プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

みちのく潮風トレイルへ

2017-10-26 17:20:00 | 旅行










現在、「みちのく潮風トレイル」を歩きに三陸海岸に来ています。

「みちのく潮風トレイル」とは、北は青森の八戸、南は福島の松川浦にいたるまでの海岸線エリアを、森林や里山、浜辺、港、磯、集落などを通って歩き繋ぐための道です。全区間あわせると500キロ以上に渡ります。それを全部いくのは今回時間がなくて無理ですが、このたび四日間で面白そうな区間を歩くつもりです。

昨日は八戸から種市海岸、今日は普代村から北山崎まで歩いてきました。種市〜普代間は電車で移動です。電車といっても超ローカルなやつですが、それがまた風情あっていいものです。

ほんとは今週、大峯奥駈道をトレーニングがてら縦走しようと考えていたのですが、先日の台風で山がえらいことになってそうなので急遽変更したわけです。

このトレイルはまだ始まったばかりですが、すごく可能性を感じます。三陸海岸の海岸美はハンパなく凄いのですが、それを人力で移動しながら楽しむという文化はこれまでにありませんでした。

たけどじっくり人力で、ゆっくりとした移動によって見えてくる、本当の魅力があるのです。

トレッキングに加えてさらにシーカヤッキングも入れるとますます素晴らしいものになるでしょう。両方での人力移動。それは多分いまの日本人より外国人の方がその価値がわかるだろうと思います。欧米の先進国にはロングトレイルの文化が根付いているからです。もしかしたら外国人旅行者から火がつくかもしれません。

これからの世の中、良質なロングトレイルの存在は、その地の価値、イメージともに大いに高める力を持っています。特に世界的な視野でみるとそうです。これからこのトレイルもじっくり育っていくと、東北の復興にも寄与するものになると思います。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南紀・みなべ海岸 シーカヤック&キャンプツアー(1泊2日)開催

2017-10-23 23:06:20 | 紀伊半島カヤックツアー

 【南紀・みなべ海岸 シーカヤック&キャンプツアー(1泊2日)】
 <11月11日(土)~12日(日)開催 参加者募集中>
 ウミガメも寄りくる海岸から神の住む無人島へ。夜は秘密の無人ビーチでキャンプ。

<内容>
 黒潮分流洗う、南国風情あるフィールドで1泊2日シーカヤック&キャンプツアー。
 南方からやってきたアカウミガメの本州最大の産卵地である千里海岸から、古代には神の住む島として信仰されてきた美しくも神々しい鹿島(かしま)の周辺を、のんびり周遊します。

 同じ「かしま」でも、ここから10数キロ南下した田辺湾の神島(かしま)は上陸禁止ですが、こちらの鹿島は上陸可能となっており、島散策も大きな楽しみの一つです。中でも、地震の神さまの暴威を封じ込めている石として祀られている要石(かなめいし)は必見です。ちょうど南海地震の震源地付近であることと、だけどこの沿岸だけは過去においても津波の被害が少なかったという事実がうまく合致していて、古代人の自然を見る観察眼の鋭さと連想力に想いをはせずにはいられないでしょう。 
 なお、茨城の鹿島神宮にも「要石」があるのですが、黒潮によって繋がった、同じ系列の鹿島です。同じく周辺はしばし大地震や津波による被害にさらされる地ですね。このみなべの鹿島の方が古く、野性的で、ルーツ的な存在です。
 
 また純粋に漕ぎを楽しむという意味でも、野性的なスケールの大きい断崖絶壁のそばを漕いだり、奇岩・奇石の間を縫って進んだりといった、シーカヤックならではのツーリングも存分に味わえるフィールドです。
 
 そして夜は秘密の浜辺でキャンプ。焚き火料理を堪能します。またその際に、キャンプ全般のスキルと共に焚き火のやり方、作法なども伝授します。これはキャンプをより楽しくすると同時に災害時のサバイバル技術にも繋がるものとなりますので、今後どこかで必ず役に立つことかと思います。
 
 「アウトドア遊びの究極体験」と噂に聞いても実体験する機会すらなかなかない、シーカヤックならではの本格的なキャンプツーリング。それを手軽に楽しむ絶好のチャンスです。
 詳細は下記ページをご覧下さい。
 http://islandstream.la.coocan.jp/campminabe.html 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4億年の歳月が刻む洞窟、黒島

2017-10-20 16:56:54 | アート・文化

 毎日新聞にて「シーカヤックで再発見 紀州の海」というテーマで月イチ連載中の最新記事は先日5日に掲載。

 今回は湯浅湾の中でもひときわトリップ感の強い秘境「黒島」について書いてますが、よろしければ写真をクリックしてズームしてご覧下さい。
 
 なお、毎回記事の写真を載せてますが、いつも読みにくいと言われますので、元原稿も合わせて下記にコピペして張っておきます。

 【4億年の歳月が刻む洞窟、黒島】
 由良町の衣奈海岸沖約1.7キロに威風堂々とそびえ立つ無人島・黒島には、風波によって削りこまれた海食洞(洞窟)や水路が無数と思えるほど数多く存在する。貫通した穴、袋小路の空洞、予期せぬ場所から抜け出せる迷路、差し込む光が神秘的に内部の海水を照らす通路などなど、おそらく100以上はあるだろう。他の船では入ることのできない幾多の洞窟や水路を巡ることは、シーカヤックならではの特権的な楽しみだ。
 その中に身を置く感覚は独特で、岩壁の神々しい重厚感が心身に響く。
 百万や千万の年数では、これくらいの洞窟は形成されない。1億年程度でもまだまだ「青二才」だ。ここは4億年前の地質であり、気の遠くなる年月を経た風格が、シーカヤックという敏感な乗り物を通すことによって、我が身にずっしりのしかかってくる。
 シーカヤッキングで出くわす、ふと、地球の鼓動を感じる瞬間。それをぼくは「プラネット感覚」と呼ぶ。
 ここは悠久の地球時間が身体の芯を通り抜けてゆくひとときが味わえる無人島だ。
 干潮時に一カ所だけ顔を出す浜がある。そこから素潜りするとルリスズメダイ等の熱帯魚を湯浅湾内の他所よりも多く見ることができる。黒潮の影響が強い場所なのだ。島全体が南方系植物群の北限地となっていることからも、それは分かる。「ハカマカズラ」という、実が数珠に使われる亜熱帯植物も生育する。博物学者の南方熊楠は生前、その北限はここから約50キロ南の田辺湾・神島だと思っていたが、後年の調査により黒島が北限だと判明した。琉球諸島や鹿児島県の屋久島、佐多岬、高知県の足摺岬など黒潮の「沿線」に生える「アコウ」の森も北限に近い。その他珍しい亜熱帯系の植物もここには多数存在している。
 一方、北方系植物の南限でもある。また瀬戸内海沿岸や西日本に分布する植物の東限だともいわれる。生態系的に「クロスロード」に位置するそのユニークさは、地形的複雑さと相まって、感覚的回路をも交錯させる。五感を研ぎ澄ませシーカヤックで巡ったときの「トリップ感」がとりわけ深い島なのだ。もしどこかの観光立国ならば、国を挙げての景勝地に指定されるかもしれない。それが人知れずひっそりと存在するところに、紀州の海岸線の奥深さがある。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黒潮の中のひとつの島

2017-10-11 21:21:44 | トレッキング

 今日は釈迦ケ岳と大日岳に登った。
 この辺の山々はどれもこれもドストレートに仏教名が付いているところがすごい。 
 もちろん、修験道や山岳仏教の修行の場であることからの、名前の由来だ。

 大峰山系も実際に歩いてみると、ぼくなんかにはやはり海の気、黒潮の気を感じる。
 と同時に、やはり紀伊半島とは、環太平洋の黒潮流域の中のひとつの島のように思えてくる。

 紀伊半島の海を漕ぎ、そして山を歩く。

 その行為の中にいろいろな発見があるのだけれど、そこでの感覚を研ぎ澄ませていくということは、黒潮感覚を養っていくってことにもなるんじゃないかな。と言ってもなかなか分からないかも知れないけれど、紀州でシーカヤックを漕いでいると、場所によって黒潮感覚の濃淡ってものがあるのが分かるし(南に行けば行くほど濃くなるけれど、北のほうでもホットスポットみたいな場所がある)、また他国に行って別の海を漕ぐと全身を包む体感が全く違うってのも分かるし、色んな場所と比べてみて総合してもそういう黒潮特有の気みたいなものがあることはぼくには実感としてある、というか自分の中ではもう常識になっている。
 で、それは陸に上がって紀伊半島の野山を歩いてみても同様に感じるわけ。

 客観的な自然科学の目から見ても、紀伊半島の自然って、とどのつまり「黒潮」が育んだものだし、それならそうと、「紀伊半島とは環太平洋の黒潮流域のひとつの島だ」と捉えた方が色々明確になるし、豊かな発想が導き出されると思うわけ。
 あるいは「黒潮の流れの中の中洲」とか。
 その中にある、山と森。

 熊野、髙野、大峯と、縄文古来からの自然信仰の聖地が世界遺産になっているわけだけれど、そのスピリットの本地、エッセンスとはずばり、黒潮の気なんじゃないかな(実際に熊野三山のひとつ、新宮・速玉大社の「速玉」というのは黒潮のスピリットのことらしい)。そう考えると海と山とがひとつに繋がるわけで、また修験道という大昔からの山の信仰の始祖的存在である「役行者(えんのぎょうじゃ)」が同時に海を感じさせる存在でもあるということにもつじつまが合ってくる。

 紀伊半島は面白いけれど、「環太平洋の黒潮流域」、という視点で見てみるとますます面白くなってくる。

  ちなみに最近、そういう深い体験を皆さんとシェアする「ディープ紀伊半島トリップ」というオーダーメイドのツアーをスタートしました。興味ある方はどうぞチェックを


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

近畿最高峰 八経ケ岳

2017-10-10 23:05:46 | トレッキング

 京奈和道が繋がってから俄然大峯山系が行きやすくなった。

 先日、久しぶりに近畿最高峰の八経ケ岳へ。

 雲海の向こうに熊野灘を見たとき、ああなぜ役行者という山の存在が海を感じさせるのか、感覚的に全部腑に落ちた気がした。歴史上最大のアウトサイダー・役行者とは太古からこの列島に根付いていた自然文化を総じたiconであり、役行者という扉を開くと縄文時代がすぐそこに見えてくる。熊野、大峯、吉野、葛城とはそういう場所。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

毎日新聞での連載記事 湯浅湾・鷹島

2017-10-09 18:31:55 | アート・文化

 毎日新聞にて「シーカヤックで再発見 紀州の海」というテーマで月イチ連載中の最新記事は先日10月5日に(「湯浅湾・黒島」について)、掲載していただきましたが、ふと考えると前回9月7日に掲載の「湯浅湾・鷹島」の記事をこちらに載せるのを忘れていましたので先にその記事の写真を載せておきます(黒島の記事は近日中にアップします)。ぜひ、写真クリックしてさらにズームしてご覧下さい。

 と、毎回記事の写真を載せてますが、いつも読みにくいと言われますので、元原稿も合わせて下記にコピペして張っておきます。面白いのでぜひぜひお読み下さい&よろしければフェイスブックなどでシェアしてください。 
 
 【古代航海の「ハブ港」 クジラのような形 無人島・鷹島】
 南北両方向から見ると漫画のクジラのような形をした無人島・鷹島には美しい浜が2カ所ある。いずれも広川河口沖の防波堤完成以来、山からの砂の供給が減少し、潮流が変わった影響もあって、痩せたゴロタ石の浜になっている。漂着ゴミも多い。海岸線を自在にゆくシーカヤッカーにとって全国どこでも出くわす現象だが、この島では特にそれが目立つ。
 南東側の弓なりに広がる入江には現在、海上釣り堀が設置されている。波風を遮断する地形で、周囲がどんなに荒れても、この入江だけは穏やかだからだ。それは古代から変わることなく、縄文時代前期の50006000年前には、集落が存在した。住人たちはここを拠点に南は伊豆諸島や八丈島、北は東北地方あたりにまで長距離航海し交易する「海洋民」だったようだ。この島でのみ作られた「鷹島式土器」(和歌山市の「風土記の丘」資料館に展示)が、全国各地で単体として出土するのがその証拠である。
 その際に使われたのが、シーカヤックと同様に手漕ぎの「丸木舟」だった。もちろん当時はコンパスも海図もない。五感を総動員して海と対話し、波風を読んで日本列島を縦横無尽に渡っていったのだ。
 信じ難いが、荒唐無稽な話ではない。私自身、2000年~2001年にシーカヤックで湯浅湾から太平洋を北上し、津軽海峡を渡って北海道一周、そして日本海を南下して九州、四国の外周を回りまた湯浅湾に戻るという、日本一周航海をした。
 長い人類の歴史と共に寄り添ってきたカヌー、カヤックは、理にかなった完成度の高い乗り物で、それくらいの航海もできるのである。
 空からの目線で見ると、鷹島から南下するとすぐ太平洋に出られることがわかる、北上すれば瀬戸内海を経由して、日本海や東シナ海にまで足を伸ばせる。長距離航海をする交易の民にとってこの島は、全国に開けた「ハブ港」だったのではないだろうか。
 その後、サハリンにまで商路を開いた豪商や、オーストラリアやハワイ、アメリカ大陸にまで生活圏を広げた漁民に代表されるように、紀州の海洋民は地球規模のスケール感を持って国内外へと繰り出していった。和歌山は、近世まで日本の海文化の中心地だったのだ。鷹島縄文人はその始祖といえるだろう。
 「熊野古道」に比べると忘れられた存在の「熊野海道」だか、そこにはスケール大きく、豊かな文化が眠っている。世の中が閉塞感に覆われている昨今、今一度そこに目を向けてみる価値がある。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

和歌山湯浅湾 シーカヤック&キャンプツアー(1泊2日)開催

2017-10-08 23:00:03 | 湯浅湾ツアー

【和歌山湯浅湾 シーカヤック&キャンプツアー(1泊2日)】
10月21日(土)~22日(日)開催、予約受付中。
<秘境感溢れる隠れスポットで、シーカヤックキャンプの醍醐味を手軽に、本格的に味わえるツアー>

<内容>
 京阪神からアクセス容易で、かつ一旦海に出ると無人の荒野のような海岸線が続く一級フィールドにて、シーカヤックツーリング&キャンプを楽しみます。

 野性的な断崖絶壁のすれすれを漕ぎ、美しい入江の奥の奥まで入り込み、自然の庭園のような絶妙の配列の岩々の間をすり抜け、不思議な洞窟に入ったり、雨上がりにできる滝を発見したり、陸の孤島のような渋い漁村を散策したり・・・、じっくり丹念に海景を味わいながらツーリング。
 そして夜は、陸からは決して入ることのできない秘密の浜でキャンプ。焚き火料理を堪能します。

 またその際に、キャンプ全般のスキルと共に焚き火のやり方、作法なども伝授します。これはキャンプをより楽しくすると同時に災害時のサバイバル技術にも繋がるものとなりますので、今後どこかで必ず役に立つことかと思います。

 「アウトドア遊びの究極体験」と噂に聞いても実体験する機会すらなかなかない、シーカヤックならではの本格的なキャンプツーリング。それを手軽に楽しむ絶好のチャンスです。

 詳細は下記ページをご覧下さい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

海辺のテラスライヴとUFO

2017-10-06 13:45:42 | イベント

 先日は当店の海辺のテラスにて音楽ライヴイベント開催。

 夕陽が沈んだ後の、海と空がグラデーション状に色彩変化してゆく様とシンクロするように、演奏が進んでゆく。和歌山県下で活躍する「素和歌(そわか)」さんと「天の羊」さんのパフォーマンス。

 いい夜になりました。

 それにしても皆様が帰ったあと、栖原海岸沖のUFOっぽい発光体は何だったんだろう?
 自然の神秘には極めて敏感だけど心霊やスピリチュアル、UFO、超常現象などの世界には極めて疎いし興味すらないぼくがガラにもなく気になった発光体だった。あの素晴らしいライヴの後だったからだろうか・・・。

 で、翌朝の正体が判明。
 毛無島手前で停泊していたヨットのてっぺんで点灯している、ただのライトだった。ちょうど絶妙な高さで波に揺られる加減が実にUFOっぽかったのだが・・・。このあたりまではなかなかヨットが入ってくることは稀なのですっかり騙されました。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パドリングスキル講習開催

2017-10-05 23:38:05 | スクール

 さて、当店アイランドストリームでは来たる10月12日(木)、および18日(水)にパドリングスキル講習を開催します。予約受付中です。また、これから一般対象のツアー業務が落ち着いてくる時期ですので、他の日程でもリクエスト次第で開催いたします。  http://islandstream.la.coocan.jp/skillup.htm

 当たり前のことですが、シーカヤックはパドリング技術が上がれば上がるほど、漕げる範囲が広がってきます。自艇を持って楽しむ人はもちろん、ツアー参加の人も同じです。漕げれば漕げるほど、色んな場所にお連れすることができます。日本には本当に素晴らしいフィールドがたくさんあります。皆さんが想像しているよりも何倍も、何十倍も、です。ガイドとしても「もうちょっと漕げるならばすごい所にいっぱい連れていってあげられるのになあ」とよく思います。もうちょっと漕げたら・・・。

 基本のパドリングをしっかり身につけると、一気に世界は広がります。
 逆にそれなしでは、いつまでたっても同じ場所をチョコチョコ漕ぐくらいにとどまり、それでも最初は楽しくてもそのうち飽きてきます。

 何度か体験され「シーカヤック、面白いな」と思った方、ぜひパドリングスキル講習を受けることをお勧めいたします。初心者体験ツアーの時に簡単に受けた漕ぎ方レクチャーを、もっと突っ込んで本格的に、丸一日がかりでお教えする講習。これなしでは始まらないというほど大事なものですが、案外きちんと受講できるスクールは少ないものです。シーカヤックツアーガイドの業者はあちこちにできていますが、多くはレクリエーショナル系がほとんどで(つまり本格的なカヤッカーではなく、ただ施設などに雇われてる人がガイドとしてあてがわれている形式)、きちんとスクールできる店は逆に減っています。

 やはり、シーカヤックならばある程度以上、自分で海旅したり、あちこち漕ぎ回っている人じゃないと、中身のあることを教えることはできません。なぜなら、あらゆるコンディションの海況に直面した経験がないと、フォワードストロークのパドルを入れる角度にしろ、ローブレースの使い方にしろ、上陸する際の足の出し方ひとつにしろ、「なぜそういうふうにするのか」というところを説明しきれないからです。
 教科書をただ上からなぞっているだけか、完全に咀嚼した上でお教えするのか。

 これからうまくなろうと思っている方は、
 ぜひたくさんのシーカヤックトリップを経験している人から受講して下さい。
 あともうひとつ、
 せっかく受講したならば、今後もできるだけたくさん漕いで練習して身体に覚え込ませて下さい。
 継続すること。
 Keep On Paddling それが最善の上達方法です。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スライド&トークライブ 依頼受付中

2017-10-02 16:04:55 | イベント

【スライド&トークライブ 依頼受付中】
 秋も徐々に深まりを見せてきました。
 アウトドアには最高の季節到来と同時に、芸術の秋、文化の秋本番でもあります。

 当店アイランドストリームではカヤックやトレッキングツアー活動と並行し、代表(ぼくですが)による【世界の海を旅する カヤックトリップ紀行】トーク&スライドショーも、開催してゆきます。

 現在、依頼受付中。

 各種イベント、ワークショップ、お祭り、学校・会社行事、勉強会、お店や個人宅パーティなどなど様々な席にて、ご依頼がありましたら出張開催いたします。
 世界各地をカヤックで旅する冒険者・平田 毅が撮りためた、世界の美しい海の写真とともに、身体一つで地球の鼓動を感じる「プラネット感覚」にこだわった冒険旅について。また、海、自然の素晴らしさと、それを取り巻く海洋文化について、環境問題について、世界情勢について、自由と平和について、などなど森羅万象を大きなスケールでたっぷり語ります。

 詳しくはこちらのページをご参照下さい。 
 http://islandstream.la.coocan.jp/talkirai.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

知床に似た近郊の秘境、やびつ海岸

2017-10-02 11:55:47 | 湯浅湾ツアー

 先日は湯浅湾北海岸の「やびつ海岸」にてツアー。断崖絶壁、洞窟、美しい入江など無人の野性味ある海岸線と、陸の孤島のような2つのひなびた漁港が風情を出している、最高のシーカヤックコース。スケール感は違うけれど、雰囲気的に北海道の知床半島に似たところがあります。朝、京阪神エリアの家を出ると、昼前にはこの場に身を置いているという、近郊の隠れた秘境スポット。

 ここは北風の風裏となるゾーンなので、これから春先にかけてがより美しく映えることとなります。
 夏よりもむしろ秋・冬が素晴らしいんですよね。
 いつもの定番、アイランドストリーム目前の栖原海岸から苅藻島などに渡るツアーを2,3度経験すれば、誰でもアプローチ可能です。

 また、来たる10月21日(土)~22日(日)にかけて、ここでキャンプツアーを行います。詳細はこちらのサイトをご覧下さい。
 http://islandstream.la.coocan.jp/yabitsucamp.html

 ぜひお越し下さい。
 「ああ、こんな所が手軽なエリアにあったのか」と、感嘆されることでしょう。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする