これほど展開が早いドラマを見るのは久し振り、いや、
初めてかも知れません。
いつの間にか頼朝をめぐり伊東祐親と対峙している北条
宗時は勿論ですが、時政までもがいつの間にかやる気十
分なのには笑ってしまいます
一人、義時だけが平静を装ってみてもこの家族にはあま
り意味がないのかも知れません
大庭景親の仲裁で何とか矛を収めた両陣営ですが、時政
と祐親の遺恨は頼朝旗揚げの後も続きます
この頃の坂東の武士は言ってみれば皆身内
血縁で繋がっている筈なのですが、戦ともなればお親兄
弟でも構いなし。
ましてや親戚ともなれば他人と同じだったのかも知れま
せんね
争いの種は殆どか領地争。
自国に接しているのも身内が多く、必然と身内同士の争
いが主流となります
土地至上主義なのでしかたないのかも知れません。
ところで、頼朝の本心とは…
この時まで頼朝は平氏に戦いを挑もうとは夢にも思わな
かったなかったと僕は思っています
命が助かっただけで充分
一生を伊豆の片田舎で終われたらと思っていたのではな
いでしょうか? ?
もし?そうだとすればこのドラマは成立しませんよね
本編では…
唯一冷静な義時に向かって胸の内を明かす頼朝
「何れ挙兵する、都へ攻め上り世を正す」と平家討伐宣言
大風呂敷にも程がありますが、威厳を持って話す頼朝に条
件反射の様に平伏する義時
その為には北条が欠かせないとも言われ……
嘘でも、大風呂敷でも、威厳のある言葉には流石の義時も
言葉を失った様です
平家討伐は嘘から出た実といったところでしょうかね