プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

北海岸

2008-09-30 16:30:27 | インポート

 南風が趨勢となる春~夏とは違って北寄りの風が趨勢となる秋から冬にかけて、湯浅湾の北の半島「やびつ海岸」から先端部分の「宮崎の鼻」にかけてのエリアが一級フィールドとなります。「ここを漕いだことないんなら湯浅湾のシーカヤックフィールドとしての本当の魅力とか奥深さを知ったことにはならないかもしれません」って感じの美しい海岸線。なので最近ちょっとした時間を見つけてはシーカヤックを始めたばかりのスタッフや、そこそこ経験のあるお客さんをお連れして漕ぎに行っています。もちろんリクエストあればツアーしますのでよろしくお願いいたします。ちょっと距離あるからそこそこがんばっていただく必要ありますけどね。

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↑ 100mくらいの断崖が海になだれ落ちる無人の海岸線がしばらく続く。

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↑ ところどころ顔を出す海からしかアプローチできないビーチはキャンプにいい。焚き火に適した流木も武骨に転がっている。

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↑ 宮崎の鼻付近の海岸線から灯台のある高台まで続く小道を数十分ひたすら歩いて行くと付近のシーカヤックフィールドが見渡せる頂上に出てくる。ワイルドさに泣けてくる。

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↑ いくつかある洞窟の中でもこの洞窟は中の天井が中空になっていて、そこから見上げる大空がいい。景観のワイルド感との相乗効果で、ただのトンビも威厳を帯びてみえてくるのが面白い。アメリカインディアンの神話に出てくるイーグルとかそんな感じのやつ。

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↑ たとえば釣ったばかりのイカを眺めていると見る見るうちに色が変わっていくけれど、そのような感じで外の太陽光線によって内部の海水がサーっとエメラルドグリーンとかブラックとシルバーとかにサササっと変わっていく不思議系洞窟。

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↑ その洞窟の崖っぷちあたりにはなぜかエレキギターの残骸が転がっているのが奇妙である。ステージでジミ・ヘンドリックスが燃やして叩きつけた感じのやつ。

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↑ ま、ただガーっと漕ぐだけのタイプの人には猫に小判、豚に真珠かもしれんですね。岸沿いぎりぎりをゆったりトレースするように漕ぐといろんな発見があるわけです。

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↑ 秋の乾いた空気と風景の寂寥感のバランスがいい。


エギング

2008-09-30 14:35:27 | インポート

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 カヤックの上から釣りすると人が入ってこれないポイントを探ることができておもしろいのですが、秋のアオリイカ釣りなんかはカヤック釣り初心者にも比較的手軽に楽しめてお勧めです。

 写真はうちのワンデイツアー中に釣ったアオリイカです。このあとすぐさばいてその場でお客さんに召し上がっていただきました。

 まだまだいかんせん小さいですが、これからだんだん大きくなって食べごろのサイズになってきます。

 アイランドストリームではフィッシング用カヤックも取り扱っています。釣りには自信あるけれどカヤックのことは皆目分からないという方、カヤックはそこそこ経験あるけれど釣りのことはまるでわからないという方、あるいは両方とも全然やったことないけれど興味があるという方、アイランドストリームではそんな方々のご相談にも応じますのでよろしくどうぞ。


西日

2008-09-24 12:29:46 | インポート

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 秋の湯浅湾では、やや傾いた西日が照らし出す海面や、島々、断崖絶壁や洞窟や人けのないビーチが、ひときわ美しい。たとえて言うなら、無茶苦茶に叩きまくるシンバルのようにギラギラギラギラした真夏の太陽光線と違って、味わい深い情緒がある。

 ツアーの帰路、連日こんな感じ。真夏の太陽にはこの感じが出せないんだよね。

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快感

2008-09-03 22:19:46 | インポート

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 今日はツアーではなくプライベートで中紀の産湯~日の岬間を往復シーカヤックツーリングしました。北西の風が結構吹いていて、行きはスイスイだったけど逆に帰りが結構な向い風で、久々にマジ漕ぎしました。写真は日の岬のてっぺんから眺めた紀伊水道の大海原。

 今では「三尾」、昔は「三穂」と呼ばれたこの「日の岬」周辺は風波が強いことで有名で、万葉集にもこの地にかかわりのある句が6首詠まれていますが、多く「風早」という言葉が枕詞になっています。たとえばこんな句があります。

 「風早の 三穂の浦みを 漕ぐ舟の 船人さわく 風立つらしも」

 通常、お客さんを連れての湯浅湾ツアーの場合、だいたい自分のキャパシティの10分の1とかそれくらいの余力で漕いでいますが(ガイディングではなく、あくまで「漕ぐ」という意味ですので誤解なく)、ロケーションも変え、「風早」という枕詞を地で行くような今日は、手抜きなしの真剣勝負。いやあ、それが充実感あってよかったです。ちょっと忘れかかっていたような感覚。

 といっても「命がかかってる」というほどのシビアなシチュエーションではなかったけれど、とにかくがんばって漕ぎ続けなきゃどうにもならないという状況下で日々のごたごたをそぎ落とし、自分のむき出しのボディ&ソウルのみでリアルな風波と対峙したって感覚が濃い手ごたえとしてあり、乗り越えた後に身体の奥底に残ったその感覚がものすごく気持ちよかったってわけです。

 まあ、こういう快感のためにシーカヤックを続けているって部分もありますね。で、大げさな言い方かもしれませんがこういうのはいわゆる食欲、性欲、睡眠欲といったベタな快感原則の上を行くさらに純度の高い快感って感じがします。というのも皮相なゼニカネの問題よりはるかに上を行くグレイトな音楽とか、アート作品とか、そういうものの本質とダイレクトに繋がり得るもののような感じがするからです。実際、このあと唐尾のアイランドストリームのクラブハウスで聴いたジャズは最高でした。

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