沖縄県民は戦後65年を経て,可愛そうにも今度は核攻撃の最大の被害者にされると想定されている

2010年05月25日 23時33分46秒 | 政治
◆今、「不安定の孤」の最右端から、日本の安全保障を構想しなくてはならない時代にある。その場合、日本は日本国憲法の下で、極めて制約された限界状況と条件のなかで、民族の安全を図る必要がある。場合によっては、アメリカは、日本の番犬と明言したようにアメリカ兵と米韓同盟の関係にある勇敢なる韓国兵の「血の犠牲」に依存することにある。いかに日本人が人間のクズと非難されようとも、日本民族は全員が、人間クズとして、フランス人と同じように外人部隊をカネで傭兵せざるを得なくなる。それは、「不安定な孤」の全域で「核戦争」が現実味を深めてきているからである。
◆サンデー毎日は、6月6日号のトップ記事に「安保を飲み屋の話題にした鳩山の偉大なる功績」といかにも皮肉なタイトルをつけて、今回の米軍普天間飛行場問題を掲載している。問われるべきは、鳩山首相の迷走ぶりではなく、呑気に暮らしてきた全日本人であった。このことを深く反省すべきなのである。折しも、鳩山首相に味方したのは、北朝鮮海軍による韓国海軍の哨戒艦撃沈事件でもあった。いかに立派な「東アジア共同体構想」を掲げて、「東アジア版EU」の構築を呼びかけようとも、朝鮮戦争が依然としてあくまでも「休戦状態」のままで、現実にはいつ熱い戦争が再開されてもおかしくない状態にあるからには、夢のような「東アジア版EU」の構築どころの話ではない。日本人の大半は、「休戦」を「終戦」と錯覚していたのではないか。
◆「不安定の孤」とは、改めて言うなら極東からASEAN地域を経て、インド、パキスタン、アフガニスタン、イラン、イラク、中東のイスラエルなど、さらにバルカン半島に至る地域のことで、いつ大きな戦争が勃発してもおかしくない地域を表している。キリスト教・ユダヤ教とイスラム教との因縁の対決地域であり、欧米帝国主義列強とかつての被植民地国との対立地域である。今、欧米帝国主義列強は、復讐を受けているとも言える。この不安定の孤での戦争は、最終兵器である核兵器を多用する「核戦争」という悲劇的な戦争となる。だからこそ、アメリカのオバマ大統領が、核安全サミットを開催して、核兵器がテロ・グループなどに流出するのを懸命に食い止めようとしたとも言える。
◆おそらく、「不安定の孤」において、核戦争の多発は、抑止できないであろう。世界の裏舞台には、インドと中国との核戦争勃発を仕掛けている勢力が存在していると言われている。日本国民が話題にするなら、この問題についても俎上に乗せ、酒の肴にして欲しい。極東においては、米軍が核兵器を格納して全島が核兵器基地でもある沖縄県が、最も活躍するとともに、沖縄県民が核攻撃にさらされる。普天間飛行場を辺野古沿岸に移設する計画案について、アメリカ軍側が、海中に「杭」を打ち込んで滑走路を建設する案に対して「テロ攻撃を受ける」と猛烈に反対したのは、このことを痛感している証拠でもある。沖縄県民は、戦後65年を経て、今度は核攻撃の最大の被害者にされてしまう危険が、すでにアメリカ軍によって想定されているのである。


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