80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

100系と100形(前編)

2011-03-21 16:02:26 | 実物・資料系(現在)
こんにちは。

一昨日、昨日と愛知県にある家内の実家へ行ってきました。義父が手術をしたので、その見舞いも兼ねつつ、孫の顔も見せつつ、といった感じでしたが、オトーサンはこれ幸いとばかり、先頃開館したての「リニア・鉄道館」へ出かけて念願の100系新幹線との対面を果たし、その足で名古屋市交の「レトロでんしゃ館」へ回って初代地下鉄100形もちゃっかり見てくるなどなど、電車三昧の1日を過ごさせていただきました。

以下その報告ですが、いつも通りモデラー的視点からみた観察記録で、今回はとりわけ100つながりの2題に限った内容になりますので、その点をご承知おきください。訪問は昨日(3/20日曜)です。


最初に向かったのは今月14日に開館したばかりのJR東海「リニア・鉄道館」です。名古屋市の南端、金城ふ頭に開設されました。「あおなみ線」1000形で向かいます。


博物館は終点「金城ふ頭」駅のすぐ脇にありました。予想はしていましたがこの混雑ぶり。開館30分前に着いたのですが、今日は開館時間を早めたとのことで、既に列はある程度進んでいました。



入るとまず、C62 17号機と、この写真にある955形試作車(通称300X=左)とMLX01形リニア車両(右)がスポットライトの中に展示されていて、それらを見ながら奥へ進むとメインとなる車両展示スペースに出ます。



さすが東海道新幹線のお膝元JR東海の博物館だけに、新幹線車両が圧倒的なボリューム感で並んでいます。手前から300系323-20、300系322-9001(先行量産試作車)、100系123-1&168-9001、0系21-86&36-84で、左上に見えるのはドクターイエロー922-26です。
なお、前の写真ともども、わかりやすいように2F回廊からの俯瞰写真を載せましたが、順路ではまず地平レベルからこれらの車両に対面することになっています。



100系と0系の並び。少し前にはどこでも目にした光景がすでに殿堂入りしてしまいました。技術の進歩も超特急ということでしょうか。



今回の目的は何といっても100系前頭部のフォルム研究です。図面や雑誌の写真をどう透かしてみても見えなかった実車の立体感を、さてどこまで脳内にインプットできるか。。



シャークノーズと呼ばれる前頭部のサイドビュー。まあ、どんだけ頑張っても3連休中に人物を入れないで車両だけ撮るってのは至難のワザですね~
でもこの写真、よく見ると子供が居るおかげでコーンの先端、スカート上部、下部の3点の位置関係が一目瞭然でわかりますよ。ありがとね、ボク(^^)


ちなみに100系の切れ長の「目」の長さはジャスト1mでした。はい、巻尺で測りました。怪しいおじさんモード全開です。


真正面からコーン(これも「光前頭」って言うの?)の様子をみてみます。こう見るとかなりブサイクな顔になってしまいますが、それはともかく、車体との接合部はとらえどころのない楕円形??をしています。少しおむすび形に見えるのはカメラの高さのせいでしょうか。複雑な円弧ではなく、多分いくつかの正円の組み合わせでできているのではないかとみているのですが、ちょっと解析してみないとわかりません。



車内は開放されていますが、座席に座ることはできません。
100系が登場したとき、足元の広さには驚いたものです。
広い窓からの眺めも素敵でした。



そしてこちら、100系を象徴する2階建て車両の168形食堂車です。この博物館にはこの168形のほか、0系36形、37形と3両もの食堂・ビュッフェ車が保存されています。在来線食堂車がどんどん淘汰され消えてしまった今、供食の歴史を伝える生きた教材として画期的と言えるのではないでしょうか。



2階建てならではの広々とした厨房も見ることができます。



上階のダイニングへ上る階段室の天井には「井村屋水ようかん」の広告サインが。こんなデカイ広告があったとは知りませんでした。



階段室やダイニングの壁には、いろいろな車両がエッチングで描かれています。



ダイニングのようす。モザイクのような色使いがお洒落です。



階下の厨房から食事を上げ下げしていたエレベーター。



私も新幹線はよく利用しましたが、東京~名古屋間がほとんどで食事はたいがい駅弁か、“ビールとつまみ”だったので、こうして食堂の華やかな様子が垣間見られたのはよかったです。


最後にこちら、ドクターイエローT3編成の922-26です。こちらは車内でビデオなどが見られるようですが、今回は時間がなくてパスしました。



と、まあこんな感じでいつもながらの駆け足での見学となりました。100系新幹線については細部の様子を観察できたものの、残念ながら前頭部の形状把握はまだ十分ではありません。せめてスポット的に採寸できたデータから何か新しい発見がないか、しばらく研究してみようと思います。


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コメント (2)
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