イワシの翻訳LOVE

はしくれトランスレータ「イワシ」が、翻訳への愛をつれづれなるままに記します。

悲しみに終止符を

2008年11月24日 19時35分14秒 | ちょっとオモロイ
書斎の逆側です。辞書、リファレンス、書類、その他もろもろです。まだまだ、雑然としています。またまたお目汚し、失礼いたしました。


突然ですが、ご好評にお応えして「秋子とママ」シリーズ第二弾をお届けします。

「秋子、あんた何してるの」
「私、そろそろ行かなきゃ」
「あら、もうそんな時期かしら。ちょっと早くない? あんた、昔から思い立ったら後先考えずにすぐ行動するんだから」
「でもママ、暦のうえでは秋は11月までよ。ママこそ日常に流されてばかりで、季節の変化に追いつけていないわ」
「その口の悪さは誰に似たんでしょうね。でもホントね。あんたといると時のたつのが遅いから、いつまでも何も変わらないって感じちゃうのかもね。冬彦のことなんて忘れてたわ。あの子を迎え入れる準備なんて何もしてない」
「ママ、元気でね。わたしがいなくなってもちゃんと生きていける?」
「当たり前じゃない。冬彦だってもうすぐ帰ってくるし、忙しくなるわ。こたつも出さなきゃいけないし、あの子の好きなおでんも作ってあげないと。ねえ、秋子。それにしてもあんたって――(涙ぐむ)」
「どうしたの、ママ」
「あんたって、切ない子ね(激しく嗚咽する)」
「ママ! 泣かないで!」
「夏男も、秋子も、次々に私から離れていくわ」
「また来年帰ってくるじゃない」
「そうね。ごめん、ママったらダメね。涙もろくなっちゃって。あんたとだって、もうちょっと楽しみたかったわ。美味しいものを食べたり、スポーツしたり、紅葉を観に行ったり。それにしても、なんでウチの子はみんな3ヶ月おきに家を出て行ってしまうのかしら。親としての自信喪失だわ。」
「私はね、心変わりしやすいのよ。『女心と秋の空』って言うじゃない」
「あたりさわりのないオチでお茶を濁さないで。わかったわ。もう行きなさい!」
「ママ.......。やっぱりもうちょっとだけ家にいるわ。ママを置いて行けない」
「あら、あんたって、意外と可愛いところあるのね。じゃあもうちょっとだけ、いっしょにいましょ。読書でもしない? そうだ、ブックオフに行きましょう! 今頃、パパが100均本を漁ってるはずよ」

そんなわけで、秋子はもう少しだけ家にいてくれるようではあります。しかし寒さが一段と増してきたこの東京には、彼女はもうそれほど長くはいられないでしょう。そして上野駅には、冬彦を乗せた列車がもうすぐ到着しようとしているのでした――(続く)。

主題歌:アリス『秋止符』

そろそろ、本当に冬が近づいているのでしょうか。寒くなりました。とはいえ、季節の変わり目がよくわからない男なので、おそらく僕が冬を自覚するのは身が凍りつくくらいに完全に寒くなってからでしょう。ところで、来年3月15日の荒川市民マラソン、フルの部に申し込みました。今回は完走だけでなく、タイムにも目標を設置して頑張りたいと思います。サブフォー、つまり4時間以内を目指したいところですが、果たして。。。今回も怒涛のレポートが書けるようにこれからトレーニングに励みます。

今日は公園を考えごとをしながらウォーキングしていたら止まらなくなってしまい、20km近くも歩いていました(笑)。逍遥学派とはよく言ったもので、歩きながら考えるといろんなアイデアが湧いてきます。毎日、早朝に散歩しながら思索に耽ったというカントの気持ちがわかりました。思索のレベルは相当に違いますが。


今日のシュローダーの法則
Indecision is the basis for flexibility.
優柔不断は、柔軟性の基盤である



悲しみは順番に君のところを訪れて明日流す涙僕に渡して

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2 コメント

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series tsuzukete ne (kame)
2008-11-25 08:20:11
"akiko to mama" omoshiroi desu. demo doushite iwashi-san kara aaiu story ga
dedekuru no daro? fushigi na hito da.
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Unknown (iwashi)
2008-11-25 09:58:16
なぜこういう話が出てくるのか、自分でもわかりません(^^)。ともかくシリーズは続けたいと思います。
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