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アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

素材ナンバー 210694 : 「無題」

今季、ニューヨーク・ヤンキースの、主に指名打者として142試合に出場し、28本塁打、90打点、ワールドシリーズでは3本塁打の活躍をみせ最優秀選手(MVP)に輝いた松井秀喜選手がロサンゼルス・エンゼルスに移籍した話がテレビや新聞をにぎわせています。

年俸は、1年で650万ドル(約5億7500万円)。ヤンキース時代の推定1300万ドル(約11億6000万円)から半減する契約でした。

ここでは、松井選手の移籍の動機を探ってみることにしましょう。

私の推測は、

自尊心(セルフ・エスティーム)

です。


松井秀喜選手の移籍についてヤンキースのキャッシュマン・ゼネラルマネジャー(GM)の交渉経過が「松井秀、決断待って欲しかった」 とYOMIURU ONLINEで明らかになっています。

同GMによると、ウインター会議翌日の11日、代理人のテレム氏と電話会談。残留に向けた条件提示をする場合、16日ごろまでに行うことになった。しかし事態は一変。松井サイドがエンゼルスと会食した13日の夜に電話を受け、同日中にオファーするか否かの決断を迫られたという。

「関心はあっても、今は決められない」。GMは松井に直接、態度保留を伝えた。球団は補強費用を精査中で、14日にオーナー側と予算について協議する予定だったからだ。「エンゼルス側が決断を迫っていたのだろうが、松井に限らず相手が誰でも、我々は13日に決断を下せる状況になかった」。ヤンキースが松井を「指名打者のみ」と見る要素もあり、14日にエンゼルスとの基本合意となった。

ヤンキースは、松井選手を指名打者候補としか見ておらず、しかも交渉の優先順位を後回しにしていたのです。

松井選手は、GMの態度で完全に自尊心を挫かれ、年収が半分になっても、自分に守備機会も与えるロサンゼルス・エンゼルスを選んだのです。

ヤンキースは、「ニューヨークが好き」「ヤンキースが好き」と言っていた松井選手の自尊心を挫いたことによって彼を失っただけでなく、年間1億ドル(約89億円)と言われる松井選手関連のジャパン・マネーを失ったのです。

ロサンゼルス・エンゼルスでの松井選手の活躍を祈ります。


<お目休めコーナー> 大隈庭園で②


 



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