シーカヤックで紀伊半島一周を目指す、
Yさんという女性がいらっしゃるのですが、
しばしそのサポート役として、
同行させていただいています。
「今日はここからここまで」
「次はここからあそこまで」
という感じで漕ぎ進み、
最終的に紀伊半島の海岸線を全漕破するチャレンジの、
そのお手伝いをさせていただいているわけです。
一生の思い出となるチャレンジ、
その心意気、着眼点、見識・・・、素晴らしいと思います。
そしてYさんの漕ぐスタイルというのは、
ただただダーっと漕ぎ進んで「達成した~」というノリではなく、
隠されたような洞窟や入江の一個一個をくまなく探索し、
また川の河口があればどんどん入っていくという、
海岸線をとことん愛で、味わいつくすスタイルなので、
毎回新しい発見がたくさんあり、
ご一緒させていただくのが楽しみになっています。
先日は白浜の円月島付近から、
南白浜の富田川の河口付近までツーリングしました。
なおこのあたりからしばらく、
ワイルドな荒海のエリアが続くので
細心の注意を払わなければいけないのですが、
この日はかなり穏やかで、
千畳敷や三段壁といった荒れたらとんでもないエリアも、
かなり岸スレスレで進み、
たくさんの新しい発見を楽しむことができました。
白浜は古くからの観光・ビーチリゾートのエリアですが、
シーカヤックを自分の腕で漕ぐことによって、
黒潮のエッセンスやこの地の自然特有の「華」のようなものが、
より鮮やかに、
そして心深く感じることができたと思います。
こういうフィーリングはきっと、
一生忘れないでしょう。
というわけでシーカヤッキングこそ、
未来の観光スタイルだと改めて思いました。
![J_077_2 J_077_2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/65/e12ce3b3471717203cc257fbdb7cdf4f.jpg)
梅雨の晴れ間、天気のよい日だった。
![J_079 J_079](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/61/86fd0c2d5a768bd8925ab2c7a6bd5585.jpg)
実は崩壊寸前の、有名な円月島を横目に漕ぎ進む。
![J_083 J_083](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/9c/525fc0e2383313a2444427db136d0def.jpg)
白浜の温泉街を海から眺める。
![J_167 J_167](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/c2/88010591dab675134c4ad6501c09fcf0.jpg)
洞窟のオンパレード。このあたりはちょっと波が出るときつい返し波が発生するので、こんな感じで岸沿いを漕ぎまわれるコンディションはなかなかない。黄色いカヤックはアシスタントのゆうた君。心の柔らかい若いうちに色んなフィールドをたくさん楽しんでおくれ。
![J_189 J_189](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/89/ff0ace882b9a5d1a8c099383925ac66f.jpg)
南白浜の別荘地、よくこんな所に建てるなというような急斜面の脇に立っていたりする。
![J_200 J_200](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/c7/a51fa872b09ecd745b13860647c68e97.jpg)
南白浜の浜に上がり、昼食後、秘境カフェ「権現平」さんでケーキセットをいただきながらのんびり。今日は店やってないかなと思いつつなにげにフラッと立ち寄ると営業していた。我々は海からの訪問者、珍客。
![J_219 J_219](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/75/0e1bd1778d1465e28099059f104994cd.jpg)
富田川河口の奇岩はどこか宇宙を思わせる。
![J_230 J_230](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/b0/4d10529af894d9159d109bdd2be1cdcd.jpg)
富田川の海と河口とを結ぶエリア。海から川へ、川から海へと移行する時の「ワープ」感がいい。