「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

森保監督の固定メンバー主義、疲労困憊で終戦のリスク

2019年01月27日 10時18分17秒 | サッカー選手応援
森保監督は、アジアカップ準々決勝ベトナム戦でも、大方の予想を裏切り、中2日前のサウジ戦から、最前線の武藤を北川に替えただけ、固定メンバーで臨みました。

それでも、早めの選手交代で活性化を図るかと言えば、最終の交代がその北川に替えて大迫、次が残り11分になってから原口に替えて乾、最後は89分に南野に替えて塩谷という遅さです。

南野選手については、初戦のトルクメニスタン戦のあとも書きましたが、日本チームのトップ下ということで対戦相手に相当警戒される立場ですから、彼自身がこの苦境を乗り越えなければなりませんが、チームとしての工夫も必要です。

今大会の南野選手の様子を見ていると、どうしても、かつての香川真司選手とダブって見えてしまいます。それは、キレッキレの時はスーパーな活躍でチームの中心なのですが、一旦おかしくなると、ゲームから消えてしまうほど存在感をなくすタイプだという点です。

今回、若手三銃士の一人、中島翔哉選手の離脱が、南野選手にマークが集中している点で大きく影響していると思います。

中島翔哉選手に代わって原口選手が入っていますが、最近の原口選手は、すっかり大人のプレーというか、強引にタテに仕掛けたり、カットインしてシュートを打つといった単独プレーより、中の選手を活かしたり、守りに戻るという場面が増えています。

相手チームにしてみれば、中島、南野、堂安と三枚並んだ時の守りにくさは相当なものですが、南野、堂安の二枚だけであれば、脅威は半減しているかも知れません。

そういう観点から中島翔哉のいない場合のプランBは、原口選手より乾貴士選手のほうがいいように思います。かといって原口選手をベンチにおいておくつもりはさらさらなく、ここは南野選手を下げてフォーメーションで工夫したいところです。

一方、原口選手を含めて、これまでの戦いに出続けた選手の疲労の蓄積を考えると、どうして、ここまで「メンバー固定主義」で来たのかと思います。
私の見立てでは、森保監督の基本姿勢は、この試合でタイトルをとるために長期プランのメンバー編成を崩すのではなく、あくまで東京五輪を見据えて、その主力選手はどんなことがあっても使い続けるという姿勢ではないかと思います。

その考えに立てば、今夜のイラン戦に負けても、それはそれで仕方がない、7試合までは届かなかったが6試合までき来たので「よし」とする考えではないかと思います。そういう前提に立てば、準々決勝のベトナム戦にああいう起用法をとったのだと思います。

ただ、連れてきた他の選手たちの力を結集して勝ち上がる変幻自在の采配という点では、ずいぶん不満足なやり方で、これが、この先も続くようでは「いつか見た光景」と同じになってしまいます。

さる2016年10月、ロシアW杯アジア最終予選の胸突き八丁の頃、ハリルホジッチ監督が、当時のビッグ3・本田、岡崎、香川にこだわって世代交代をしない、当時の「メンバー固定主義」を何度も何度も指摘して、それが11月11日のテストマッチ・オマーン戦で実現して、その直後、15日の大一番・サウジ戦に、やっとビッグ3がスタメンでない布陣で臨んだことがありました。

ああいう、薄氷を踏む思いを、森保監督もしそうな感じで、この先が思いやられます。

ともあれ、今夜のイラン戦、負けて当たり前の采配の中、何か驚くような布陣を組むのか、それとも使い続ける南野選手あたりが爆発するのか、はたまた「やっぱり半端ない大迫」選手あたりの活躍で決勝をもぎとるのか・・・・、ですね。




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