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Web調査でわかるのはおじさんたちの意識?

2017年04月30日 | コンサルティング

私はYahoo!ニュースをよく見るのですが、ページの右下あたりに「意識調査 回答数ランキング 4/30(日)集計」という欄があります※。「Yahoo!ニュース 意識調査 - 世論を正しく可視化して世の中を良くする。」とうたわれており、投票してもしなくても途中経過を含めて結果を見ることができます。

本日の調査回答数ランキング1位は、失言をした大臣の辞任に関するものです。現時点で13万票以上の投票があり、「辞任は妥当」が84.9%、「辞任する必要はなかった」が12.3%、「わからない/どちらとも言えない」が2.8%となっています。

そして、回答者の83.0%が男性、17.0%が女性でした。また、本日(2017年4月30日)の意識調査10件のうち、男性の回答者の比率が最も低かった調査が「70歳まで働きたいと思う?」で男性78.9%、女性21.1%でした。

このようにYahoo!ニュース 意識調査に関して言えば、どの調査も回答者の8割が男性2割が女性という比率になっています。「パーソナル設定」をすると、調査ごとの投票者のプロフィールを見ることができます。これもまたどの調査においても、年齢が50代、60代、職種は役員・管理職と自営業、定年退職者が多くなっています。

このデータを要約すると、Yahoo!意識調査の典型的な回答者像は「60歳前後の男性で中小企業の経営者か自営業または定年退職者」ということになります・・・

あ!自分のことだ!と驚いてしまいました(今日は平野が書いています)。今更ながら「世論を正しく可視化して世の中を良くする」という崇高な使命を担う者として身が引き締まる思いです。

現代はビッグデータの時代と言われています。Webによる世論調査やアンケートはたくさんの人の意見や考え方、嗜好を知るために大変役に立ちます。大規模かつ多様なデータを比較的簡単に入手できるのはとてもありがたいことです。

だからこそ、データの出所や調査を実施した人が誰かを知ることは何よりも重要なのです。そのためには統計学の知識が役に立ちます。ビッグデータの時代こそ全ての人が初歩の統計学の知識を持つべきです。

時々「統計学を疑え」という人がいますが、それは間違っています。統計学は「道具」に過ぎません。まずは「道具を使っている人」を疑いましょう。

ちなみにYahoo!意識調査ではCookie を削除すれば何度でも投票できますし、投票した人の国籍もわかりません。

Yahoo!ニュース 意識調査 - 世論を正しく可視化して世の中を良くする。

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