小島と広島と私たち

島爺の倉橋島での農作業と,
広島を中心とした孫たちとのくらし

日,米,中ー5

2011-01-22 02:09:17 | メモ
 日米関係「悪い」40%,「良い」33%初の逆転 《読売新聞;昨年12月22日》
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 読売新聞社と米ギャラップ社が11月30日~12月6日に実施した日米共同世論調査で,現在の日米関係について聞いたところ,
日本では「良い」33%(昨年48%)が「悪い」40%(同26%)を下回った。
 電話調査となった2000年以降では,「良い」は最低で,初めて「悪い」に逆転された。
沖縄県の米軍普天間飛行場移設が進んでいないことが,日米関係に「悪い影響を与えている」と思う人は79%に達し,評価を悪化させたようだ。

 米国では「良い」49%(同51%)が「悪い」10%(同8%)を上回った。

 ただ,日本では,米国を「信頼している」が52%(同49%)で最高となり,「信頼していない」は37%(同41%)だった。
日米安全保障条約がアジア・太平洋地域の安全に「役立っている」との回答も最高の76%(同75%Z)に達した。

 米国では,日本を「信頼している」64%Z(同66%)が「信頼していない」33%a(同31%)を大きく上回った。
日米安保条約については72%(同70%)が「役立っている」と答えた。

 今後の日米関係について,
日本では「変わらない」71%(同63%),「良くなっていく」15%(同17%),「悪くなっていく」11%(同16%Z)だった。
米国は「変わらない」44%z(同42%),「良くなっていく」35%(同30%),「悪くなっていく」19%(同12%)となっている。

 自国にとって軍事的脅威になる国や地域(複数回答)は,
日本では「北朝鮮」84%(昨年81%),「中国」79%(同64%),「ロシア」59%(同40%)の順。
米国では「北朝鮮」79%(同75%)が初めて最多となり、「中東」76%(同81%)、「中国」58%(同56%)が続いた。

日,米,中-4

2011-01-22 01:39:08 | メモ
 一党独裁と市民 《春秋・日経;メモしたが,日付不明》

▼平らな台の上に空の椅子。
その前で5羽の鶴がたたずみ,傍らに立つ男性は手を広げて誰かを迎えるようだ。
中国・広東省の新聞が1週間前に掲載した写真が,ネット空間で反響を呼んでいる。
共産党政権に対する「暗黙の抗議」だと。
▼空の椅子は,ノーベル平和賞授賞式に出られなかった劉暁波氏の席の暗喩。
鶴は中国語で「賀」と同じ発音。
つまり写真は,政権に批判されている劉氏の受賞を祝っている,という。
鶴,平らな台,手のひらを組み合わせてできる「鶴平掌」が平和賞を意味する「和平奨」に近い発音になる,との解説も飛び交う。
▼共産党の機関紙である「人民日報」の海外版が20年ほど前に掲載した七言律詩を思い出す。
素直に読み下せば春の到来を待ちわびる内容だが,対角線をたどるように読み進むと「李鵬が辞めれば民の憤りは収まる」。
1989年の天安門事件で民主化運動の弾圧を主導した首相に対する,痛烈な批判を隠していた。

日,米,中-3

2011-01-22 01:20:01 | メモ
 中国GDP世界2位 《春秋・日経;1月21日》

▼日本が世界第2位の経済大国に躍り出た1968年,中国は文化大革命のまっただ中にあった。
胸に「反革命分子」などと書いたプラカードをつるされ,年端もいかぬ紅衛兵に糾弾される大人たち。
そんな騒乱が全土に広がったころだ。
▼無数の犠牲者をだした文革は中国の発展を大きく遅らせた。
ところがやがて混迷を抜け出し,改革開放路線に転じてからは生まれ変わったような高成長ぶりだ。
昨年の国内総生産(GDP)は前年比10.3%増。
ついに「世界第2位」の座を日本から奪ったのが確実だという。
往時,だれが今日を予想しただろう。
▼これほどの経済大国がしかし,共産党の一党独裁体制のままだ。
それもまた,かつて想像できなかった姿に違いない。
政治的な自由と人権は封じ込められ,劉暁波氏のノーベル平和賞授賞式には家族も出られなかった。
強まるメディア統制は,先日の本紙によれば「文革以来の弾圧」とささやかれるほどだという。
▼芥川賞作家の楊逸さんが,月刊誌「文芸春秋」に祖国の民主化を切望する一文を寄せている。
文革で家族を引き裂かれた体験を持つ楊さんは
「一刻も早く自由にものが言える世の中に」と訴えてやまない。
国賓として訪米した胡錦濤国家主席の笑顔と,そこに見え隠れする強面と。
私たちの隣に,この大国はある。


日,米,中-2

2011-01-22 01:13:54 | メモ
 中国GDP世界2位 《天声人語・朝日;1月21日》

▼かつて中国で金持ちは「万元戸」と呼ばれた。「元」は通貨の単位である。
いまは「千万富豪」と呼ぶらしい。いつしかゼロが三つも増えた。
中国の調査会社によれば,車を平均3台持ち,海外旅行を年3回ほど楽しむ暮らしぶりという。
▼昇竜の勢いの中国で,インターネットにこんな小咄が登場したそうだ。
「1979年 資本主義だけが中国を救える/2008年 中国だけが資本主義を救える」。
北京の日本大使館公使だった道上尚史さんの著書「外交官が見た『中国人の対日観』」に教わり,抜粋した。
▼79年は改革開放が緒に就いた年だ。
行き詰まりを破るために市場経済への移行を目指した。
時は流れて08年のリーマン・ショック以降,世界経済は中国頼みと言っていい。
かの国の高揚感をうかがわせる笑話であろう。
▼昨日は去年の国内総生産(GDP)を発表し,日本を抜いて世界2位が確実になった。
足の止まったランナーを一気に抜き去った印象だ。
1位の米国を中国では「美国」と書く。目標だった「超日」は,いよいよ天下取りの「超美」に改まる。
▼43年前,日本は西ドイツを抜いて2位になった。
小欄は「へえ、自由世界二位の経済力でこんな生活か」と書いている。
今の中国で格差に苦しむ貧困層の不満はこの程度ではあるまい。
▼富裕層の満足も含め,一党独裁の安定はどこまでも経済成長にかかっていよう。
踊り続ける赤い靴をはいてしまったアンデルセン童話を,中国経済は彷彿させる。
世界を心配させぬ自覚と責任が,銀メダリストの務めであろう。

日,米,中-1

2011-01-22 00:38:04 | メモ


 予測されていたことではあったが,今日の朝刊には「中国GDP世界2位」の活字が踊った。
各紙はどのようなコメントを発したか。
 
 中国GDP世界2位 《朝日;1月21日》

 中国国家統計局は20日,2010年の国内総生産(GDP)が,物価上昇分を除いた実質で前年と比べて10.3%増えた,と発表した。・・・。10年の名目GDPは約5兆8812億㌦で,日本を抜き,米国に次いで世界2位になることが確実になった。

 ・・・・
 IMF(国際通貨基金)は,15年には中国の名目GDPが日本の1.5倍,米国の半分を超えると予測している。
 ただ,人口で割った1人当たりのGDPを見ると,中国は日本の約10分の1で,順位は世界100位以下。
貧富の格差や資源の浪費,公害など成長のひずみも目立つ。・・・。

中国経済の歩み(朝日;1月21日)
1972 田中角栄首相訪中,日中国交正常化
1977 文化大革命終る
1979 第1次対中円借款調印
1985 宝山製鉄所1期工事完成
1989 天安門事件発生
1997 香港返還
2000 中国人団体観光客,初の訪日
2001 世界貿易機関(WTO)に加盟
2003 有人宇宙船「神舟5号」打ち上げ成功
2004 G7に中国が初参加
   レノボが米IBMのパソコン事業買収発表
2005 中国人民銀行が人民元の対ドルレートの切り上げを発表
2006 三峡ダムが完成
2007 高速鉄道が運転開始
   最後の対中円借款調印
2008 北京五輪開催
2009 新車販売・輸出が世界一に
2010 名目GDPが世界2位に

GDP米中逆転 20年にも(朝日;1月21日)
 英銀スタンダード・チャーターによれば,
20年に中国のGDPが24,6兆㌦となり,米国の23.3兆㌦を上回るとした。