※アンダマン・ニコバル諸島編(南アジア、アラビア半島カヤックトリップ)の続き記事
↑ 大洋のど真ん中に浮かぶ島々のフィールド。基本的にアンダマン海の海はブルーというより、エメラルドグリーン系の海域が多いが、ここもそういう傾向にある。
↑ 3~5キロ沖ごとに島が連なっている。途中の水路で急に深くなるところもあれば、海のど真ん中で足が立つくらい浅くなる場所もある。そういうところのサンゴ礁は手つかずですごいことが多い。
↑ マングローブの水路も多い。この水面下のブツブツ模様になってるのはコーラル。マングローブ水路の中では波が立たないので、シュノーケリングしなくても手に取るように海面下の様子がわかったりする。
↑ ぼくの泊まったハブロックNO.5ビーチの朝日。ウォータープラネットの丸みとかおごそかさを感じさせてくれてすごかったですね。
↑ これはキングフィッシャー(カワセミ)。ブルーの羽が高貴で美しいが、一転鳴き声は下世話で、そのギャップが面白い。
↑ こういう砂浜はカヤックでいくらでもいける。疲れたら適当に上陸して休憩する。
↑ ほんのひととき神秘的なたたずまいを見せてくれる、朝の静かなる海面。
↑ まあ日本でもカヤックを漕いでいるとこういう光景はよく見かける。
↑ カヤックのバウデッキに水しぶきがかかっているけれど、それと同じようにぼくも汗をかいている。だから適当な浜に上陸して休憩。
↑ 1月2月のこの時期はタイなどと同じく乾期であり、ほとんど雨が降らない。また最高気温が30度くらいで、しかも海風があるのでそんなに暑さは感じない。まあずーっと休みなしで漕いでたらさすがに暑いので休憩。この時期は滞在するのにちょうど理想的な気温だと思う。ただ毎日毎日ずーっと同じ気候というか天候が続き、日本のような味わい深い変化に欠けるので、長くいたら飽きてくる。非常に贅沢な話だが、美しい南の島でのカヤッキングは飽きる前にサッと引き上げることも肝心である。「ああもうちょっといたかったな、また今度絶対こよう」と思うくらいで帰るのがいい。1週間くらいとかが目安か。
↑ 暑くなってきたら海に入ってシュノーケリングするのが一番。
↑ ぼくが泊まっていたコテージの目の前の浜。こういうところはすぐカヤックを出せるので便利だ。なおここはハヴロックNO.5というビーチに当たり、浜に沿ってたくさんのガイジン向けのコテージが並んでいるエリアだ。で、泊まり客の半数以上はイスラエル人だった。どこにいってもイスラエリーが多い。で、最近のイスラエル人はアラブ系の人が増えているらしく、それ系の顔立ちの人が目立った(そういうことも旅しないとなかなかわからない)。彼らは兵役を終えると数カ月単位の長い休暇をもらえるので、物価の安いアジアを長期滞在するバックパッカーが多い。で、情報交換しているからか、特にこういう穴場のようないい場所をよく知っているのだ。話するといい奴らが多いのだが、パレスチナの話題などはご法度。
↑ ヤシの木の下で本とか読んでたらたまにどこかでドッスーンとヤシの実が落ちる音がすることがある。それが自分の頭の上に落ちたら、冗談ではなく、ほんとに死ぬ。20mくらい上から鉄アレイが落ちてくるのと同じ感じだと思ってもらえればいい。だから実の密集している所の真下は避けなければならない。しかしもしヤシの実が頭に落ちてきて死んだら笑うだろうな。阿鼻叫喚の愁嘆場などクソである。葬式では悲しまないで、腹をかかえて大笑いしてもらいたい。
↑ わが相棒のフォールディングカヤックと小型のバックパック。折りたためばこうなるわけだ。飛行機でもバスでもタクシーでもオートリクシャー(柱の向こうに止まっているオート三輪)でも歩きでも、世界中どこにでも行くことができる。カヤックトリップというスタイルが流行りじゃないのがおかしいくらいだ。だって、サーフィンでもウィンドサーフィンでもヨットでも、こんな簡単に携行してあちこち行ける便利なマリンスポーツグッズがあるわけないのだから。ま、50年とか100年とかしたら余裕で流行ってると思うけどね。
ただのバックパッカー旅行ではどこまでいってもやや間抜けな観光客にすぎないけれど、カヤックでフィールドにでると、大げさかもしれないが長年そこの場所で生きてきた人すら知らないようなその場所特有の自然のシークレットめいたものに触れる瞬間を、実感するときがある(もちろん部族民とかそういう人になると話は別)。別に否定してもらっても結構だけど、カヤックで旅する人にしか微笑まないその土地の自然の女神みたいな存在ってのがいるのかもしれないな、とぼくは時々思うことがある。
↑ ここはハヴロックNO.7といって夕陽が美しいビーチ。どちらかというとNO.5のビーチはプライベート、NO.7のビーチはパブリックという感じがある。なお、2010年の3月にこの浜でジョニー・デップ主演の「santaram」(シャンタラム)という映画のロケが行われるらしいので、大ファンの人は行ってみたら会えるかもしれません。