中国の反日デモは兵法書「指桑罵槐」策で理解でき、中国進出企業は「三十六計逃げるが勝ち」で対処せよ

2010年10月25日 23時46分18秒 | 小沢一郎「15年戦争」
◆いつの時代に、だれによって書かれたのかは定かではないけれど、中国の兵法書に「三十六計」というのがある。武力ではなく策略で勝つためのノウハウの集大成とされており、最後の「三十六計、逃げるが勝ち」というフレーズは、一般によく知られている。
 この兵法書の「二十二計」は、「指桑罵槐」という言葉で示されている。「桑の木をさして槐(エンジュ)の木を罵る」と読み、意味は「強者が弱者を屈服させるときに警告する方法」とされている。すなわち本当に注意したい相手を直接名指して注意するのではなく、別の相手を批判することで、間接的に人の心をコントロールしようという作戦」と説かれている。、湯浅邦弘氏は著書『孫子・三十六計』(角川ソフィア文庫)で解釈している。
 東洋史家(満洲史・モンゴル史)の岡田英弘氏は、「指桑罵槐こそは中国人の行動原理である」と主張し、「ある相手を攻撃するように見せて別の相手を攻撃する手段」と解釈している。
 中国本土で2004年前後に起き後激化した反日運動は、「日本を攻撃しているふり」(指桑)をしていながら、実は「中国政府に対する非難や不満を表明」(罵槐)していると解釈された。また、「反日デモ」は、「中国政府に対する非難や不満を表明」と言いながら、実は、北京政府が仕組んだ官製の「反日デモ」であった点を掘り下げれば、日本の自民党のなかで噴出していた「経済成長している中国にいつまでODA(政府援助)を続けるのか。もう止めた方がいい」という中国批判に対する中国北京政府側の抵抗の表れてもあったと理解しなくてはならない。安倍晋三首相は、就任直前からこの問題に取り組み、それまでのODAを止める代わりに、「環境面で支援する」ことで話をまとめ、「環境ODA」として形を変えて、北京政府を納得させたところ、「反日デモ」が、潮が引くように終息したという。
 いま現在、中国各地で起きている「反日デモ」も、基本的にはほぼ同じ構図である。だが、今回は「指桑」=「日本を攻撃しているふり」といのは、変わらないけれど、「罵槐」=「中国政府に対する非難や不満を表明」というところが、かなり違っている。正確には、「罵槐」=「親日派=胡錦濤=李克強(国務院副総理)」である。
 さらにここが大事な点であるのだが、今回の「反日デモ」は、「ポスト胡錦濤国家主席として李克強を担ぐ、上海閥=江沢民前国家主席=在任中、『反日教育』推進=が、全国ネットで展開」していたということである。要するに、「習近平VS李克強」の対立が、それぞれの支持母体どうしの戦いになり、この争いの「出汁」に日本が利用されているにすぎない。はっきり言えば、日本は本質的に無関係なのである。
◆しかし、今回は、あまり呑気にも構えていられない。この中国全土に「反日デモ」が全土の伝染した場合、どうなるかに洞察力と想像力をたくましくしないと、大変なことに対処できなくなる。
 中国は超大国だが、北朝鮮、キューバと並ぶ現代の異物「社会主義独裁国家ないし共産党独裁国家」である。カール・マルクスは、高度に発達した資本主義国から共産主義国家が生まれると言っているけれど、最後には、「国家が死亡する」のだという。だが、封建体ら、高度に発達した資本主義国を経ないで、いきなり「社会主義独裁国家ないし共産党独裁国家」ができてしまい、マルクス理論は、みごとに破綻してしまった。
 ソ連東欧の共産主義諸国が1989年~1990年に崩壊して、自由・民主主義の国家へ生まれ変わる歩みを続けてきたにもかかわらず、中国は1989年6月4日、共産党1党独裁の北京政府が装甲車と戦車を繰り出して武力制圧、発砲により民衆、学生たちが死傷した「天安門事件」により、自由・民主化に失敗、それから21年を空費してきた。高度経済成長と引き換えに、自由・民主化を犠牲にしたのである。
 しかし、マルクスの理論とは裏腹に、中国も遅ればせながら、ソ連東欧諸国と同様に、いよいよ自由・民主化に踏み出すときが、到来しているのである。ヘーゲルの弁証法を持ち出すまでもなく、「氷(固体)→水(液体)」「水(液体)→蒸気(気体)」へと変化するように、中国も不自由で独裁的な共産主義国から自由で民主的な資本主義国へと、殻を脱ぎ捨てたいと願う国民の欲求が加熱してきている。
◆こうした状況に週刊ダイヤモンドが敏感に反応し、10月30日号で、「まだ誰も知らない中国リスク-レアアース禁輸、反日暴動、人民元安・・・日本企業が直面する中国リスク」と題して大特集を組んでいる。大変化、たとえば、中国民族好みの「革命」が、勃発しないとも限らない。そうした「カントリーリスク」を想定した場合、中国進出企業は、大打撃を受ける危険をしっかりと備えておかなくてはならないのである。不幸は、どこから襲ってくるかわからないからである。最上の策は、「三十六計、逃げるが勝ち」というオーソドックスな策、すなわち、戦術なのである。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
ロシアのメドベージェフ大統領が「北方四島を返還して、日ロ平和友好条約を締結するから、日本は、アメリカと手を切ってくれ」と圧力をかけてきている(特別情報①②③④)

◆〔特別情報①〕日本在住のフリーメーソンが、最近、ロシアの日本人スパイから聞いた話を紹介しておこう。 メドベージェフ大統領は最近、菅直人政権に「北方四島を返還して、日ロ平和友好条約を締結するから、日本は、アメリカと手を切ってくれ」とプレッシャーをかけてきたという。……
◆〔特別情報②〕習近平国家副主席使い込んだ資金は、……
◆〔特別情報③〕鈴木宗男元北海道・沖縄開発庁長官は、収監を前に食道ガンが発見されて、好きな食べ物を口にできなくなっている。……
◆〔特別情報④〕菅直人首相は10月25日、北海道5区の補欠選挙に民主党候補者が敗れて、意気消沈している。……

つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)

メルマガ(有料)での配信も始めました。ぜひご活用下さいませ。
お申し込みはこちらです↓


※パソコン用メールアドレス以外にも、携帯電話での登録/購読も可能ですので、電車での移動中などにも板垣英憲の最新情報をお読みいただけます。

※メールマガジン形式でご登録いただいたメールアドレスに最新情報/著書連載を送付するほか、専用マイページで購読期間中のバックナンバーを閲覧いただけます。
また、これまでは一ヶ月単位での購入だけでしたが、記事単位(100円(税込)/記事)での購入も可能です。

※※ご登録までのフロー※※
(1) http://foomii.com/00018
にアクセス後、「購読手続きへ進む」を押下し、「はじめてfoomiiを利用される方」より、【メールアドレス/パスワード/クレジットカード番号(有効期限)】を入力(登録)後、入力した情報を確認。
(2) 間違いがない場合、「購読する」をクリックして申込完了。

ケータイからアクセスする方は、こちら。
http://foomii.com/images/qrcode.png
※QRコードを読み込んでアクセスできます。


こちらも連載↓
「小沢一郎という男の野望」1992年初版 板垣英憲著 NO.27(第四章 果てしなき権力闘争)
四王天延孝陸軍中将の名著「猶太思想及運動」~板垣英憲が解説~No.22

つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)


メルマガでも配信


板垣英憲マスコミ事務所

にほんブログ村 政治ブログへ
ブログランキング

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ラジオ出演のお知らせ  〔ba... | トップ | 朝日新聞は中国外交の小沢一... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
中国人が日本人殺して心臓取り出す  愛媛 (愛信)
2010-10-26 02:11:32
http://hato.2ch.net/test/read.cgi/news/1287992896/
西条市明屋敷の独居男性殺害事件で、殺人容疑で
逮捕された中国籍の元実習生孔祥猛(コン・シャ
ンモン)容疑者(28)が、三並清さん(64)
を殺害後に三並さん方を物色した可能性が高いこ
とが19日、県警特別捜査本部による血痕のDN
A鑑定などで分かった。

臓器移植法の改悪で支那は日本の国会議員を大量
に買収して、法案の成立を強行した、協力者が反
日売国奴の河野洋平親子とその一派及び創価学会
公明党。

【臓器移植法改正案関係の掲示板】
http://www.aixin.jp/axbbs/kzsj/kzsj11.cgi
【臓器移植法改正案タイトル一覧】はこちらをクリックして下さい。
返信する
昨夜のグリーンカーペット欠席にビビアン・スーが大粒の悔し涙 (愛信)
2010-10-26 18:43:40
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1328.html
開催中の「第23回東京国際映画祭」の特集「台湾
電影ルネッサンス2010」のオープニングセレモニ
ーが24日に東京のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行
われ、登壇した女優のビビアン・スーが昨日の映
画祭開会式のグリーンカーペットに出席できなか
ったことに悔し涙を流した。
http://www.youtube.com/watch?v=zJ-AeahGKDk&nofeather=True
(動画)
詳細は【台湾は日本の生命線!】「ビビアン・ス
ーいじめ」に日本のマスコミはなぜ触れない東京
国際映画祭「中国代表団騒動」の経緯をカッチと

支那は上海博の日本舘に日本の国旗日の丸掲揚
を禁止しているので上海博に日の丸は掲げられていない。 支那人、朝鮮人に支配された売国テレビ
局・マスコミは隠蔽している。

【スポーツ・芸能の掲示板】
http://www.aixin.jp/axbbs/sgm/sgm.cgi
返信する
外国メディアが日本の検察、検察審査会、記者クラブの恐ろしさを指摘 (熱烈な自民党支持者)
2010-10-26 21:09:54


フランスのテレビ局が、捜査権と起訴権を集中させるという民主国家ではありえない日本の特捜検察の制度や、人権を侵害している正体不明の検察審査会についての批判を放送しています。(下記参照)

またマスメディアの記者クラブについても米国が「日本国民の魂を抜き取る」ことを目的に作らせたとも証言しています。

外国メディアに指摘されても、何も言わない日本のマスコミは完全に死んでいますね。

http://www.youtube.com/watch?v=kuhAAxgTamM
返信する
中国人は簡単には論じられない (セフィリィア)
2010-10-26 22:50:32
と言うのが 私の考えです。
というのも やはり これまた昔 中国残留弧児の20代の息子さんと よく会話したことがあります。その中で かつての天安門事件の話も 私から持ち出しました。「全く中国政府は酷いことしたね」と。 すると 彼は 日本での報道も承知の上で 政府を擁護していました。あれは学生が悪いと言ってたのかなあ それとも 世界の報道を批判してたかなあ。けれど どう見てもしっかりした青年で なんとなく彼の言うことが正しいような気もして、それ以来 中国には中国の政治があり よく知りもしない私がとやかく言える問題ではないのかも と思いました。
しかも その青年、「中国の昔の皇帝達って 凄まじく怖いよね」と言った私に 「怖くなくちゃ あんなもん やってけないんですよ。」と語気を強めてキッパリと即座に言い返してきました。

13億の人口、様々な価値観を持った民族 広大な中国 これをまとめて秩序を保つにあたって 中国共産党 はB層ではない それなりの国民から その必要性をかなり理解され支持されているのではないのでしょうか。 日本の報道とは違って…

高度に進んだ資本主義国家は共産党化す るでしたっけ。それ今のアメリカや日本のことじゃないんですかね。こちらの方が薄気味悪いですよ。
この薄気味悪さを察知しての 反日デモと考えるのは 私だけでしょうかね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

小沢一郎「15年戦争」」カテゴリの最新記事