仁木英之氏著 黄泉坂案内人の次作品。
迷える魂を説き伏せ 無事あの世へ送り届ける彩葉と速人コンビの魂送迎車のお話です。
命とは何か、願いとは何かを語りかけてくるようです。
前作程厄介な展開にはならず、焦れったい思いは残りますが、私は本作品の方がすっきりしていて好きです。
キャストも全員好ましいのは近年珍しい事です。
余談ですが物語に登場するデュセンバーグはとてもマニアックな自動車です。
奈良や名古屋のピンポイントの地名といい 作者のこだわりを感じます。
♪鹿鳴館では夜毎のワルツのリズムに合わせて ポンパドールの花咲きゃデューセンバーグを夢見る ハハハァン ♪
(タイムマシンにお願い サディスティック ミカバンド)
せっかくの和装でお出かけなのだから、群れず固まらず少人数で行動した方が 楽しいのになあ。
この年代の人って 兎に角集団行動でないと動けないようですね。
一人一人は 個性的でお綺麗なのに勿体ないです。
自分的には 好みではありません。やや白い顆粒調味料が多く舌が痺れました。
老舗に期待したのですが 値段なりなのは致し方なし、というところです。
地方百貨店のフードコートに同系統のお店が有って 名前も出さないくらいのおとなしいお店で味もそれなりですが 白い顆粒に染まっていないだけシンプルでいいです。
昔はみんなあんな味だったのに 自分自身も忘れてしまって反省しています。
何か物足りなさを感じたら 自分の味覚が揺らぎ初めているのかもしれないです。
口直ししたいけど 関西で白い顆粒なしのお店を知らないので困り果てました。
和食が世界遺産に選ばれましたが、今外国人に人気の日本食は明治以後の新日本食です。
過剰な味付けをしない和食だけが 世界遺産に選ばれる資格があると思うのです。
