プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

夢のようなひと時

2015-09-28 11:16:26 | 湯浅湾ツアー

 湯浅湾にゆかりの深い鎌倉時代の高僧・ 明恵(みょうえ)上人に捧ぐ、
 シーカヤック&奉納演奏ライヴイベントも、昨日無事開催・終了しました。

 当日、天候は良かったのですが、
 先島諸島あたりを通る台風からのうねりが来ていて、
 その関係でライヴ機材を運ぶ渡船が、当初予定のかるも島に着岸できず、
 急きょ別場所にステージを移すことにしました。

 渡船での上陸は無理だけど、シーカヤックならば上陸可能なシチュエーション。
 まず午前中に参加者みんなでかるも島までシーカヤックを漕いでいき、上陸、散策。
 その後再び漕いで栖原海岸の当店ベースまで帰着。
 昼食後、ライトトレッキングがてら別場所に移動。

 そこで展開されるライヴが上の写真です。 

 ちなみにここも明恵上人の修行場でしたが、
 まさに超絶景の空間。
 山の最頂上の、さらに突出したオープン空間。
 正面には湯浅湾や対岸の徳島、淡路島まで拝める大海原、
 背後には紀州の山々、足もとは巨大磐座、
 という最高のステージ。
 青い空と心地よい風に包まれ、夢のような、
 素晴らしいひとときを過ごすことができました。
 
 ここは縄文時代の祭祀場所だったとも言われており、
 その当時は歌や舞が行われていたんだろうなと想像できますが、
 もしかしたら数千年ぶりのライヴだったのかもしれませんね。

 自然の変化に臨機応変に対応し、
 その都度予定が変わっても、
 変わったら変わったなりに、アレンジしてその状況を楽しむ。
 脈動する自然の中での、
 一連の行動自体が即興演奏みたいなもので、
 実に面白い一日でした。
 (そもそもアウトドア・アクティヴティの真髄は、「臨機応変」にある。
 逆にその対極が、予定を上からなぞるような行程。
 それは確かに無難だけど、そこに感動はない) 

 どんな状況でも安全を確保しつつ楽しむ最善の方法はある。
 そんなことを改めて思った一日でもありましたね。 

 ツアー後はみんなで鍋を囲み、中秋の名月を楽しみました。
 
 出演者の素和歌(ソワカ)さん、
 参加者のみなさん、どうもありがとうございました。


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白崎海岸ツアー

2015-09-25 13:25:58 | 湯浅湾ツアー

 シルバーウィーク最終日に催行しました湯浅湾南端・白崎海岸ツアー
 なにげにこんな場所がある和歌山の海岸線はすごい。
 そして湯浅湾はすごい。

 たぶん他の観光立国だったら国を代表する景勝地になっていたりするだろう。
 スリランカでもタイでもタンザニアでもオマーンでもフィジーでもニュージーランドでもな。
 そんなスポットが、マイナーな感じでシレッと存在している日本の自然の底力。
 こんな場所をもっと遊ばなきゃ。

 やはり当アイランドストリームは、
 紀伊半島のアウトドアフィールドの玄関口・ハブ空港として、
 艇庫サービスや情報収集空間としても、
 利用していただく価値大ですね。
 こういう「離れた近場」をゆくと、ますますそう感じます。

 たとえば艇をうちに置いておき、
 日ごろ湯浅湾内で練習して腕を上げ、ここからさらに
 南紀・熊野方面の各スポットに足を延ばすこともできれば、
 白崎や黒島、産湯海岸、みなべ海岸、田辺湾あたりを
 日帰りで楽しむこともできる(カートップして運べばすぐだからね)。
 あるいは逆に北に行き、下津の沖ノ島や地の島、
 和歌浦、友が島あたりを行くこともできる。
 
 海、川、山全部楽しめるのが和歌山のフィールド。
 そして最も自然の息吹に敏感な乗り物がカヤック。
 関西に住む人こそ、カヤックをやると、
 一生心豊かな生活ができるといっても過言ではないでしょう。
 (関東近辺は、カヤックフィールドとして少々劣る)
 まあぼくは、ごく一般の人達にそういうライフスタイルを少しずつ、
 まるっで岩に水を染み入らせるように浸透させていきたいから、
 ずっとここでやってるんだけどね。 

 まだまだ見知らぬフィールドはたくさん眠っています。
 遊ばなきゃ、もったいないですね。


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あぶないくらい美しい

2015-09-25 12:39:49 | 湯浅湾ツアー

  シルバーウィークの中日に催行した、
 「サンセット&夜光虫ナイトツアー」も最高でした。

 海の向こうに沈んでゆく夕日。
 湯浅湾の対岸は徳島。
 いつも最後はギリギリのラインで、
 海ではなく、徳島の山の方に沈んでゆくのですが、
 この日はちょうど角度的に、
 淡路島と徳島との絶妙な隙間を通る軌道で、
 鳴門海峡の向こうに沈みましたので、
 「海に沈む夕日」として拝むことができました。
 (レア事象) 

 沈んでからの黄昏の美しいひととき。
 オレンジ、ピンク、シルバー、紫と刻一刻表情を変える色彩。
 いったん別の浜に上陸し、浜に横たわって見上げる星と月。
 耳元でささやく潮騒。

 まっくらになると再び海上に漕ぎ出でる。
 四方できらめく夜光虫に囲まれながら、
 夜独特の、カヤックを揺らす波のゆりかご。

 パーフェクトなひとときを送ることができました。
 もう、あぶないくらい美しかったですね。 

 この日、内モンゴル出身で日本の大学院に留学しているお客様が参加されましたが、
 感慨深く、「一生忘れないよ」と言っておられました。 


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悩ましい季節

2015-09-25 12:20:34 | 湯浅湾ツアー

 今年のシルバーウィークは天候にも恵まれ、
 湯浅湾シーカヤックツアーも連日にぎわいました。

 やはりこの時期はいいですね。
 太陽光線の角度と
 それが生み出す海景全体のたそがれ感。 
 空気の透明さ。心地よい潮風。
 西日に照らし出された岩ひとつひとつの存在感。
 
 汗だくになることなく、
 純粋にシーカヤックツーリングを楽しめるのは、
 自然がぼくたちの心の奥底に色んなことを語り掛けてくれるのは、
 真夏より、春と秋。
  
 この紀州において一番長い季節は秋。
 8月終わりから12月半ばくらいまで、
 秋特有の空気感が漂っている紀伊半島の海岸線。
 何とも悩ましい季節に入ってきました。 
 
 個人的にはカヤックのハッチにキャンプ用品を積み込んで、 
 ちょっと遠出に出かけてみたい気分です。 


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素晴らしい野外ライヴ

2015-09-25 12:05:45 | イベント

 シルバーウィーク初日の「濱口祐自ギターライヴ」
 天候にも恵まれ、大盛況にて無事終了しました。

 夕暮れと潮騒とコオロギの鳴き声と、
 最高のギタープレイ。
 やはり祐自さんの演奏は野外にて、
 海や風を感じながら味わうのが素晴らしい。

 毎年の恒例にしようと思っているので、
 今回見逃した方はまた次回によろしくお願いいたします。 


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野外でライブできそう

2015-09-18 23:26:15 | 熊野

まるで紀州・熊野の海、山、川の精が
ギターを手に取ってブルース弾いたらこんな音になるかな、
って思わせられる濱口祐自のギタープレイ。

いよいよ明日19日、うちの店でギターライヴ開催。
天気もよさそうで無事、野外でライヴできそう。
やっぱり潮風と夕日の中でやらないとな。
野外ならば人数制限なく100人でも200人でも収容できるので、
予約なしでも当日参加OK
明日予定ない人はぜひふらっとお越しを。

還暦前でメジャーデビューって、
ルックスとかファッションとか関係なく、
純粋に音そのもので人を魅了できる才能として、 
相当の実力が伴わないとありえない話なのですが、
このギターを聴くと納得せざるをえんでしょう。
きっとものすごい衝撃を受けると思いますよ。

ライヴ後はテント張ってみんなで飲みます。
詳細は 
http://homepage3.nifty.com/creole/yuuji.html


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古座川をくだる

2015-09-14 00:43:27 | 熊野

 先日ちょっくら日帰りで古座川を下ってきました。
 と言ってももともとは川下りを目的にしていたわけではなく、
 枯木灘あたりをシーカヤック&シュノーケリングしようと思って行ったのですが、
 あいにくうねりが高くて予定変更したわけです。
 
 まあこれも、高速道路がすさみまで延びたからできたことで、
 これまでだったら、うねりが出ている時点で引き返していたでしょうね。
 なんせ串本より向こうは時間がかかりすぎるから。

 古座川のよさはシーカヤックでも下れるところですね。
 だから海がだめなら川、というチョイスもできる。
 ちなみに日置川もできる。熊野川もできる。日高川もできる。
 和歌山の主要な川はみなシーカヤックでも下ろうと思えば下れますね。
 
 南紀・熊野エリア。
 ぼくは世界あちこちを旅していますが、
 やはりこのエリアは世界レベルの素晴らしいアウトドアフィールドです。 
 (無駄にコンクリートも多いけど) 
 しかし本当におもしろく遊んでいる人は少ない。
 もったいない。

 アイランドストリームのベースである湯浅あたりは今後ますます、
 南紀・熊野エリアの玄関口的な位置づけ、意味合いが高まってくるわけで、
 ではぼくがさらにきちんと一般にその本質を広めていかなきゃなと
 感じています。

 季節ごとのフィールドの隠されたよさ、
 岩のひとつひとつの表情に至るまで、
 徹底的に全部知り尽くしたい。
 そして皆さんとそのよさを共有していきたい。
 だからもっともっと遊ばないとな。 


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野性のvoiceを聴くキャンプツアー

2015-09-13 23:47:42 | 黒潮

 先日の串本キャンプツアーはなかなか面白いものとなりました。

 秋雨前線と南海上の台風とのちょうど合間にあった2日間。
 海をじっくり読みながら、慎重に、
 文字通り海と対話しながらツアーを進めました。

 もちろん冒険ではなく、お客様をお連れするツアー。
 常に余裕をもった試合運び、
 いやツアー運びができるかどうかが大事なのですが、
 常に先手先手で状況を読みながら、
 「余裕」のある状態をキープしなければならない。
 なんせキャンプ地は完全に「野生」ゾーンになるわけだから、
 エスケープルートや退くタイミングも考えながら動く必要もある。
 うねりの形、大きさの時間ごとの移り変わりや、
 空の雲の流れ、岩を洗う潮の音などに集中しながら、
 しかもピリピリすることなく、余裕をもって楽しむという試合運び。

 天気や空気という言葉があるように、
 海気という言葉もある。
 自然はたくさんの暗号を発している。
 で、天気や空気の暗号を読むように、ぼくらは海気を読むわけだ。
 現場にいるとわかる。現場にいないと絶対にわからない。そういうもの。
 そのうえで「余裕」を確保できない試合運びになりそうだと判断すれば、
 途中で引き返すか、初めからやめておく。
 基本は「こわがり」でいく。
 (その判断ができなくなったら、ぼくはガイドを辞めるだろう)
 
 それがうまくいくと、ビタっと決まったライヴ演奏のように、
 文字通り自然との深い対話ができたという満足感が生まれる。 

 滝、洞窟、さんごシュノーケリング、外洋のエネルギー、
 縄文の森の祠散策、焚火料理、お酒をくみかわし談笑などなど、
 このフィールドならではのキャンプツーリングを楽しみつつ、
 野性のvoice、地球の鼓動に耳を傾ける2日間でした。
 (ですがこの翌日に来た台風が茨城の鬼怒川の決壊を招くほどの
 大雨をもたらし、素直には「よかったー」といい難いものがあります。
 被災者の方には謹んでお見舞い申し上げます)

 ちなみに上記のような状況判断を学んだ上でカヤックをやりたい方は、
 ぜひ一度アイランドストリームのナヴィゲーション講習を受講してみてください。
 すごく面白いし、レベルも断然アップしますよ。 


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南紀・熊野の玄関口

2015-09-07 00:43:58 | 熊野

 南紀への高速道路が先日、すさみまで延びました。
 ぼくは必ずしも高速が紀伊半島をぐるり一周することがいいとは思わないのですが(あちらこちらがコンクリートだらけに、下世話になるから)、南紀へより行きやすくなったのも確かです。今後、ツアーでもプライベートでも南紀・熊野の自然場所へと足を運ぶ機会が増えそう。

 ここ湯浅はますますハブ空港的というか、
 玄関口みたいな場所になるだろう。
 この玄関口だけでも十分楽しめるのですが、
 さらに奥にはワンダフルな場所がいっぱいです。
 その魅力を伝える活動をもっと展開してゆきたい。 

 たとえばアイランドストリームの艇庫サービスを利用し、
 自分のカヤックを持ち
 湯浅湾を「ホームグラウンド&練習場」、
 南紀・熊野を「トリップ先」と捉えてみても面白い。
 ごく普通の一般的関西人が、
 特別ではなく、日常の延長線上で、
 一生豊かな日々が送れるスタイル、と言っても過言ではないでしょう。

 この玄関口の向こうには、
 「小宇宙」と言えるほどバラエティに富んだフィールドがあります。
 なんせ、雪山からサンゴの海まであるのが和歌山なのだから。
 さらに「紀伊半島」全部を入れると、
 一生かかってもなかなか遊びつくせないですね。 

 そして日本の原郷として世界遺産になっているほど、
 文化的な深みがある。 

 まあ、ぼくはそういうライフスタイルを提案する意味でも、
 この湯浅に居を構えてアイランドストリームをやっています。 
 もっと自然に遊び、自然に学ぼうぜ。

 写真上は古座川。
 下二枚は串本周辺の沿岸。 
 こんな場所に身を置き、
 この美しさと一体化することの喜び。 


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熊野のエッセンス

2015-09-04 23:05:17 | 熊野

 先日ちょっと熊野本宮大社に行ってきたのですが、
 熊野三山(本宮、新宮、那智)の中でも最も中核、コアの聖地に当たるのが、
 本宮大社そばの大斎原(おおゆのはら)。

 今でこそここではなく、北西部の高台に本宮大社があるのですが、
 明治時代までは熊野川・音無川・岩田川の合流する川の中州である、
 この大斎原こそが本宮大社なのでした。

 ちょうどこの上の絵がそうなのですが、
 参詣者は川を渡って、必然的に水垢離をして参拝する格好になっていました。
 それが明治22年の大水害で全てが流され、
 ちょっとこの場所ではまずいだろうということで、
 現在の高台に移動したというわけです。

 だけどこっちの方がだんぜん聖地って感じだよなあ。
 そのことはいろんな人が言っているのですが、
 たとえば、かの岡本太郎は「神秘日本」という著書で、
 「時々大水で洗われてこそ野性たる熊野の聖地の真髄、凄味が出る。大斎原に比べて、高台にある現在の大社は、いくら居住まいを正そうともその官僚主義的虚しさはぬぐえない」
 と見事なまでにぶった切っていました。
 中上健次は、大斎原では磁気が異様で、電子機器が狂う、
 時空の歪んだ場所だと言っていました。
 そもそもは、神代の時代に3つの月が降りたった場所とも言われています。 

 いずれにせよ、世界遺産にもなっている熊野の聖地のラスボス、
 根源、中核たる場所がこの大斎原なのですが、
 この絵の形、誰が見てももろに女性器の形をしている。
 もちろんスケベエな、卑猥な意味ではなく、
 地母神的な、すべてを生み出す源という意味で、
 そのように見立てられ、聖地としてまつられているのだ。
 
 このそばに「産田神社」というのがあって、
 イザナミノミコトがまつられているのですが、
 イザナミはそもそも日本神話において、
 日本列島の島々を生み、
 またアマテラス、スサノオ、ツクヨミといった神々を生み出していった母神的存在ですね。
 それを祀っているというのも興味深い。
 
 黄泉(よみ)とか常世(とこよ)とか死者の国とか言われる熊野ですが、
 「生命を生み出す根源」。
 それが熊野という聖地の大元の性質で、
 中世から近世にかけての熊野詣とは、
 象徴的に古い自分を捨てて新しい自分に生まれ変わるとか、
 黄泉(よみ)の国に帰って再び蘇る(よみがえる)とか、
 そういう復活、再生の意味が付与されていたトリップだったわけですね。
 (湯峰温泉の小栗判官のストーリーなんてまさにそう)

 それを支えるのがやはりこの熊野の自然、野生力。
 それは感覚的なものだから、
 行ってみないとわからない。
 逆に時代を越えて存在するものだから、
 その場所に行くことによって誰でもわかる。
 あえていうと、車でサーっと聖地に乗り付けるよりも、
 山を歩き、川を渡り、海を漕ぎ、
 全身を使って体感することによってこそ実感できるものだ。
 自然力、野生力を感じることによって、いや同調することによって
 忘れかかっていた自らの生命力を取り戻し、再び日常へと帰ってゆく。
 それが日本の原郷たる熊野信仰のエッセンスなのだ。

 で、ちょっと余談になるけれど、
 下の写真は串本の潮岬灯台下の黒潮がぶち当たる場所。
 日本神話上で、オオクニヌシノミコトと一緒に国造りをしたスクナビコナノミコトが帰っていった常世がこの海の中にあると言われています。ぼくはここが実際の熊野の野性力、自然力のクライマックスの場所だと思っているのですが、ここは大斎原の女性性に比して、「大倉島」という岩の連なりが男性器に見え、その先からエネルギー(潮)がほとばしっているように見える。岬のことを英語でペニンシュラとはよく言ったもので、本州最南端のペニンシュラの先から黒潮がほとばしっている。
 そこが黄泉、常世の国。
 大斎原と潮岬。
 産み出すということのメタファー。
 日本神話の想像力ってスケール大きくて、面白いなと思う。
 一言でいうと、大いなる生命讃歌なんだな。
 熊野でアウトドアすることって、そういう世界観に如実に触れるってことでもあるんだ。 

 


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最高の季節

2015-09-04 22:41:53 | イベント

  さて、9月に入りましたが、ぼくは個人的に真夏よりも断然好きで、
 やっと落ち着いて海や自然を楽しめる季節に入ってきたなという感じです。

 ただ海水浴するだけならば、気温、水温共に高い梅雨明け~お盆にかけてがピークとなりますが、アウトドアを楽しむ、自然を味わうという意味においては真夏はいかんせん暑すぎ、太陽光線がギラギラしすぎて風情がなさすぎる。そして何より海辺に人が多すぎる(シーカヤックでサーっと行くと人のいないところに行けるけどね)。

 やっぱり静かに、メローに、じっくり自然と対話しながら遊ぶのが何より素晴らしい。ということが改めて実感できる季節です。なにも枯れたジイサン的趣味ではなく、ガンガン遊び倒すという観点からも、ガヤガヤ・ゴミゴミしているより静かな方がいいんだ。

 海そのものはまだまだ水温が高く(海は比べて1〜2か月ほど遅れて季節が推移する)、気温は落ち着いてくるこの時期。
 夏の終わりから秋口にかけての、どこか透明性を帯びた空気感。 
 いいよなあ。

 ただ台風シーズンでもあるのと、あと、秋雨前線も発生しやすい季節。
 雨の海ってのも、これまた風情あるのだけれど、
 濡れると一気に体温が下がってしまう恐れもあるので、
 フィールドに出るときはパドリングジャケットやレインウェアの携行は忘れずに。

 晴れていたら暑いし、雨が降ると寒い。
 数十分のうちに体感気温が30度くらい一気に変化する時期でもあるのでね。 


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東条雅之「祝福の海」上映会無事終了

2015-09-04 22:04:37 | 湯浅湾ツアー

 先日行いました、東条雅之監督の映画「祝福(いのり)の海」野外上映会は、
好評をもって終えました。

 自然、生命と共生する生き方を実践する人々の
 暮らしぶりや言葉から紡ぎだされたドキュメンタリー映画。

 心地よい夏の終わりの海辺の夜。
 コオロギや鈴虫といった虫の鳴き声、
 そして潮騒と雨音を聴きながら、
 味わい深いひと時を過ごせました。

 上映後の東条監督を交えた座談会でも、
 参加した皆さんの感想なども聞けて面白かったです。 

 閉塞感に満ちた3.11後の日本。
 だけど新しい発想、新しい方法、
 新しい生き方、新しい世代も、今この瞬間に生まれていて、
 それはマスメディアなどで取り上げられることはないけれど、
 やがてそれらが少しずつ世の中を変えていくんだろうなという
 予感みたいなものを、この映画を見て感じる。

 そして21世紀は自然の時代。
 特に自然とのかかわりの中で、
 そして小回りの利く 「個人」という単位で
 New way, New life が次々と生まれくるのだろう。 
 その中にこの時代を生きる自分もいる。
 だから閉塞感に押しつぶされている暇はない。 


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