一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1352   秋霖や光源氏のひとでなし   とも子

2014年10月22日 | 

 「源氏物語」は、日本が世界に誇る最古の小説であり、その底辺に流れるのは平安仏教の無常観である、と言われている。しかし、この句の作者のように、突き詰めれば、主人公光源氏の好色な「人で無し」が織りなす女性遍歴の物語である、とも言える。

 しかし、「源氏物語」の魅力には、計り知れないものがある。それは、現代語訳の多さでも分かる。谷崎潤一郎、与謝野晶子、円地文子、田辺聖子、瀬戸内寂聴、橋本治、林望、大塚ひかり、大和和紀

 「千年余に亘り、写本によって読み継がれてきた『人で無し文学』を、よく『源氏物語でも読んでみようか』などというヒトがいますが、源氏物語は退屈との闘いです。大学の国文を出たヒトでも、まず一生に1回も読むヒトは無く、2度読んだというヒトにお目に掛かったことがありません」・・・だそうです。

ピラカンサス

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