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プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

タイム感覚

2022-09-21 15:01:45 | 紀伊半島

Chris "Daddy" Dave

 ちょっとマニアックな話。
 ぼくは昔から隠れヒップホップフリークで、かなり色々と聞いてきたけれど、最大の不満がドラムのループ(リズムの反復)が機械の打ち込みだということ。人間の時間やリズムの感覚って必ずしも定規で計ったような等間隔ではなく、微妙なズレや揺らぎが生じるものだけれど、その微妙なズレや揺らぎをきれいに修正して機械的にならされたところが不満点だった。それを再び人力で演奏し即興のズレや狂いや揺らぎを生み出し、ヒップホップとジャズの境界を限りなくあいまいにしたのが、これ。まあこれは、ジャズ側からのアプローチだけど。
 そしてそのループに、海の波やうねりや潮汐にとても良く似たものが感じられて、心地よい。
 自然界も人間のタイム感覚と同様に、均一化・定量化されない世界だからだろう 

 ふーん、それがどうした? と言われるかもしれないが、ぼくは自然観の探求の一貫としてかなり音楽を聴く。人と自然とは、音楽的感性によって、より深くつながると思っている。
 そういうのが本当のエンタメだと思う。


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最奥部

2022-09-20 12:39:00 | 紀伊半島
















 台風前に行った大峰山(山上ケ岳)。
 紀伊半島は山深く、海と山を合わせて一つの小宇宙を形成しているなと改めて思わせられた。その最奥部に当たるのが大峰山。

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ツアー情報

2022-09-09 08:23:41 | 紀伊半島

 ツアー情報。

 夏季の7月〜9月中旬くらいまでは、他のどこの海岸も、駐車したり、
 カヤックの出艇地確保したりするのがままならないので、
 当店の前の栖原海岸からのみのツアー開催となっていましたが、
 これからの時期は、あちこちのフィールドでもツアー開催いたします。

 とりあえずのところこんな感じですが、
 これ以降も増やしていきます。
 予約受付中。

【9月10日(土) 中紀・日高海岸シーカヤック&シュノーケリングツアー】
 ロックガーデンをすり抜けるのが楽しい、中紀の極上フィールドを巡る
 https://www.island-stream.com/sea_kayaking/index.php?p=hidaka

【9月21日(水) 南白浜シーカヤックツアー】
 河口付近のアシ原の風情から一転、奇岩が並ぶ太平洋沿岸へワープ
 https://www.island-stream.com/sea_kayaking/index.php?p=minamishirahama

【9月30日(金) シーカヤック・パドリングスキル講習】
 基本的なパドリングを身に着け、カヤックを自分の趣味として確立しよう
 https://www.island-stream.com/sea_kayaking/index.php?p=paddlingskill

【10月1日(土) 南紀・串本シーカヤックツアー】
 黒潮がダイレクトに当たる沿岸の、美しい内海を巡ります。シュノーケリングも可。
 https://www.island-stream.com/sea_kayaking/index.php?p=kushimoto

【10月2日(日) 古座川リバーカヤックツアー】
 奇岩、巨石が連続する透明度の高い川を、心地よく下ります
 https://www.island-stream.com/sea_kayaking/index.php?p=kozagawa

【10月10日(月・祝) 南紀田辺湾シーカヤックツアー】
 美しく島々が散りばめられた多島海を、愛でるように巡ります
 https://www.island-stream.com/sea_kayaking/index.php?p=tanabe


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カヤックトリップツアー

2022-09-06 00:17:08 | 紀伊半島

 先日大幅リニューアルしたウェブサイト内の、カヤックトリップツアーページのメニュー欄を増やしていく作業が、超めんどくさくも意外と楽しい。まだ少ないけどとりあえずこんなところ。
 
 身一つで大自然の懐に飛び込み風や波と同調して漕ぎ進むカヤッキングとは、たった一日、いや半日でもいっぱしのアート作品になるとかねがね思っているけれど、一人でも多くそう感じてくれるセンスを持った人たちと、より良きひとときを共有したいという思いから、さらなる活動を続けていくつもりです。
 
 また、別にツアー参加できなくても、ただサイトを見るだけでも楽しめ、旅情を掻き立てられるようなページに育ててゆくべくラインナップを増やしていこうと考えていますので、興味のある人はどうぞご覧下さい。

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カヤッカーとして

2022-08-31 16:10:00 | 紀伊半島


黒島ツアーで出艇場所としてよく使う海岸に夏前くらいからカヤック禁止のプレートが貼られている。ここは夏場にサーマルの南風が吹くと強めの出し風になるので、よく釣りのカヤックやサップが帰ってこれなくなって渡船屋に助けてもらったり、てことがちょくちょくあるようでそれが原因になってるんだろうと察するが、勘弁して欲しい。

 己でカヤックやサップで海に出るなら風のこと、波のことをよく知り、しっかり漕げるようになり、漁師に感心されるくらいにならなきゃあかんだろ、と思うが残念ながらその考えは少数派であり、ゆえにこんな感じで全国的にカヤック禁止のプレートが貼られる場所が増えている。

 まあ漁師も漁師で偏狭な人も多いがゆえの日本的といえば日本的な現象だけど、こういうのがより良い自然カルチャーの発展を阻害する要因であることは間違いなく、淀んだ気持ちになる。
 自然カルチャーほど創造的な未来を描ける分野は、今の日本に他にあんまりないのだから。

 ぼくがこのブログを読んでいる方々にお願いしたいのは、好むと好まざるとに関わらずガイドなしで海に出る場合、あなたはカヤッカーの代表として他者から見られるわけで、だからこそカヤッカーとしての内実を磨いて頂いたいということです。
 いやいや、私など初心者で、カヤッカーの代表だなんて滅相もない、とおっしゃるかもしれませんが、遠目からみたら同じなんですよ、全てのカヤッカーが。



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80年代レゲエと海

2022-08-04 23:38:47 | 紀伊半島

80s DANCEHALL CLASSICS MIX by SAMI-T from Mighty Crown

 この時期、毎日海に出て疲れたら色んな音楽を聴きまくると癒されるけれど、今日は80年代のダンスホール・レゲエを久しぶりに聴いた。十代後半くらいに聴きまくっていたヤツ。Yellowmanとか、何十年ぶりかくらいに聴いた。また、Barrington Levyというシンガーの歌のうまさも、こんなに上手かったのかと再発見。

 ダンスホール・レゲエは90年代以降になるとアゲアゲになってきて味がなくなるけれど、この時代のやつは独特のゆるくて楽天的な熱気が真空パックされたように詰まってていい。よくビジネス書に書いてあるようなポジティヴ思考は嫌いだけど、古いレゲエのポジティヴ・バイブレーションは好きだな(この感覚、以外と重要だと思う)。

 ジェットの連中が聴いてたり、浜でパリピみたいな奴らが聴いているようなアゲアゲ系は海に合わんなと思うけど、この手のヤツは合う。遅いテンポの底でブーストされたベース音がうごめいてる感じが、どこか遠くに熱低や台風があるときの海のうねりを彷彿とさせる。だけどこれ系を聴いてるヤツは今時、まずいない。いたらかっこいいけどな。


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海を臨む

2022-08-04 11:05:22 | 紀伊半島

 去年から湯浅に住みだした若者らが、海の美しさや問題をテーマに和歌山県の博物館や水族館で勤める学芸員や館長、ダイバー、漁師などにインタビューして冊子を作るらしく、さっき彼らが来てぼくもインタビューを受けてたんだけど、1号目の冊子はほぼほぼ完成していて、見せてもらったらその中身も結構しっかりして、興味深く読める。

 あとは図書館とか学校とかに置いてもらうためにある程度の部数を印刷する段階らしいけれど、ビジョンもしっかりしていて、応援したくなった。若い人で、海や自然や環境について口で色々言う連中は多いけれど、ここまで形にして活動している人はなかなかいない。素晴らしいと思います。

 この冊子の印刷代をクラファンで集めているけれど、まだ知名度がないせいかなかなか厳しいようで、もし興味ある方がいればぜひ応援してあげてください。もしくは拡散よろしくお願いします。当クラファンのページは下記になります。

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真夏の湯浅湾

2022-08-04 10:48:01 | 紀伊半島

 

  早や8月に入り、真夏の海シーズンもいよいよ佳境に入ってきた感がありますが、アイランドストリームのシーカヤック・ワンデイ&ハーフデイツアーは毎日催行中です。
 ご予約受付中、詳細は
 https://www.island-stream.com/

 


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レスキューに特化したパドリングスキル講習開催

2022-07-12 18:23:46 | 紀伊半島

 来たる7月18日(海の日)にパドリングスキル講習を開催します。

 なおこの日は、いつもの講習以上に「レスキュー」に重点をおいた講習となります。
 他の時期ではなかなか転覆したり、海にドボンと入ること自体はばかれるところが
 ありますが、水温の高いこの時期には、むしろ海に入ることが気持ちよくて、
 練習もはかどります。

 これまで再乗艇の練習をしたことがなく、何となく不安に思いながら
 漕いでいた方も多いと思いますが、この機会にぜひ身につけておきましょう。
 時間があればロールの形などもお教えします。

 もちろんフォワード、バック、スウィープの基本スキル、
 またドロー、ブレース、スターンラダーなどの応用スキルなど
 一通りの基本をお教え致します。詳細はこちら
 

 なお今回の講習は、当店の艇庫会員の方は特別に1,000円(保険代金のみ)で
 ご参加頂けます。特に湯浅湾をホームとして漕ぐ機会の多い皆様には、この機会に
 身につけておいて頂きたく思います。


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白崎ツアー無事終了

2022-06-19 21:08:00 | 紀伊半島










 
 昨日開催した白崎海岸ツアー。
 ここは何度来てもいいところ。


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独特の南国感

2022-06-13 14:22:00 | 紀伊半島















昨日の産湯海岸ツアー。
やや風が強かったですが、入江に入り込むと一転、太陽光線により水が、木々が、輝きを増し、中紀における黒潮のホットスポットの特徴がくっきりはっきりと、強調されていました。。奄美っぽい雰囲気あるこの付近の海岸線は熊野とも南紀とも違う独特の南国感が漂います。

ここのツアーもちょくちょくやっていますので、今回見逃した方はまた次回ぜひ。


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パドリングスキル講習

2022-06-09 14:56:51 | 紀伊半島

  来たる6月26日(日)、当店アイランドストリームにてシーカヤックの「パドリングスキル講習」スクールを開催します。基本的な漕ぎのスキルから、転覆時の再乗艇としてのセルフレスキュー、グループレスキューを身に着けていただきます。
 講習の詳細はこちら

 初心者から中級者レベルの方まで、とくに我流でやっていると知らぬ間に良くないフォームが身についてしまっていたり、「こういうものだろう」と勘違いしたままやっていたりすることがよくあります。またレスキューなどはは、「また今度」「次の機会に」と思いつつ、先延ばして練習しなかったり、あるいは「できるだろう」と思いこんでいるけれど、実はできなかったりすることも多々あります。

 ・最初に基本を身に着ける
 ・忘れてしまっている大事なことを今一度おさらいする
 
 前者は初心者の方、後者は経験者の方に当てはまることですが、この夏場以降に安全にパドリングを楽しめるように両者に共通する要点を今回お伝えします。

 なお今回、基礎のおさらいという意味もこめて、湯浅湾をホームフィールドとする艇庫会員様は1000円(保険代のみ)でご参加いただけます。


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圧倒的な白い岬

2022-06-07 21:56:24 | 紀伊半島

 来週の6月18日(土)に、白崎海岸~由良海岸へツアーを開催します。

 白崎海岸とは、真っ白な石灰岩の岩山がそびえる、惑星的スケールを想わせる圧倒的な迫力を持つ岬です。
 遥か昔から遠く紀伊水道を行き来する船のランドマークになり続けた岬の岩々に、海から接近します。近づけば近づくほど、こんな造形を作り出した地球という星のすごさにただただ感嘆させられます。

 また、ケムリ島、ヒジキ島、蟻島と並ぶ由良の沿岸の断崖絶壁やロックガーデン(岩礁地帯)の合間をすり抜けながら進みゆくことも楽しいものです。
 12日(日)の産湯海岸ツアーと並んで、中紀の海の素晴らしさを存分に味わってもらいたくて開催するツアーです。予約受付中。詳細は
 http://islandstream.la.coocan.jp/shirasakitour.html

 


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中紀の南国風情

2022-06-07 21:20:45 | 紀伊半島

 今週末12日(日)、中紀・産湯海岸でカヤックツアーを開催します。

 南紀と違い観光地化されていない中紀には、あまり人の来ない、ほとんど誰にも知られていない、穴場的なフィールドが隠されています。中でも産湯海岸は、半島状になった地形の先端部にあり潮通しがよく、しかも川の流れ込みが少ないせいか、抜群の透明度を誇る海となります。沿岸には亜熱帯植物の「アコウの木」も生え、太陽光線の強さとあいまって、南国的な風情が漂っています。ここの南国感は、南紀とも、熊野とも違う独特のもので、一日周遊すると深いトリップ感が味わえます。

 また美しい入り江や、野性的な断崖絶壁があり、いつ来てもパドリングする者の目を飽きさせません。
 その日のコンディションによって、周囲の山々の緑がより濃密に感じたり、漂う潮の香りに黒潮の息吹を感じたり、五感に訴えかけてくるポイントが変わってきますが、さて今回はどんな海が待っているか、楽しみです。

 予約受付中、詳細は
 http://islandstream.la.coocan.jp/ubuyutour.htm


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様々な緑の中を漕ぎくだる

2022-05-25 10:50:00 | 紀伊半島











 先日の熊野川(北山川)ツアーにて。

 紀伊半島は桜より初夏の新緑の生命力に特筆するものがあるのですが、まさに自然界が描き出す緑という色のバリエーションの豊かさを発見しながら漕ぎ下る1日となりました。

 大峯山系を源とし熊野灘に注ぐ、紀伊半島の奥深い野生世界の心臓部を流れる大動脈のような川。いつ来ても素晴らしい。


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