「経済オンチ」の安倍晋三官房長官が「ポスト小泉」では、「日本の不幸」は、当分続く

2006年08月31日 23時52分01秒 | 政治
 残暑のせいか、「雪崩現象」が、自民党、民主党の両方で起きている。自民党は、安倍晋三官房長官に民主党は、小沢一郎代表に支持が集中、麻生太郎外相、谷垣禎一財務相は、すでに泡沫化しており、出馬しても恥をかくのが関の山。谷垣禎一財務相は、推薦人20人を集められるか否かという惨状にある。惨敗すれば、政治生命すら失いかねない。こうなると、森派が、何人かを貸してやらなければ、「田舎芝居」にもならない。民主党は、河村たかし衆議院議員が、名乗りを上げてはいるが、これも推薦人5人を集められる程度で、立候補できない。小沢代表以外の候補者がいなければ、無投票当選となる。
 こういうことで、総裁選挙、代表選挙という恒例の「秋祭」は、全然盛り上がらず面白くも何ともない。というよりは、「すでに勝負あった」のであり、実は、「夏祭」でしかなかったようである。 本当の「秋祭」は、10月に行われる衆議院補欠選挙であり、「自民VS民主」、実は「安倍VS小沢」の構図で激突する。
 それにしても、自民党、民主党ともに、「経済に強い政治家」が見当たらないのは、寂しい限りである。とくに「経済オンチ」で有名な安倍官房長官が「ポスト小泉」というのは、本当は、国民にとっては。不幸の極みである。
 「経済に強い政治家」とは、「5つの基礎的条件」を揃えられる政治家のことである。
 ①強力なリーダーシップを発揮できる指導者であること。(安倍官房長官には、この指導力がない。体力的には「腸」が弱すぎる) ②政財官界の実力者を集めて「チーム編成」できること。(安倍官房長官は、「東大閥」の協力を得られない。日本経団連の御手洗冨士夫会長は、中央大学法学部卒で協力的ではない)
 ③国家ビジョンを示すこと。(「美しい国へ」には、これから日本が進むべき針路が明確ではない。政治は、美学ではなく、実学であるはずなのに、父・安倍晋太郎元外相が掲げた「ニューグロウス」(新成長論)のような政策論が欠落ししている)
 ④新しい国家づくりに必要な資金があること。(国民個人金融資産1500兆円が、頼りにはなる)
 ⑤国民が一致団結すること。(残念ながら、バラバラである)
 これら5つの基礎的条件を揃えて経済をよくした政治家は、「吉田茂」「池田勇人」「中曽根康弘」の3人のみである。「機関車」のように力強く国民をリーダした。
 この意味では、一流経営者だったとはお世辞にも言えないまでも「ポスト小泉」には、麻生外相が、一番望ましかった。安倍圧勝の情勢では、手遅れである。しかも、この政治家は、元来「マスコミ嫌い」だったのが、いまになって弱点になっており、自業自得である。
 かくして、日本は、本当に「経済に強い政治家」が登場するまでは、当分「不幸」が続くことになる。残念である!

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