いたちゃんの『なるほど通信』

函館市議会議員・板倉一幸が市政とまちの「なるほど」をお伝えしていきます。

巨大!!…津波警報が変わります。

2013-02-17 21:53:39 | Weblog
 今日の新聞に載っていましたから、既にご存じかもしれませんが、昨日、函館駅前のロワジールホテルで、北海道主催の「北海道防災シンポジウム」が開催されました。
 基調講演は、北海道大学大学院工学研究院教授の田村亨さんで、自助・共助の必要性と防災活動とコミュニティの2つのテーマでお話しをしました。一昨年の東日本大震災での活動をもとに、初めは、交通の確保に果たした現地・避難民の動きを紹介しました。
 交通の確保は、被災者や避難民の方々にとっては、遺体安置所へ行くための手段、家族の安否確認するための手段に始まり、病院、買い物など、命と生活を支える基本的インフラとなります。私も公共交通に関わる一人として、大変関心を持って聞かせていただきました。休憩時間に、直接声をかけて、いつか自分たちに、もっと掘り下げた講演をしてほしいとお願いしました。
 なるほどと思ったのは、防災と減災について、想定外の力(これは従来のようなもの)に対しては防災で対応するが、超過外の力(これは千年確立のようなもの)には人が亡くならないことを基本に減災で対応するということや、防災訓練のシミュレーションは自助・共助・公助が3分の1ずつで構成されているが、実際に災害が起きると、殆どが自助と共助で行われているといったギャップの問題についてでした。
 自助とは自分の安全を自分で守ること、共助とは住民が互いに助け合うこと、公助とは国・道・市町村・関係機関が実施する対策をいいますが、まずは一人ひとりが対応力をもつことと、日常の中に防災をどう取り入れていくかが課題となります。実際にやってない人が多いんですって。
 写真は、後半のパネルディスカッションの様子ですが、パネラーは右から、奥尻島津波語りべ隊の竹田彰さん、函館市総務部防災担当参事の武田忠夫さん、杉並町自主防災会会長の田村政志さんで、手話通訳の女性を挟んで、左が基調講演者でコーディネーターの田村亨さんです。
 このシンポジウムでは、このほか、北海道総務部危機対策局からの報告や函館海洋気象台からの津波警報についてのお知らせがありました。津波警報は、多くの人たちが緊迫感、緊張感をもって受け止めてこなかったことが、一昨年の被害を大きくした一因であることが指摘されていますが、その正確さも課題となっていると思います。
 それに対しては、あまり周知がされていないのではないかと思いますが、3月7日から津波警報の発表の仕方が変わるそうです。津波による災害の発生が予想される場合には、自身発生後、約3分で大津波警報、津波警報または津波注意報を発表します。その後、予想される津波の高さ、津波の到達予想時刻等を発表します。
 発表の仕方は、マグニチュード8を超える巨大地震の時には、正しい規模をすぐには把握できないため、大津波警報や津波警報として発表し、予想される津波の高さを「巨大」や「高い」という言葉で発表します。これは非常事態ですから、ただちに高いところに避難しましょう。
 その後、正確な自身の規模が分かった後、それまで8段階で発表していた津波の高さを、1m、3m、5m、10m、10m超の5段階で発表することになりました。
 函館市では現在、地域防災計画、津波避難計画やハザードマップなど、地震、津波など災害に対しての対策を取りまとめていますが、まずは自分の命は自分が守るという思いで、身の回りを見つめ直してみましょう。
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