ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

ドイツ: New cracks found

2017-06-13 15:28:21 | 日記
2017年6月13日(Tue.) フランスでの政界再編(?)劇が世界の耳目を集めているのではないでしょうか。 既存の政党が見放され、新たな動きに期待が集まっているとでも言えるのかも知れません。 日本ではどうなのでしょうか、少なくとも、今のままで良いわけはありません・・・私見ですが。

さて、ドイツではお隣ベルギーの原発の件が取りざたされています。 ( ニュースソース: DW-DE 6月12日発 )

<原文の一部>
New cracks found in Tihange 2 Belgian nuclear power plant
ベルギーの Tihange 2 原子力発電プラントで新たなひび割れが発見されました。


More micro-cracks have been discovered at the Belgian Tihange 2 nuclear reactor near the German border. Belgian authorities say the nuclear plant is still safe.
ドイツとの国境に近いベルギーの Tihange 2 原子炉で、さらなるマイクロ・クラックが発見されました。 ベルギー当局によると、同プラントは引き続き安全だとしています。



Seventy new micro-cracks have been discovered in the high-pressure boiler at the aging Tihange 2 nuclear reactor in Belgium, since the last inspection in 2014.

Experts using ultrasonic technology found the new cracks after positioning the camera in a different direction, according to a response from Belgian Interior Minister Jan Jambon to a parliamentary question from the Green party.

The security of the Tihange nuclear power plant is not in doubt and it will continue to operate, Jambon said.

Lying only 60 kilometers (37 miles) from the German border, the Tihange nuclear power station has long been a target of criticism by German politicians and anti-nuclear campaigners concerned over its safety.

(抜粋)70の新たなマイクロ・クラックが、ベルギーの老朽化した原子炉の圧力容器で発見されました。 2014年の検査以来のことです。 専門家は、超音波技術を使い、違う方向からの設定によって新たなクラックを見つけました。 これは議会における緑の党による質問によって、ベルギーの内務大臣が答えたものです。 同原子力プラントの安全性に疑う余地はなく、引き続き制御されていると内務大臣は語りました。 
この原子力プラントはドイツとの国境から60kmしか離れていない場所にあり、長い間、その安全性ついて、ドイツの政治家や原発反対の人たちからの批評にさらされてきているのです。



Last year, the German state of North Rhine-Westphalia purchased iodine tablets in case of a nuclear disaster.

(抜粋)昨年(注: 2016年)、ドイツの North Rhine-Westphalia (NRW)州は、原子力災害に備えてヨウ素の錠剤を用意しました。

Three aging reactors
The more-than-40-year-old nuclear power plant consists of three reactors, which have been plagued by several shut downs and incidents due to maintenance and safety concerns. The original life span of the plant was 30 years.

The Belgian newspaper Belga reported that as of 2015, nuclear inspectors had found 3,149 points of damage to the Tihange 2 reactor. With the latest inspection, that number has risen 2.2 percent to 3,219, according to the organization Nuclear Stop.

Previously unknown micro-cracks were also discovered at the Doel 3 nuclear reactor near Antwerp during a control check in November. Authorities said the security of the reactor was not in question.

Belgium relies on nuclear power for about 39 percent of its electricity supply, forcing it to extend the life of existing nuclear reactors as it builds up other energy sources.

Following the 2011 Fukushima nuclear disaster in Japan, Germany decided it would phase out nuclear power by 2022.

(抜粋)3基の老朽化した原子炉: 40年以上の原発は3基あり、これらはメンテナンスや安全上の懸念等による停止で幾度となく困られせてきているものです。 そして、元々の寿命は30年間とされていたのです。
ベルギーの新聞である Belga の2015年の報道によると、原子力検査官は Tihange 2 原子炉には3,149ヶ所のダメージが発見されたとしています。 そして、organization Nuclear Stop の最新の検査によると、この数は2.2%上昇して3,219に上っています。
また、アントワープ近くにある Doel 3 原子炉でも11月の検査によってマイクロ・クラックが発見されています。 当局者によると、原子炉の安全に疑う余地はないとしています。
ベルギーは、その電力供給のおよそ39%を原子力に頼っていて、他の代替えエネルギーが用意されるまでは、その原子力設備の延命が余儀なくされているのです。
2011年の日本のフクシマの原子力災害を受けて、ドイツは2022年までに原子力発電から脱却することを決定しています。

***

ドイツにとっては、ベルギーの原発だけが問題ではないと思いますが、これら老朽化している原子炉は、かなりの脅威であることに違いはないようです。


 
人智では対応しきれない原子力なのです。 過去の安全神話は、チェルノブイリもそうですが、フクシマで完全に崩壊しています。 いかなる安全基準を設けたとしても、絶対安全とは言えないのです。 「想定外」 は、今や使ってはならない言葉なのです。 ならば、早急に原発の停止・廃炉・撤去とすることが最善策であることは明らかでしょう。

にも関わらず、日本の現政権はどうでしょう。 多くの国民の反対や懸念を無視し、再稼動を続けています。 また、フクシマはコントロールされているなどと大ウソも世界に向けて放ってきています、安倍は。

やることなすこと、全く正常とは言えません。 そして、全体の流れを俯瞰して見ていると、現政権や自民党は、まさに極右政権・極右政党に見えてしまいます、独裁です。 得票率は30%前後しかないのに、議席が過半数を超えているが故に、国民の信を得たと称して暴走しているのです。 暴政・失政です、多くの政策は。

これ以上、騙されててはなりません。 民主主義を取り戻しましょう!  安倍政権の言葉にはカモフラージュがあって、本音を隠しているのです。つまり、大ウソをついているのです、国民に対して。 

 ・・・ どうしても、話がこちらに向ってしまいます。非常に気になっているので、申し訳ありませんが・・・。

*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。



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