一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1353   脳味噌を啄まれたり鵙の声   翠

2014年10月23日 | 

 春はウグイス、夏ホトトギス、秋はモズ。確かにモズは、秋の人気者である。モズは、鵙と書くが「百舌鳥」とも書くが、それは様々な鳥の鳴きまねをすることに由来する。つまり鵙は「鳴きまね名人」なのである。

秋になると、キキキキと激しく鳴くことから、鵙猛る、鵙高音、などと使い、鵙の空、鵙日和、鵙の秋、などとも言う。モズは肉食で、蛙などの小動物を捕らえ、枝に刺したりするのを、鵙の早贄(はやにえ)、鵙の贄(にえ)と言う。

 この句の鵙が啄んだのは、小動物などではなく、どうやら作者自身の脳味噌らしい。それは、鵙の鳴き声が鋭いからである。

ツワブキ(石蕗、艶蕗)


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