ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

ドイツ・ラーデンでの「シイタケ」栽培

2015-05-16 17:10:00 | 日記
2013年9月、ドイツのNRW州・ラーデンにある農家です。マッシュルーム栽培をホストのOさんは手がけています。栽培の年間サイクルとしては終わりの時期で、ほぼ1年間使った菌床を外に出す作業も間もなく始まる時期でした。



10種類以上を育てているようですが、収量が多いのは「シイタケ」で、発音もそのままの”シイタケ”です。写真は、終了間際の菌床なので勢いは既にほとんどありません。




以前のブログでも紹介していますが、築230年の母屋の地下室で栽培しています。その一部を写真でお見せします。この地下室ブロックは5室に別れていて、それぞれに扉が設けられています。この扉が230年前からあったかどうかは聞き漏らしましたが、食糧や器材の倉庫的な利用がされていたようなので、類似の扉は当時からあった可能性が高いと思います。(壁などの構造から)


追加した設備としては、温度コントロールを可能にした空調・換気設備、温度監視をするセンサーとネットワーク及びパソコンシステム。そして、給水配管等は後からのものでしょう。また、超音波発信器を組み込んだ加湿器も自作しています。唯一の不足としては、排水設備です。排水溝などが設けられていないので、バッキューム装置と汚水汲み上げポンプ(電動)で地下室から汚水を地上階の下水溝に流しています。




ところで北緯52度付近に位置しているラーデンは、時にマイナス20℃の厳冬もあるようです。しかし、そうした気候の中でも先祖伝来の家屋・施設を上手に活用して、しかも、周年栽培(ほぼ1年中、出荷できるので収入も続く)を実現していることにも感心しました。

正確な数値ではありませんが、菌床の総数は1000個を超えるぐらいかと思います。大量生産ではありません。しかし、Oさん自身が明言しているように、近在の顧客(レストラン、スーパー、個人など)に安定的に新鮮な食材を届けることができれば良いとしています。

地下室は別のブロックもあって、そちらは物置倉庫になっていました。このエリアも必要ならばマッシュルーム栽培に改造する・・・とも言っています。

この栽培だけで家計か成り立っているかどうかは疑問です。事実、賃貸住宅を4戸所有していました。他に、畑地(牧草地?)も貸しているそうです。さらに遊休の畑地も所有しているのです(広さは確認していませんが)。

色々な点で、このOさんの着想や実施モデルは教えられる・考えさせられることが多いのです。


BTW,あいかわらず安倍内閣の暴走が続いているようにしか見えていません。どこかの大学教授の見解が報道されていましたが、ほとんど私の認識と一致していました。
 1. 自衛隊派遣等の条件を定義しているようですが、所詮、一方的な思い込みで相手方にとっては関係ないこと。つまり、戦争に巻き込まれる。
 2. 武力外交(最低限の備えは別として)よりは、人的交流を深め・信頼感を醸成する真の平和外交に日本の役割を見出すこと。

そして、その一方で、安倍首相の言葉には信用がないこと。言葉とは別のところに本心があって、肝心な発表の際にはその本心を出さずに人心を欺こうとしている。世界に向って大嘘を公言した「福島原発はコントロールされている・・・」、このような人物に政治を任せるわけには行きません。

さらに、これらを推し進め・暴走する内閣関係者は、先の大戦の歴史的教訓を学んでいない意味でも許しがたいものです。時代を逆戻りしていると断言できるのではありませんか。

心ある国会議員(自民党の中にもいらっしゃるようですが)、政治家を生業(なりわい)とする方々は、地域や国の経済的な存続のみならず、いかに平和裏に共存できるかを模索していただきたいものです。

このような政治が行われている限り、日本国民や近隣諸国(人民)はやすらぎを得ることはありません。良識ある国会議員や政治家の皆さん、仕事をして下さい。でなければ、国民一人一人が行動を起こさなければならない事態に・・・、いや既に入ってしまっているのではありませんか?!

また、こうした事態を招いた小選挙区制度そのもにもメスを入れるべきでしょう。まさに、国会が機能していません!! 人民の総意が反映されていません!!


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