止力の強化も重要だという趣旨でおっしゃったんだろう。」と。

立憲の岡田氏は「台湾有事にならないように外交的にどうするかが求められる。アメリカは(台湾有事になった場合)はっきりと軍事介入するとは言っていない。含みを持たせている。それが外交だ」と述べた。「最終的に国民の命と暮らしを預かっているのは私たち政治家なので、軽々に言う話ではない」。共産党の志位さんは「このような挑発的言動は百害あって一利なし。」と。

一体どれが麻生さんの真意なのか。ワイズクラック(しゃれた減らず口)という言葉がある。ウィットに富んだ切り返しに使うがユーモアの分からない相手や場違いなところで使うと要らぬ火種の元になる。本来なら危機におけるユーモアの他にも、ウィットに富んだ受け答えの一つとして紳士の証にもなる。しかし麻生さんは「逆張言説」の方が相応しい。性格(癖)によるものだろうが岸田さんは逆張りをしない。麻生さんが首相を続けていたら随分国民(特に記者)は右往左往していただろう。政治家トップは逆張りは許されないが麻生さんは副総理である。

逆張りをするのは無責任なコメンテータに任せておけば良いものを。逆張りの嫌らしいところは注目を浴びるといういわば炎上商法的なところである。一方世の中に刺激を与えると言う点では良いこととも言える。麻生さんは中国や与党、野党のコメントも想定していただろう。もう回顧録を出してもおかしくないお歳。そろそろ本音、本気だけで良いのでは。

エッ噓偽り、修飾なしの本音本気?ウ~ン覚悟ができていない‼