一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1354   秋葉遊石俳句集 8

2014年10月24日 | 秋葉遊石俳句集

春嵐私情の乱れそのままに

 

咳一つ呼吸器外科の吹き溜り

 

万緑や洒脱な言葉見付からず

 

行きずりのマスクの人に会釈され

 

冬帽子後ろ手に持ちさて一人

 

柳刃の切先しかと烏賊を引く

 

比ぶれば君のみむねや隙間風

 

日傘クルクル十七八の通りけり

 

馬鹿言ってんじゃないよ四月馬鹿

 

投げやりに焼いた秋刀魚の旨さかな

 

と云って貴方は蝉時雨に消へた

 

カルタゴの女奴隷の瞳涼し


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