イラクの武装勢力に拘束された斎藤さんには、「名誉ある武人の姿」での救出を願う

2005年05月11日 15時35分14秒 | 政治
斎藤さん安否なお不明、「ロケット砲で襲撃」の証言も (読売新聞) - goo ニュース

 イラクで英国警備会社「ハート・セキュリティ」に勤務する斎藤昭彦さんが、武装勢力に拘束されたとみられる事件が報道されたとき、一瞬「フランスの外人部隊」が思い浮かび、「カスバの女」の歌が耳に響き、間もなく、この予感が、直ぐに当ったことを知らされた。アメリカ軍基地から出てきたところを付け狙われて、襲撃され、戦闘の末に「拘束」されたのだろう。
 斎藤さんの生死が不明なので、家族はさぞかし心配されていることと思う。弟さんの涙ながらの記者会見に同情が集まっている。兄がまさか、「外人部隊にいた」などとは予想もだにしていなかったようである。
 しかし、斎藤さんのような生来の「武人」が、海を渡り、外人部隊に入隊しているという話は、以前からあった。だから、いまさら驚く必要もない。
 戦闘があれば、「戦死」も当然あり得る。20年間も世界の紛争地帯で戦闘に参加して、よくぞ生き延びてきたものだとむしろ、感心させられる。
 問題は、海外で働く日本人のなかで、斎藤さんのように外国企業に勤めて、不慮の事故に遭遇することが今後、ますます増えていくだろうということだ。外人部隊にしろ、警備会社にしろ、仕事の内容によっては外国人を殺傷するような事件が起きる可能性は高い。 これを日本の刑法に照らすと「国外犯」というレッキとした犯罪になるという。訴追がなく、証拠が不十分であれば、刑事責任の追及を免れるだろうが、何ともややこしいことになってきた。
 願わくば、斎藤さんには、元陸上自衛官という「武人」として、また日本人として恥ずかしくない「名誉ある武人の姿」で救出されて欲しいものである。

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