小島と広島と私たち

島爺の倉橋島での農作業と,
広島を中心とした孫たちとのくらし

沈黙の職場

2011-10-30 16:51:50 | 広島の生活
 変わり者は,雨のリンゴ狩り

 ♪ 雨が~しとしと日曜日~僕は今夜も~♪
誰が歌ったのか,こんな感じの日曜日だ。
昨日は白木農園の作業後に島に帰る予定であった。
ところが所用を片付けて夜,あれこれやっているうちに深夜となった。

 雨がやめば,と願うのだが,昨日の午後からの雨はやむ気配がない。
月曜日に島から持ち出して,さんざん市内を走り回った脱穀機に加え、
昨日のソバ殻まで軽トラックに乗っている。
島の倉庫に納めて軽くしてやりたいのだが,動きがとれない。

 かみさんは,登山の予定をリンゴ狩りに変えて仲間と出て行った。
孫のT,S家族は友人と連れだって,昨日からどこやらに遊びに行っている。
どちらさんも,雨の中をご苦労なことだ。さぞ楽しいこったろう。
渋抜きの柿,友人にと云うので持たせたが,悪いことに渋が抜けていた。
島にあれば,一杯やりながらほんの一冊でも開けるところだが・・・。

 篩い新聞にこんな記事があった。

 沈黙の職場 感じる孤独
 《日経:10月25日》
 I T(情報技術)によって事務効率が高まった一方で,職場の人間関係が希薄になりつつある。
顔を合わせてもあいさつはなく,指示はメール。
職場での会話が減り,孤独を募らせる社員も増えているという。
人間関係が冷え込む職場はトラブルも招きがちだ。

 大阪市の大手メーカーに勤める管理職の男性(55)が,職場の空気に違和感を覚え始めたのは10年ほど前から。
ちょうど,業務の指示や連絡にメールを使うのが当たり前になった頃、だという。
 人前で叱るとパワハラと言われかねないと,「メールで部下に注意する上司もいる」。
それでも突然の離職やセクハラ問題はなくならない。
会社は社員同士の交際費の補助を始めたが,
「食事に誘っても若手社員は付き合おうとはしない人が多い」

 私の住んでいる地区は文教地区のようでもあり,住宅や工場も混在する地区であった。
もう20年も前のこと,ここの小学校から高台の住宅団地の学校に配置換えとなった教師がいた。
児童の向上心も学力も高いから楽だろう,と話を向けた。
ところが,と云う。

 兄弟が少ない上に,両親は働きに出ている。
何かと危ないからと,鍵をかけて中に閉じこもっている。
遊び相手はゲーム機やパソコン。
家庭訪問もままならないから,子どもの課題を保護者と共有できにくいのだ,と。

 「“ひえ”いうたら,どれなん?」
昭和40年代,夏休みの家庭訪問で,こう聞いてくる農家の生徒がいた。
それでも,仲間と,上級生と遊んでいた。
次には,集団学習の林間学校で,蛇を石で叩いてちぎっている生徒がいた。
リセットすれば「いのち」も再生できると考える時代だった。
『勉強部屋』に,テレビ、コンポ,ゲーム機を備えるようになった。
家族に配慮してイヤホンで聞くことはない。スピーカで聞け。耳まで悪くなる。
TV,ゲーム?。居間に出して家族と楽しめ。
自分の部屋だから鍵をかける?。そうなら,部屋代を払え。

 一人の時間を多くしているから,言葉も通じない。
誤解を与え、誤解を受けやすい。だからといって、メールなら通じるなど,とんでもない。

 目は口ほどに・・・,とまでは云わない。
面と向かって話をして,はじめて心が通じるのだ,よ。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿