ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

少し寄り道ですが・・・

2014-10-20 22:42:00 | 日記
ヨーロッパの話題ではありませんが、去る9月5日のブログ記載事項に関連しているので綴りたいと思います。

事の真相は不明確な段階ではありますが、経済産業省の女性大臣が辞任しました。報道によると、当人曰く「国民の理解が得られないようであれば辞任する」との意向を示していたようですが、この言葉を聞いて不思議に感じました。

この言葉からすると、自分自身は納得できる(つまり、妥当性があると判断できる)内容であったとしても、国民に理解していただけないようであれば辞任する・・・とも解釈できます。全くの責任所在のすり替え答弁に聞こえます。

そもそも、自分自身に納得できるような客観的・妥当性のある内容であるのなら国民も同様に認めるのではありませんか。であるのならば辞任の必要はないのであります。にもかかわらず、国民が理解しないならば、国民に理解力がないのならば、仕方がないので辞任します・・・と言っているのは、責任は自分にはないのだけれど、止む無く辞任しますと言っているようなもので、責任の所在をすり替えしているように映ります。

総理の意向に沿って「右向け右」に従うばかりであるような女性閣僚は、その存在意義を疑う・・・旨のブログは既述の通りですが、今回の顛末を見聞きしていると、残念の上塗りをしているようにしか見えません。これで国民を良き方向に導く「政治」ができるのでしょうか。

一方、もう一つ残念に感じていることがあります。今回の真の発端は知る由もありませんが、直接的には野党からの「収支決算に掛る指摘」があったからでしょう。収支が合わなくて補填が疑われていることや、未計上(未記載)になっている年度もある云々です。それはそれで重要なことであって、単純ミスではなくて意図的な隠蔽等があればなおさら批難されてしかるべき事項かとも思います。ですが、こうした事項よりももっと重要な「政策面」での追求や議論を国会においてしていただきたいのが私の思いです。

現政権がいわば強引とも思われるやり方で様々な政策を推し進めようとしているように国民の目には映っていませんか。私の目からすると「暴走」に近いものに見えています。「丁寧に説明して行きます」との発言をしばしば聞きますが、相変わらず見聞きしていません。

何れにしても、本当に論戦していただきたいのは「政策面」です。国民からの負託を背負っている国会議員なる政治家はキッチリと仕事をしていただきたいと思います。また、これだけ国民の意見が反映されないような選挙制度や議会政治・政党政治であるならば改善・改革等が必須なのではないでしょうか。

最後に、今回の辞任劇で感じたことの一つでもありますが、政治家は本当に国民目線で国民のために仕事をしているのでしょうか。真相が明らかにならなければ判らないことでもありますが、まさか、政治家は自分のために仕事をしているのではないでしょうね。こうした疑念を抱かざるを得ない事態だとも感じてしまいました。

これらのことを考えると、日本は本当に先進国と言えるのでしょうか。どの国も完成型にはなってはいないと思いますが、より成熟度の高い(もちろん良い意味で)社会を目指したいものです・・・。

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