プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

西日と情感

2012-08-30 17:33:38 | インポート
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 またまたブログ更新がご無沙汰になっちゃいました。

 この時期、
 おかげさまでツアーで忙しくさせていただいておりまして、
 メールやり取りやサイト更新以外では、
 なかなかパソコンを触る気になれない日々が
 続いておりました。
 
 夏のお客様はまさに一期一会の方が多いのですが、
 毎日、このメンバーで無人島で1週間ほどキャンプ生活
 するとなるとどんな感じかなぁ、なんて想像したりしながら
 ツアーさせていただいております。

 まだまだ残暑が厳しく、
 夏モードのツアーもまだまだ続いていくわけですが、
 本当に海全体の景色が美しくなるのはこれからの季節ですね。
 
 すっかり人の少なくなった海岸線の落ち着き具合と相まって、
 特に西日が傾く午後には、
 海面、岩肌、断崖絶壁、砂浜、水平線、大空・・・、
 シーカヤックひとつで浮かぶぼくらを取り囲むすべての景色が、
 心に染み入るような情感を帯び始めます。

 この夏に海デビューしたお客様にぜひお伝えしたいのは、
 本当のシーカヤックのよさが分かるのは
 これからの季節だってことですね。
 
 日本では海=夏だ~、っていう固定観念があるせいか
 シーカヤックツアーのお客さまも真夏に集中する傾向がありますが、
 本当によい海の季節というのは、
 いわゆる「海開き」している海水浴シーズン以外のシーズンです。 
 よろしく。


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ブルースマンのように

2012-08-11 22:11:06 | インポート
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 連日、おかげさまで
 定番の湯浅湾ツアーで賑わっております。

 思えばホームグラウンドのここ湯浅湾。
 アイランドストリームを初めて以来、
 もう何回ツアーしたか分からない。
 1000回はこの海に出ているように思う。

 そんなに同じ場所を漕いで飽きないか、
 と時々聞かれる。
 正直言って、そう思っていた時期もあったけど、
 ここまで来ると、
 飽きるとか飽きないとかそういう次元ではなくなってきてる
 ような新感覚も出てきています。

 来てくださる方が毎回違うということもあるだろうけど、
 おかしくなるほど何度も出ているからこそ、
 湾内の中でも微妙に違う黒潮のエッセンスなども、
 肌身で分かるようになったし、
 季節ごとの息遣いの変化や、
 あるいは同じ季節でも年によって変わる傾向なども、
 身にしみて感じられるようになっている。

 飽きるとか飽きないとか、そういう次元ではないんですね。

 で、こういう感覚は、
 ツアーで同じ曲を何千回も演奏してきたベテランのロックミュージシャン
 とかのノリと近いのではないかと最近思うことがありますね。

 たとえば1960年代初期から活動しているローリングストーンズなんて、
 「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」とか「サティスファクション」ってヒット曲を
 もう何千回演奏してきたか、見当もつかないだろう。
 
 再結成してずっとやってるイーグルスなんかも、
 「ホテル・カリフォルニア」とか、嫌にならないだろうかと思うほど、
 毎度毎度演奏していることだろう。

 そして、もっと言うと、
 黒人のブルースマンとかは、もっとシンプルな、
 たった3つしかないコードでできたブルースの曲を
 何十年も、ジジイになるまで演奏しているわけだ。

 そして一流であればあるほど、
 その3つのコードの曲に、毎度毎度、
 泣けてくるほどの感情を移入して演奏する。

 それに影響を受けたエリック・クラプトンなんかも基本的に
 ブルースギターの変わらないスタイルを 
 何十年も弾き続けている。

 普通の人間には絶対無理だぜ。

 それに比べるとオレなんかはまだ、
 アイランドストリームを始めて10年足らず。
 まだまだ青二才のヒヨっ子クラスに過ぎない。

 だけど人の命を預かり、毎度毎度、
 なかなか人には分かってもらえないほどの気の張り方を
 して海に出ているわけで、 
 おれもブルースマンみたいなものかもしれないな、と
 時々思う今日この頃でもあります。

 てなわけで、ブルースマンの大御所、バディ・ガイさんの
 映像をユーチューブでどうぞ。
 この感情移入の仕方など、ぼくのいってることがよくわかるかと思います。
 http://www.youtube.com/watch?v=NvYxFX-gC-U&feature=related 

 この人、めっちゃかっこいいジジイで、
 おれもジジイになったらこういうふうになりたいなと思う。

 またこの「74 years young」という曲も渋いね
 http://www.youtube.com/watch?v=Y099Wjk-jTo&feature=related


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ダイヤモンドを食う触感

2012-08-03 22:28:28 | インポート
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 ガイド側としてはしんどい季節ですが、
 お客さま側としては非常に楽しめる、
 真夏のシーカヤックツアーが続いております。

 何と言っても夏の海。
 人々がごったがえす海水浴場のブイの内側ではなく、
 ブイの外側に広がる、魅惑的な本物の海の世界。
 ぜんぜん違います。

 さて、毎年このブログでもリンクを張っている、
 真夏のシーカヤッキングの注意点などを書いた
 ぼくのエッセイを下に記しておきます。

 ご自分でシーカヤックを楽しむ人はもちろん、
 ツアー参加の方も、「こういうことに留意してるんだー」
 と分かるので、より楽しめるのではないでしょうか。

 かき氷にコーラをぶっかけて食う時のエピソードも
 すっかりおなじみ化しております。
 「ダイヤモンドを食うような触感」
 「すべてのグルメ野郎は・・・・・」
 と書いた時の考えも、いまだ変わりはありません。
 よろしく。

 http://homepage3.nifty.com/creole/midsummer.htm


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