中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

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第903話 中小企業は今こそマーケティングリサーチを!

2020年04月19日 | 仕事

「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。

「マーケティング」と聞いてどんなイメージを持つか、何人かの中小企業の経営者に聞いてみたことがあります。

「広告宣伝のことだろ?」、「市場調査だね」という答えのほかに「広告会社のクリエイティブな人たちが会議室で斬新なアイデアを出し合っている」、「イケメン社員が高層ビルの会議室でかっこよくプレゼンをしている」、「切れ者の社員がPCでデータを分析してExcelで見栄え良くグラフにしている」

いかにも、というかテレビの見過ぎというか、そんな感じでした。

Wikipediaによれば「(マーケティングとは)企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにするための概念である。また顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦略、仕組み、プロセスを指す。」となっています。しかし、この定義は抽象的過ぎてピンときません。

定義はさておき、マーケティングは実は仕事にとても役に立つ重要な「概念」です。

営業活動がままならない現状だからこそ「重要だが緊急ではない」仕事に取り組むチャンスだと思って(居直って)マーケティングしてみましょう。

そこで真っ先にやっていただきたいのは、マーケティングリサーチです。それは「商品やサービスをより多くのお客様に買っていただくため、市場のニーズを調査すること」です。

マーケティングリサーチは端的に言えば市場調査と言うことになりますが、中小企業は大企業と同じようなリサーチをすることはできませんし、行う意味もありません。

マーケティングリサーチのひとつにグループインタビューがあります。グループインタビューの例ですが、ユーザーになりそうな人を何人かランダムに選んで部屋に集まってもらい、いくつかの商品を試してもらって意見を聞くというものです。

また、実際に集まってもらわなくても、動画配信やZoomを使ってネット上で意見を集めてみるという手もあります。これなら中小企業でもできそうです。

ただし、これはあくまでも「大企業が供給する」視点での調査です。たくさんのお客様にたくさん買ってもらう商品ならばこれで良いかもしれません。

中小企業はこれとは真逆の視点に立つべきでしょう。つまり、リサーチされる側です。

実は商売をやっていると真の顧客視点である「リサーチされる側」になることはほとんどありません。商品を供給するの忙しくて、そんな悠長な立場になってみる余裕などないからです。

しかし、商品が売れず、営業活動もできない今こそ徹底的に「リサーチされる側」になってみましょう。

ネットを検索していろいろな商品のアンケート調査に答えたり、自社が供給しているものに近い商品やサービスを試用したり、時には実際に買ってみたりしてはいかがでしょうか。

おそらく「意外とこれは便利だ」とか「このやり方は面倒だ」とか「別にこれでなくても良いのでは?」といったユーザーとしての実感を得ることができるはずです。

本当の「顧客目線」が身についたと思うまで、何度でもそうしたことをやってみてください。

市場が回復するにつれ、大きな効果を発揮してくるはずです。

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