プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

ホーム&アウェイ

2008-06-29 13:40:09 | インポート

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  アイランドストリームでは、フォールディングカヤックなどを駆使して国内外・世界中あちこちの水域を旅する「カヤックトリップ」ってのをライフスタイルとして追求すると同時に、和歌山・湯浅湾にどっしり拠点を置いて紀伊半島全般をひとつのホームグラウンドと捉え、その自然フィールドの魅力を探っていき、皆さんに楽しんでいただく活動も大切にしています。

 think globaly,act localy  ホームとアウェイ。どちらか片一方だけではだめで、ホームを大事にすることによってアウェイが充実し、また積極的に水の惑星・地球のあちこちにトリップすることによってホームの価値が再び輪郭鮮やかに輝きだす、という方向を目指しています。

 で、これから7,8月は特に、ホーム中のホームである和歌山・湯浅湾でのツアーに集中することになりますが、改めて、やはりここはすごくいいフィールドです。今日は、その魅力のほん一部を写真と解説まじりで紹介します。ブログを見ていただいた方は特に歓迎いたしますので、ぜひ遊びに来てくださいね。

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↑ うちのツアーで一番よく行く無人島「かるも島」のプライベートビーチ。昼食後、シュノーケリングも可能で、いろんな種類の魚が観察できます。さんご礁があるのはこれよりもうちょっと南下したエリアになってくるのですが、黒潮に乗ってやってきたスズメダイやチョウチョウウオといった熱帯魚はここでも比較的よく見られます。晩夏になると大群も見ることができます。普段は、ベラ、チヌ(クロダイ)、チャリコ(マダイの子供)、グレ(メジナ)、カワハギ、ヘダイなど大衆的な魚を観察することができます。

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↑ ここはとある秘密の洞窟。奥ゆきがあって中は結構神秘的なフィーリングが漂っています。

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↑ この洞窟も秘密の洞窟ですが、まあなかなか見つけられないでしょうね。この中はなんというかすごく静かで涼しく居心地よくて、カヤックから飛び降りてプカ~っと海面に仰向けに浮かびながら空を流れる夏の雲を眺めるのが最高です(洞窟の奥が宙空になっていて、頭上に大空が広がっている。)

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↑ ここは無人島「黒島」の洞窟。黒島は四方八方、断崖絶壁に囲まれていて上陸できる場所はなく(干潮時、一箇所だけある)、どこか近寄りがたい神秘性をまとった島だ。その昔、龍が住んでいるとも言われていたらしい。ここの洞窟は、特に海水のグリーンの深みが凄いんだよね。ここはアイランドストリームの新クラブハウスから出艇すると、ベテランじゃなくてもいけます。ちなみに新クラブハウス、最高ですのでぜひ遊びに来てくださいね。

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↑ ここはやびつ海岸にある美しいビーチ。もちろんシーカヤック以外、誰もこない、というか来れない場所です。この透明感がすごいよね。

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↑ ここは湯浅湾南端の白崎海岸。岬全体が石灰岩に覆われていて、遠く沖からも白く光って見え、ひときわ異彩を放っている場所。反射した海面も真っ白に写っています。

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↑ ここは白崎海岸そばにある、でっかい「たてご岩」。真ん中に穴が開いていて、カヤックで潜り抜けることができますが、ちょっと波がたっているとエレベーターのように海水がアップダウンして、かなりスリルがあります。

 とまあ、このように一部を紹介しましたが、京阪神近郊にこのようなフィールドがあるということに、価値があると思います。で、せんえつながら、ぼくは湯浅湾の自然美を誰よりも愛してる自負があります。というわけでツアーにて、単純なゼニカネの問題じゃなく、いろんな人をご案内させていただき、楽しんでもらうことに何より喜びを感じています。よろしく。


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課外授業

2008-06-27 22:40:33 | インポート

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 えー、今日は地元の田栖川小学校の課外授業でシーカヤックを、ということで、4年生のよい子のみんなと海に出ました。最近ここの先生がうちでシーカヤックを始められ、話しているうちに「うちの生徒にも体験させてあげたいなあ~」「面白そうですね。やりましょう。」という感じでパッパと決まった企画です。

 さすが土地の子たち、みんな元気いっぱいで飲み込みも早く、すぐにそこそこ漕げるようになりました。

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↑朝はまず、砂浜でパドリングレクチャー。早く海に出たがって話なんて聞かないんだろうな、と思いきや、ちゃーんと聞いてくれました。みんな上手にできました。

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↑ なのでさっそく海に出ました~。

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↑ ひととおりパドリングに慣れたところでいったん休憩を挟みましたが、やはり元気いっぱいの年頃、じっとしていられずみんな海に飛び込む。ここらへんが都会のもやしっ子とは違うところ。

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↑ 休憩後、小冒険に旅立ちます。

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↑女の子チームもすごく上手でした。

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↑ しばらく漕いで目的地の無人の海岸まで全員無事到着。誰一人むずかったり泣き言を言ったりせず、よく頑張りました。

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↑ ここでも泳いだり水をかけあったりして楽しく過ごしました。

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↑ 再び出艇。子供は楽しいとき、ほんとに楽しそうな顔をするので、面白い。授業中はつまらなそうな顔してそうだけどね。

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↑ 終わりごろには慣れてきてすごくさまになってきていました。

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↑ というわけでみんな元気に無事帰還、記念撮影~。大きくなっても海で遊ぶことの楽しさを忘れず、地元の海に誇りと愛着を持ちつづける大人になってほしいと願いながらシャッターを押しました。この子たちが大人になった時、ここの自然は、地元の土地柄は、どう変わっているだろうか。どんどんいいように変わっていってほしいと思う。

 このあと、またまたいつものごとく誰かが夜中やり捨てしていった花火のカスや空き缶などのゴミがあちらこちら転がっていたので、みんなで掃除しました。

 ありがとうございました。


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体験会報告

2008-06-22 22:35:29 | インポート

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 6月21日のシーカヤック体験会は無事成功に終わりました。参加された皆様、スタッフの皆様、どうもありがとうございました。前日の天気予報では大雨、雷とのことで警報が出るとかでないとかそんなことを言っていましたが、実際は雨は一滴も降らず、太陽も顔をのぞかせる穏やかな一日となりました。まあ、梅雨の時期の天気予報なんてそんなもんですね。梅雨前線のちょっとした上下動で天候が全く変わってくるわけです。

 そんな予報の下、参加者は昨年より少なめでしたが、その分皆さん一人一人により長い時間、いろんなタイプのカヤックを試し乗りしていただくことができ、より有意義なイベントとなったと思います。

 また、うちの通常のツアーは中学生以上が対象となっていて、小さなお子さん連れのファミリーの方にはしばしお問い合わせをいただくにもかかわらずなかなか体験していただけず常日頃申し訳なく思っていましたが、今回小さなお子様連れのファミリーの方々の笑顔を見ることができ、よかったです。ほんとは子供たちにも存分に楽しんでもらいたいんですよね。今後、子供達やお父さんお母さんが楽しめるイベントもちょくちょく組んでいきたいなと、改めて思いました。

 そして、例のごとく砂浜には前の晩のものであろう花火のカスとかペットボトルとか缶とかビンとかタバコの吸殻などがポイポイされていましたが、それらもついでにクリーンアップさせていただきました。

 ありがとうございました。


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試乗会

2008-06-18 22:42:44 | インポート

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 アイランドストリームのウェブサイトでもすでにお知らせしていますが、今度の土曜日(6月21日)に、いつものツアー以上に誰でも気軽に、まるで海でも見に行くついでの感覚でご参加いただける「お手軽シーカヤック体験会」というイベントを行います。シーカヤック、レクリエーションカヤック、フォールディングカヤック、シットオントップ、釣り用カヤックなど、さまざまなタイプの艇の乗り比べもできますのでぜひぜひ遊びにお越しください。概要は以下のとおりです。

 お手軽カヤック体験試乗会

開催日621日(土)。雨天決行、シケの際は中止。
開催場所和歌山湯浅・すはら海岸(通常のツアーのスタート場所と同じ)
時間帯9:0016:00の間のお好きな時間で、お一人1~2時間程度。
  (艇が空いていたら時間オーバーしても乗ってもらってOK)。
料金大人¥2,000 小中学生¥1,500 (傷害保険加入料込み)
内容より気軽に、海を見に行くついでの感覚で参加できるカヌー、カヤック体験会。シーカヤック、レクリエーションカヤック、フォールディング、シットオン、釣り用カヤックと、浜に並べた色んな艇に乗って海上を漂う快感を楽しんでいただけます(フジタカヌー、高階救命器具の2社も出展します)。艇ご購入の相談も承ります。艇、パドル、ライフジャケット、レクチャー付。 全く初めての方や飛び入り参加も歓迎。完全に水に濡れることはないですが水しぶきが多少かかりますので、できるだけ濡れても構わないラフな格好でお越しください(ジーパン不可)。
予約なしで参加OKですが、一応の人数概算把握のため参加の旨、知らせていただければ幸いです。。
備考当アイランドストリームと提携しているすはら海岸前の「シーサイドステージ致楽亭」ではこの日に限りお一人¥500で更衣室、駐車場、トイレ、シャワーをご利用いただけます。ということですがよろしく。
 ちなみに上の写真はインドネシア・ロンボク島、下の写真はタイ・クラビーのモーケン人という海洋ジプシーの集落周辺を漕いでいるやつ。いずれもカヤックトリップ時のものですが、このようにフォールディングカヤックひとつあれば、全世界の水の上がカヤックフィールドと化します。
 ぼくはカヤックこそ、この水の惑星「地球」の息吹をディープに体感することのできる、世界最強のネイチャートリップ・ツールなのだと思い至った者ですけれど、今回の試乗会ではそんなカヤックトリップ用にふさわしいフォールディング(折りたたみ)艇もたっぷり試乗していただけますので、ぜひぜひ遊びにおこしください。艇選びのご相談もお気軽にどうぞ。

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ブルー

2008-06-14 21:32:50 | インポート

一昨日、昨日、今日と、梅雨の中休みで晴れが続いてていい感じです。前々回の日記でも書いたように、雨の海もいいんだけど、やはりこの爽やかさはナイスですね。

 昨日シーカヤック・ツアーで行ったかるも島から眺める大海原の青さはいつもにも増してなぜかすごく心に染みるブルーだった。梅雨時期にもかかわらず何か9月の終わりごろのような乾いた空気感がある一日だったが、その妙な感じが醸し出したブルーなのだろうか。

 ブルーってほんとにすごくいい色だなと改めて思った一日だった。

 というかんじで、下のようにとりあえず写真撮ったけれど、全然だめですねえ。ぜんぜん青くない。

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 なんと言うか、やっぱりヘタクソだからだろうか、自然の中で心が揺り動かされた瞬間を写真に収めても、あとでPCに取り込んで見てみると、全然その臨場感、リアルさ加減が損なわれてしまっていることがほとんどだ。空しいもんだ。フィルターつけたり編集したりしてもまた全然違うしな。なんというか「あれ」が欠落してしまっている。現場に身を置いてライヴで感じている「あれ」がな。

 時々考えるんだけれど、自然風景のすごさとかそういうものは、その場に身をおいている時の「心の揺れ動き」という目に見えないエモーショナルな要素も加わっているので、視覚オンリーである写真よりも、音楽とか、絵画とか、詩的な文章の流れとかそういう表現のほうがより臨場感やダイナミズムが伝わりやすいんじゃなかろうか、なんて思ったりすることがあります。たとえばぼくの撮った写真なんかよりも今パソコンでキーボードたたきながら聴いてるウィントン・ケリーの「ケリー・ブルー」ていうジャズピアノの方がぜんぜん青い感じするしな。

 特に、絵画なんていいね。なんかこう、ただの色彩感覚というよりも、心の深いところから湧き上がってくる感覚が物質化して色になりましたっ、って感じを現わしてるやつがいい。

 というわけで我が心象風景のブルーを現わしてくれてるような作品を。

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 えー、上の二枚はイヴ・クラインというフランスの画家のやつ。いいねえ~。イヴ・クラインは青を宇宙の神秘的なエネルギーに通じる最も非物質的で抽象的な色だとして、特に重用した画家だといわれています。

 そして下の三枚は、サム・フランシスというアメリカの画家の作品。いいねえ~。サム・フランシスは日本美術の影響を受け、にじみや余白を効果的に使った画法を特徴としています。ぼくはこれ見てると、音も感じちゃいます。

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ポイポイポイ

2008-06-12 02:01:05 | インポート

 これから海水浴のシーズンにも近づいてくるけれどそれに伴って海辺にゴミをポイポイ捨てていく方々が増えてくるので、頭を悩まされる。

 海岸のゴミは海を渡ってどこからか漂着してきた結果たまるものと、そこで誰かがポイっと捨てた結果たまるものの二種類に分けられるが、場所や季節によっても傾向が異なってくる。どこからか漂着してくるゴミは掃除しても掃除しても次から次へとやってくるので困るけれど、海水浴シーズンに劇的に増える「その場でポイ捨て系」のゴミはいかにも故意的な感じが強いので、ことさら腹立ってくる系だと言えよう。

 海を愛する者はゴミを捨てず、きちんと持ち帰るようにしましょう。ゴミ箱が設置されていたとしても、持ち帰るのがマナーです。特にこれからの暑い時期、BBQの残飯など生ゴミ系を残していくのは重罪です。必ず誰かが無償で掃除しているのだ、ということとその人の大変さに思いを巡らせましょう。クソ暑い中汗だくになりながら腐った生ゴミの袋に手を入れて分別するわけです。なので、帰りの車中で臭うから捨てていく、というのなら始めから海など行かず、テレビ見て屁こいて寝てましょう。

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↑ ↓ 湯浅・栖原海岸ではまだ少ないが、今の時点でもだいたいこういう感じで毎朝、なにがしかのゴミがポイ捨てされている。花火のカスとドリンク類の容器が圧倒的に多い。 真夏になるとこれが大量化すると同時に、生ゴミ系や弁当のプラスティック容器などが加わる。

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↑ ぼくやぼくらの周りの人間も、目につけばできるだけ掃除するようにはしている。知らない人が掃除してくれていることもある。

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 まあこんな感じで とりあえずはきれいになる。仮に誰も掃除をまったくせずに放っておかれたとすると、オカルトホラー映画系の悪夢のような海岸になっているだろう。すでにそうなっている場所もたくさんある。人が入ってこれない、すなわち誰も掃除できない海岸がそうで、潮の流れによって漂着系のゴミがガンガンガンガン何十年も溜まっている場所がたくさんあるのだ。たとえば一例をあげると紀伊水道 加太沖の友が島(地の島)とかな。一度地の島にシーカヤックで渡って上陸し、昼寝していると体中フナ虫の大群に襲われたことがあった。ほとんどの人は知らないけれど、フナ虫はゴミの多い海岸に超大繁殖している。そんなバグ連中だけが増えて、魚介類や海藻、海浜植物などは劇的に減少しているのだ。

 街中のいろんなゴミも、側溝を伝って川に流れ、流れ流れてやがて海にたどり着く。水と同じようにゴミも最終的には海に行きつくってわけだ。水は水蒸気となり雲となり、雨となって循環するがゴミは循環せず永遠に近い年月、海を漂うことになる。

 そういうことにもきちんと想いを巡らせるのが本物のシーカヤッカーなのだ。海辺でゴミが目に付いたら、よかったら時間あったら掃除してみてください。それがたった一人だとしても、心から応援させていただきます。


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水の惑星

2008-06-05 13:38:31 | インポート

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 さて梅雨に入ったけれど、梅雨期の自然の息吹って、ほんといいんだよねえ。すべてのものがしっとりと潤いを帯びてて、地球は「水の惑星である」ってことが如実に実感できるのがこの時期だ。もちろんカヤックで漂う海の上も味わい深くて大好きだ。

 葉っぱを転がる雨粒、海面に弾ける雨粒一粒一粒に、地球の鼓動が回転している。

 梅雨の海って実はすごく穏やかで、カヤック初心者にもお勧めなんだよね。ちなみに梅雨に対する愛を込めて書いた文章があるんだけど、よろしければこちらをぜひ読んでくださいね。で、梅雨の海、川、山にぜひぜひ繰り出してみてください。だるい、めんどくさい、濡れるのいや、なんていう年寄りじみたタワゴトは犬にでも食わせよう。http://homepage3.nifty.com/creole/tuyu.htm

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募集

2008-06-03 22:40:51 | インポート

  さて「アイランドストリーム」では、このたび、和歌山・湯浅湾でのシーカヤックツアー業務のボランティア・アシスタントおよびガイド・トレーニング生を募集します。

 ●ボランティア・アシスタント
 シーカヤックツアー業務において、アシスタントとして簡単な接客、準備、後片付け等のお手伝いをしていただきます。無料でツアーに参加していただき、ご自分が楽しむ延長で、できることを手伝っていただければOKです。ビギナーでもある程度漕げるようにお教えします。日常で出会うことのないようないろんな人と交流でき、また情報も増え、刺激的です。プライベートツーリングにも参加していただけます。
 ※月3回くらい以上これる方。別に難しいことは求めませんが、明朗で好奇心旺盛な方歓迎。

 ●ガイド・トレーニング生
 やることはボランティア・アシスタントと同じようなことですが、より気合の入ったシーカヤッカーに育て上げます。あるいはツアーリーダーとしてお金をもらってお客様をガイドできるレベルにまで育てます。こちらは厳しくいきます。(せこいことを言うようですが、自分でスクールに行って身に着けようとすると何十万もかかります。次の世代を育てるために無償でトレーニングいたします。) ※独立心旺盛で情熱的な人求む。
 
 さらに詳細を書くと長くなってしまいますので、
 ひとまず興味のある人はメールください。sunnyrain@nifty.com
 なおうちの業務内容などの参考として
 http://<wbr></wbr>www.is<wbr></wbr>land-s<wbr></wbr>tream.<wbr></wbr>com


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浜松

2008-06-03 18:18:05 | インポート

 沖縄本島のそばに久高島という小さな島があるんだけど、久高島の「酋長」と呼ばれる三線弾き語り沖縄民謡の達人がいらっしゃる。で、浜松に住んでいるF君というカヤッカーの友人が、その久高島の酋長さんのライブ&パーティを開催するということで、先週、浜松に行った。

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 沖縄ポップスではなく、ストレートな生一本の沖縄民謡で、渋い渋いライブだった。会場は「payaka」という、緑にあふれすごくナチュラルないい雰囲気のアジア雑貨&レストラン。雨が降りそうで降らない空を流れる南からの湿った雲と、むしっとした空気感、そして亜熱帯系の植物に囲まれたガーデンとマッチした、いいライブだった。

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 その酋長を浜松まで呼んだF君は普段ラーメン屋をやってるのだけれど、彼の店の壁に貼られたライブポスターがこの写真。酋長の名前はなんていうのか、みんな知らない。ただ、酋長は酋長なのである。また右の女性は酋長の弟子のマナビィさんという人。久高島の人とばかり思っていたが、福岡出身で、まだキャリアも浅いらしいがそんなことはぜんぜん感じさせない上手い演奏だった。きっとすごく才能があるのだろう。お人柄も、さっぱりした性格の、魅力的な人だった。

 ライブ後、みんなでF君のラーメン屋の屋上に移動し、酋長らを囲み、酒を飲む。

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 このアジアリゾート風の空間はF君がバリ島の大工さんに作らせ、それをいったん解体して船便に載せ日本まで運び、この屋上で再び組み立てたというシロモノ。誰も思いつかないその発想がすばらしい。ちなみにF君は世界90カ国以上を放浪してきた旅の達人であり、ドイツやクロアチアで寿司職人として何年も働いた経験のある男だ。その彼が去年からカヤックに目覚め、湯浅湾を一緒に漕いで以来意気投合したわけだけれど、家業のラーメン屋を継ぐというのがユニークだ。

 F君とはかなりディープな話が通じるので面白い。カヤックの話にしても、ただのレジャー的側面でもなく体育会系的側面でもない、もっと感性的な側面、文化的な側面・・・、ぼくがよく言っている「プラネット感覚」とか「海のグルーヴ感」とかそういう話はなかなか通じる人が少なかったりするのだけれど、彼はそんな話も非常に通じる奴だ。まだ始めたてだけれど、ただ漕ぐのが上手いだけのベテランより、本物のカヤッカーである。natural born kayaker(生まれながらのカヤッカー) ってのがいて、感性ってものが人一倍豊かなそういう奴には半端なベテランはかなわないのである。カヤックという宇宙船を通して見る自然観、海観、世界観のディープさにおいて、な。こういう奴が増えてほしいと思っている。

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 一日目の晩は酒を飲み、二日目の晩はF君が握ってくれた寿司パーティを楽しんだ。「沖縄本島から久高島までカヤックで漕いで渡り酋長の家まで遊びに行きたいなあ」「こいこい」なんて話で盛り上がった。

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 屋上から眺める浜松の町。

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 隣がカラオケ屋で目の前にこの看板がそびえ、邪魔だとF君は言うが、これもなかなかシュールで面白いかもしれない。その向こうに見える同じような赤い看板は「アコム」のやつだが、「隣がそれじゃなくてよかったな」「いやそれもまたシュールで面白いかもな」なんて言いあった。

 二日目の空いた時間に浜名湖でもカヤックを漕ごうかと思ったけど強風でバッドコンディションだったので、浜名湖の水を舐めてしょっぱさの程度を確かめた後、中田島大砂丘を見に行き帰った。・・・と、こういうのもれっきとしたカヤックトリップなのである。

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