ヨブ記というと、何故かアタシは小泉信三氏を連想してしまう。この人は戦後の日本を牽引して来た世界的経済学者で、マルクス経済学のエキスパートでありながら、身の危険を犯してまで共産主義を批判した人物として知られている。また、慶応大学教授、文化勲章受賞者、今上天皇ご夫婦の家庭教師でもあった。
しかし、日本のクリスチャンの間で、この人について語られることはほとんどなく、また、キリスト教関連の書籍も出ていない。アタシもこのことを何時(もう20年以上も前だが)、何処で、何を読んだのか、サッパリ忘れてしまっているのだが、小泉氏の娘さんの手記だったことだけは覚えている。それは・・
『頑固一徹で、信念の固まりのような父の人生(老後)は、これからいったいどうなるのだろう?と心配していた矢先、たった一人の孫を亡くすという不幸が襲った。ところが、その葬儀の時に読まれた「主は与え、主は取り去り給う。主の名は讃べきかな」この一言で、今まで何を言っても動じなかった父が突然、洗礼を受け、それから亡くなる日まで、教会での礼拝を欠かすことはなかった』といった内容だった。
アタシにとっては、かなりインパクトのあるエピソードなのだが、何故、ここで話しているのかと言うと、30分de一巻ではこういった個人的な話しをしている時間がないからである。
で、次週のヨブ記。あのビクトル・ユーゴー曰く、「人類の心の所産とも云うべき最大傑作」と言わしめた、この深淵なる書の核心に至るためには、先ず、以下の点を把握しておかなければならない。
① 身の覚えのない災難に遭遇したヨブが主張したかった事とは何だったのか?
② ヨブの惨状を見た3人の友人たちの見解は、結局どのような事だったのか?
③ ヨブとヨブの友人に対して怒ったエリフが指摘した点とは?(そもそもエリフって何者?)
④ 最後に神はヨブと友人達に対して何を言われたのか?
⑤ そして、ヨブ記の主題テーマとは?
と言う訳で、30分de一巻の聴者の皆さん、この答えを自分なりにしっかり考えておいてから、メッセージに臨んでください。主の名は讃べきかな
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