プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

水の光

2009-05-29 10:28:57 | インポート
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 もうじき日本特有のレイニーシーズンに差し掛かってきますが、
 それにさきがけてここ湯浅近辺でも、
 田んぼに囲まれた小川のせせらぎで
 ホタルが飛び交い始めました。

 コンクリートやアスファルトなどの、
 水との親和性のない人工物質に覆われた都会にいると、
 むしむししてうざったいことこの上ない季節に入ってきますが、
 一方、
 海や川や山や木々や空や雲や田んぼや鳥や魚などの、
 水をソフトに包み込んだ生命というか、
 水によって生かされた生命に囲まれた自然の中に入ると、
 自分もそのリズムの中に溶け込んだような心地よさを、
 実感することができる季節です。

 闇の中で、
 うねりのようにまとまってはともり、
 ふわふわ消えゆくホタルの光。
 そして田んぼの周りで鳴くカエルの、
 転がる玉のような、
 全身で浴びるシャワーのような、
 大合唱。

 透明に揺れる水、
 キラキラ光る水、
 踊る水、はじける水、
 潤す水、ひとつに繋げる水
 自由に流れる水、
 その化身。

 アイランドストリームでは6月末までの期間、
 ワンデイシーカヤックツアーが終わった後、
 時間の余裕があってホタル観賞ご希望の方は、
 秘密の好スポットまでご案内いたします。


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でかい地球の化身

2009-05-21 23:05:17 | インポート
Makkou2

 ここ和歌山・湯浅湾から約50キロほど南下したところにある紀伊田辺湾も美しい島々が点在するナイス・シーカヤックフィールドで、アイランドストリームのツアーはもちろん、プライベートでもよく漕ぎに行きます。で、田辺湾のいつものシーカヤック出艇場所近くに、例のマッコウクジラが迷い込んでいます。

 写真は、アイランドストリームのベースとしてお世話になっている「致楽亭」のY氏が先日見物に行って撮ったものを借用。ぼくもカヤックで見に行こうかなあと思いましたが、それはあまりにも野次馬根性丸出しだなとやめました。
 写真を拝見しながら、実際に目の前で見ると、
 たとえばカヤックの上から間近で見ると、
 「どれほど迫力があるんだろう?」
 とそのリアルな生々しさを想像しました。

 体長15m、重さ50トンというとてつもないスケールの生き物、
 改めてよくよく考えると、
 こんなものが生息するというか、
 養うことのできる地球って凄いところだなと、
 感心してしまいます。

 そしてこの紀伊田辺のすぐ近くに、
 アマゾン川の500倍の流量を誇る、
 これまたスケールのでかい海流、
 地球が自転する際のコリオリの力によって生じる海洋大循環、
 回転する地球の歌、
 「黒潮」
 が迸り流れている。

 クジラは確かにかわいそうだし、
 沖まで無事に脱出できることを願いますが、
 願ってどうにもなるものでもないのなら、
 こんなドデカイものを生み育む地球という空間、
 海という場所の神秘や、
 スケールの大きさや、
 深さや豊かさというものに、
 想いを馳せ
 リスペクトを生みだすきっかけになればなあ、
 と思います。
 (なお、クジラと地球のワンダフルさについてぼくが過去に書いたエッセイがありますので、興味あればご覧ください。久々に読み直すと、我ながらめっちゃ面白いです。http://homepage3.nifty.com/creole/kujira.htm

 恐竜時代ではなく21世紀の今でも
 こんな巨大生物が生きている土俵、
 「ウォータープラネット」。
 
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躍動する山と喜びの川

2009-05-13 13:06:17 | インポート
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 先日、アイランドストリームにて熊野川ツアーを行いました。

 世界遺産・熊野の
 神秘的な山々を縫うように流れる熊野川。
 無人地帯のくねくねした流れを、
 みんなでのんびりゆったり下っていると、
 今年初めての真夏日となった強い日差しも相まって、
 次から次へと周囲の山々のまばゆい新緑が、
 まるで海の波やうねりのようにキラキラ躍動し、
 川の流れのスピードとともに、
 過ぎ去ってはまた現れ、
 現われては過ぎ去ってゆきました。
 
 山全体が発する若々しい生命力の、
 まっただ中に身を置くフィーリング。
 生命的な喜びに満ち溢れた川を漂うように下り、
 心を解き放つと同時に、
 五感を研ぎ澄ませ、
 美しい自然音や木々の香りや肌を転がる風に、
 感覚を集中させる快感。

 5月の熊野川ツアー第二弾は5月23日(土)にも催行します。
 これほど快感度高く、
 しかも心豊かな体験もなかなかないな、と
 深く実感していただけることでしょう。
 歓迎しますので参加ご希望の方、興味ある方はご連絡ください
 (ま、通常の湯浅湾ツアーも負けてませんけど、
  それぞれフィーリングってのが違うわけですね。)

 カヤックという敏感な乗り物で、
 さまざまな場所のフィーリングの違いを主体的に体験し、
 その体験を蓄積していくってのがいつも言ってる、
 いわゆるひとつの心豊かな「プラネット感覚」 
 ってやつの基本だけど、その中でも熊野川は毎回
 忘れられない記憶を五感に焼き付けてくれる川なんですよね。 

 以下は写真ですが、
 高画質ですのでよろしければクリックし拡大してご覧ください。
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シーカヤックレジェンドを迎えて

2009-05-09 22:49:32 | インポート
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 イベントのお知らせです。
 
 来たる6月13日(土)、14日(日)両日、シーカヤックレジェンドの内田正洋氏をスペシャルゲストに迎え、通常のアイランドストリームのツアーでもなかなか行けない湯浅湾の穴場スポットを巡る1泊2日ツーリングイベントを行います
 http://homepage3.nifty.com/creole/juneivent.htm

 13日にはかるも島、鷹島、黒島、白崎海岸といった
 トロピカルな風情すら漂う南海岸、
 14日にはやびつ海岸から宮崎の鼻までの
 北方系のワイルドさを秘めた断崖絶壁があっぱれな北海岸を、
 それぞれツーリングします。
 ほんとに同じ湾内でも南と北とはまるで表情が違うのですが、
 シーカヤックに乗ることによって研ぎ澄まされた五感を
 何より大切にしながら漕ぎ進み、
 その違いをじっくり味わいつつ、
 心地よいシーカヤッキングを楽しみます。

 テーマ&キーワードは、
 いわゆるひとつの「プラネット感覚」。
 シーカヤックならではの雄大かつ微細な海フィーリング、
 「プラネット感覚」の豊かさについて、
 探っていきたいと思いますが、
 そいつの根本というかコアというか基本になるのが、
 カヤックという超敏感な乗り物で、
 さまざまな場所のフィーリングの違いを
 深く感じ入る「感性」ってやつなんですよね。

 陸で見つめるだけでは、
 あるいは写真で眺めるだけでは決して気づかない、
 たとえば湯浅湾という同じフィールドの中でも微妙に、
 あるいはまったく違う、
 その自然現場にリアルに身を置いた、独特のフィーリング。
 そいつがこの世界をもっと広く深く豊かにとらえる、
 シーカヤックの魅力、その真髄の源泉。
 
 13日の夜には内田氏を囲んでシーカヤックの深くて広い魅力、可能性、夢を語り合います。
 また、ぼくのこの冬に行った南アジア&アラビア半島カヤックトリップのスライドショーも行います。
 おいしいバーベキューをいただき、
 潮騒を聞きながらお酒を飲みます。

 詳しくは
 http://homepage3.nifty.com/creole/juneivent.htm このサイトをご覧ください。

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