民主党の前原誠司副代表は、「器」使いこなせる「真の君子」たれ!

2007年12月06日 17時03分49秒 | 政治
◆読売新聞の12月6日付け朝刊「政治面」(4面)の「永田町フィールドノート」は、民主党の前原誠司副代表が5日、参議院議員会館で経済人などを相手に講演したことを取り上げ、「党結束か持論か揺れる心」との見出しを付けて論評している。
 前原氏は個人的には政府提出の新テロ特措置法案に賛成していながら、「党の方針に従う」として反対票を投じている。講演のなかで「これで衆院を解散されたら、うちの党は困ると思いますよ。国益を考えているのか。私はどうやって選挙演説したらいいか、分からない」と発言した。
◆これに対して、「フィールドノート」の筆者は、「政治家は、自分の主義主張に対する賛同者を増やし、多数派を形成する力量が問われる。前原氏は、ジレンマをどう克服していくのだろうか」と疑問を投げかけている。
◆確かに建前では、その通りである。だが、1955年11月以来、10か月の野党暮らしを除いて政権の座に就いてきた自民党を見ければよい。思想的にも政策的にも「右」から「左」までごった煮のように丸抱え、党内で権力闘争に明け暮れしながら、それでいて最後は、いつも一つにまとまり一致団結して、野党と戦ってきた。それゆえに、「自民党は鵺(ぬえ)だ」とも言われてきた。早い話が、妖怪であり、化け物の集まりが自民党なのである。
◆自由で民主的な政党というのは、一つの思想、信条の下で構成員全員が、一丸となって行動する必要はないのである。共産党や公明党とは違う。考え方や政策の違う仲間を上手にまとめていく統率力(リーダーシップ)こそ、トップリーダーに求められる。自分の主義主張にガンジガラメになってしまう愚だけは、避けなくてはならにない。
トップリーダー、すなわち、真の君子は、「人」という「器」を上手に使いこなせる人物を意味している。前原氏には、自らの思想・信条よりも「真の君子」たることが最も求められる。前原氏を引き抜こうとする自民党の狡猾な謀略に嵌ってはならない。
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