一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1671 第235回 三月 岩戸句会  

2016年04月04日 | 岩戸句会

春灯や生きる証の便り書く     章子     

野に遊ぶ幼子しかと犬を抱き

   

電柱の天辺に烏フクシマ忌      薪

アトピーの児の首細し花の冷え

 

一点を見つめしままの雛納め    洋子 

ケーキ焼く香りにはしゃぐ春休み

   

スカイツリーふはり持ち上ぐ春霞  稱子

さくらさくら咲くや妹の忌近づきぬ

 

月朧妻の微笑妖艶に        海人

雛仕舞う娘は既に嫁にいき 

 

花急かし小枝を揺する目白かな   鼓夢

うらうらと風の調べや野に遊ぶ

 

菜の花に象牙の箸の進みけり    炎火

シングルと見受けし素振り春の雨

 

山際を鳶掠めて花三分       豊春 

物の芽や生命たしかに野も山も

 

青い空しだれざくらにつたい落つ  歩智

巣立鳥高校野球始まれり

 

野遊びの櫻花散る茣蓙の上     村上

古の強者共の墓地に花

 

気ぜわしや築地場外初ガツオ    余白

子等の声ウグイス混じる清水谷 

 

初蝶や彼岸なりせば父か母     雲水

白鷺も何か啄み野に遊ぶ


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