パオと高床

あこがれの移動と定住

ストラディヴァリウス・サミット・コンサート

2009-05-25 11:47:44 | 雑感
2007年に聴きに行って以来二度目になる。
相変わらず、その音色の美しさと難しさを感じさせないくらい手慣れて余裕すら感じさせる技術に酔いしれた。
ベルリン・フィルハーモニック・ストラディヴァリ・ソロイスツは、ベルリン・フィルのメンバーを中心にした、ストラディヴァリウスを演奏できる奏者による弦楽アンサンブルだ。
今回は、ドイツの四月の変わりやすい気候を思わせるような曲目にしたと解説されていた。確かに、バッハ、ショスタコーヴィチ、ヴィヴァルディ、ヒンデミット、チャイコフスキー、ボッテジーニ、サラサーテ、さらにアンコールでモーツァルトという選曲は、多彩だったかもしれない。
ヴァイオリンがメインの曲から、ヴィオラ、チェロ、コントラバスと、それぞれの弦楽器がメインを務める曲目が選ばれていて、選曲に工夫が凝らされているという印象があった。
休憩までの前半、バッハに始まり、ショスタコーヴィチからバッハという曲の流れは、まるで、バッハによる20世紀への鎮魂のような感じがした。「コントラバスのパガニーニ」と呼ばれていたらしいボッテジーニの「悲歌第一番」では、コントラバス演奏の面白さと大変さが伝わってきて面白かった。
チャイコフスキーの「アンダンテ・カンタービレ」、アンコール一曲目の「弦楽セレナーデ」、チャイコフスキーの旋律はやっぱりいいな。そして、モーツァルトをお聴かせせずには帰せませんと語りながらのアンコール二曲目、最後の曲になった、モーツァルト、これにつきるという感じだった。満足。
挨拶と解説をする奏者の日本語がさらに上達していた。
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