自民党は「老害政治家」や「世襲政治家」がパージされ、若手台頭の絶好のチャンスだ!

2009年09月03日 21時32分24秒 | 政治
◆自民党は、総選挙に大敗して、茫然自失に陥り、総裁候補者すら立てられない惨状にある。だが、この状況は、むしろ自民党再生には、もってこいの絶好のチャンスであることを見逃してはならない。なぜなら、自民党の活力を失わせてきた「老害政治家」や「世襲政治家」の多くが、枕を並べて討ち死にしてくれたからである。
◆私は2007年10月30付で、光文社のペーパーバックスから「老害政治―希望も安心もない国にするシステム」というタイトルの本を出版してもらっている。福田康夫首相が就任した直後であった。表紙には、福田首相の立ち姿の横に「福田康夫、なんと71歳! こんな年寄りを首相にしてしまった日本は世界から取り残される!」と説明書きまで添えられていた。
この本のなかで、「老害政治家」や「世襲政治家」が日本を悪くしているか、多くの国民を息詰まらせているかなど縷々書き連ねた。しかし、本音のところ、絶望的だった。ところが、2009年夏の陣で、「老害政治家」や「世襲政治家」の多くが、吹き飛んでくれたのである。こんな目出度いことはない。終戦後の公職追放で、戦争指導者や協力者が、一掃されたことが、想起されて、痛快だった。
ただ、惜しむらくは、「老害政治家」や「世襲政治家」が完全に抹殺されたのではなく、一番に落選して欲しかった森喜朗元首相や福田康夫元首相、町村信孝元官房長官、細田博之、伊吹文明といったあたりが、重箱の隅にへばりつき、しぶとく生き残った。これには、失望した。
◆それでも、若手の衆院議員には、こんな恵まれた状況は、めったにない。このことを忘れて、いつまでも首をうなだれている暇はないのである。若い政治家が一気に台頭する千載一遇の好機であり、これを逃す手はないのである。とくに河野太郎衆院議員は、父親の洋平氏が野党転落時代の自民党総裁だったのを想起すべきである。歴代最長の衆院議長まで務められたのであるから、偉い。
◆2010年7月の参院議員選挙で自民党が勝てば、今度は反対に、民主党が衆参ねじれ現象に苦しめられることになる。何しろ、参院で民主党は、新緑風会、国民新党、新党日本と会派を組んでいても、117議席で過半数に5議席足りない。社会民主党の5議席を加えて辛うじて過半数に達する。高齢議員などだれかが一人亡くなっても、過半数割れする。
このため、小沢一郎代表代行はいまごろ、自民党に釣り糸を垂れて「一本釣り」に回っていることであろう。だからこそ、「大勝利に酔いしれてニヤニヤするな」と警告しているのである。小沢代表代行にとって、政権取りの最終戦争はまだ終わっていないのである。
板垣英憲マスコミ事務所

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