スローなジョグにしてくれ

今日は本当に天気がよかった。日差しを求めて、真昼間を狙って公園でジョギングした。もはや春を通り越して少しだけ夏を感じてしまうくらい暖かかった。桜も満開。平日だけど、花見をしている人たちが大勢いる。何気に缶ビール片手に歩いている人もけっこういた。うらやましいなあ。

風が吹いて桜の花びらが舞う。誰かが誰かに向かって「桜吹雪だよ！」と言う声が耳に飛び込んでくる。僕は走りながら、大きな桜の木を仰ぎ見る。まさに吹雪。空の青さのなかをヒラヒラと泳ぐピンクがとても綺麗だ。

桜は美しい。美しすぎて、どうしていいのかわからないくらいに。毎年綺麗な花を咲かせる、その自然の力に敬服する。僕にはそれをただひとり眺めることしかできないけれど、そんな桜の圧倒的な美しさを前に、今年も熱い太陽の日差しを浴びながらたくさん走るぞ～と決意を新たにしつつ、ヒタヒタとスローなジョグを続けたのだった。

今日は自分にとって大きな節目となる日だった。たった一日で何かが変わるわけじゃないけど、毎日たしかに少しずついろんなことが変化している。その力はきっとものすごく大きなものに違いない。