上映している劇場が少なくて・・・
(言い訳がましいか )
やっと観に行ってきました。
作品賞受賞で上映劇場も増え、
期間も長くなっているようですね。
祝 アカデミー賞 主要3部門獲得
◆作品賞:「クラッシュ」
◆脚本賞:ボビー・モレスコ、
ポール・ハギス
◆編集賞:ヒューズ・ウィンボーン
公式サイトは こちら から。
クリスマス間近のロサンゼルスを舞台に、いくつかのエピソードが描かれています。
ザラザラした粒子の粗い映像、全編を通して淡々と流れ続ける音楽、ドキュメンタリーを見ているような感覚でした。
観る者に緊張と弛緩の連続 を強いるエピソードが、連なり合って展開して行きます。
ホッとしてボンヤリ画面を見ていると、あとのシーンとの関連が分からなかったり、暗示されているモノに気が付かなかったり・・・
いくつか見落としてしまった所もあったようです。
あからさまな説明は無いから、映画の雰囲気で鑑賞してしまいがちな私には、もう一度見直さないと意図している部分が伝わっていないかも。
お国柄、ロスという場所柄もあって、様々な人種・階層・職業の人々が交錯します。
人種差別に関しては、これでもかというぐらい暴力的に描かれていて、気分が悪くなります。
幸か不幸か日本に居ると身近なものとして感じられませんが、アメリカでは未だに奥深い問題のようです。
頭では判っていても、心の底に根付いているものは如何ともしがたいようで。
それにしても、映画の中での中国人の扱いは酷いものでした。
マイノリティの中でもアジア人は随分と見下されているのでしょうか・・・?
登場する人物は、それぞれの場面によって様々な顔を見せます。
例えば、マット・ディロン扮する警官の行動が最たるものです。
たまたま目に付いた何の罪も犯していない黒人夫妻に対する、権力を笠に着た許し難い取り調べ。
別の状況下では、自分の命の危険も顧みずに燃えている車の中から、この同じ黒人女性を救出します。
家では病気の父親と二人だけの暮らしなのか、父には献身的な愛情でもって辛抱強く介護を行っています。
同じ人間が取る行動のあまりの違いに薄ら寒さを感じますが、多分それが人間の姿なのだと矛盾無く受け入れられるほどに年を取ってしまった自分にも気付かされました。
そして意外にも、一番正義感に溢れているように見えた若い警官が、殺人を犯してしまいます。
これも銃社会の恐ろしさですかね。
日本でも毎日のように殺人事件が報道されていますが、簡単に銃が手に入る国になったら、こんなモノでは済まないはず。
攻撃できる力を手にした途端、過剰に他人に対して疑いや恐れを抱くようになり、招かなくてもいい悲劇が起こることにもなりかねません。
↑
《ライアン・フィリップ、1999年にリース・ウィザースプーンと結婚して2児をもうけている》
・・・ そうなんだ、、知らなかった、びっくり。
たくさんの衝突が起きる割には、死亡者は一人だけ。
この死体が、映画の冒頭部分にピッタリ重なって、ストーリーの環が閉じられます。
意外にも観終わった後には、胸の中に温かさが広がりました。
不思議と爽やかですし、何だか変な感覚!
少女の純真さと勇気、悪意が少女を滅ぼさない奇跡のような偶然、良心の欠片も無いように見えた黒人少年が行う中国人の解放。
知らず知らずのうちに、強張っていた気持ちが和んでいたみたい。
そして、夜の街に降り出した雪の美しさと言ったら・・・・・・
すべてを包み込んで、浄化してくれるかのようです。
映画の作り手の暖かさが伝わってくるようなラスト、好きですね。
今回始めて行った千葉の映画館。
建物を見た途端に悪い予感がしました。
座席予約をしようとしたら、70席ぐらいで縦4列しかない!
いざ入ってみたら、人形劇でも始まるのかと思っちゃった。
この映画に、この扱いはあまりに酷いじゃない!と、、でも
あーぁ、観客数は25名あまり。
作品賞を獲ったあとでも、こんなものなの?!
スクリーンの横幅が足りなくて、映像が全部入り切らない。
おまけに縦線が3本見える。
東京まで出掛けた方が良かったのかなぁーー
(言い訳がましいか )
やっと観に行ってきました。
作品賞受賞で上映劇場も増え、
期間も長くなっているようですね。
祝 アカデミー賞 主要3部門獲得
◆作品賞:「クラッシュ」
◆脚本賞:ボビー・モレスコ、
ポール・ハギス
◆編集賞:ヒューズ・ウィンボーン
公式サイトは こちら から。
クリスマス間近のロサンゼルスを舞台に、いくつかのエピソードが描かれています。
ザラザラした粒子の粗い映像、全編を通して淡々と流れ続ける音楽、ドキュメンタリーを見ているような感覚でした。
観る者に緊張と弛緩の連続 を強いるエピソードが、連なり合って展開して行きます。
ホッとしてボンヤリ画面を見ていると、あとのシーンとの関連が分からなかったり、暗示されているモノに気が付かなかったり・・・
いくつか見落としてしまった所もあったようです。
あからさまな説明は無いから、映画の雰囲気で鑑賞してしまいがちな私には、もう一度見直さないと意図している部分が伝わっていないかも。
お国柄、ロスという場所柄もあって、様々な人種・階層・職業の人々が交錯します。
人種差別に関しては、これでもかというぐらい暴力的に描かれていて、気分が悪くなります。
幸か不幸か日本に居ると身近なものとして感じられませんが、アメリカでは未だに奥深い問題のようです。
頭では判っていても、心の底に根付いているものは如何ともしがたいようで。
それにしても、映画の中での中国人の扱いは酷いものでした。
マイノリティの中でもアジア人は随分と見下されているのでしょうか・・・?
登場する人物は、それぞれの場面によって様々な顔を見せます。
例えば、マット・ディロン扮する警官の行動が最たるものです。
たまたま目に付いた何の罪も犯していない黒人夫妻に対する、権力を笠に着た許し難い取り調べ。
別の状況下では、自分の命の危険も顧みずに燃えている車の中から、この同じ黒人女性を救出します。
家では病気の父親と二人だけの暮らしなのか、父には献身的な愛情でもって辛抱強く介護を行っています。
同じ人間が取る行動のあまりの違いに薄ら寒さを感じますが、多分それが人間の姿なのだと矛盾無く受け入れられるほどに年を取ってしまった自分にも気付かされました。
そして意外にも、一番正義感に溢れているように見えた若い警官が、殺人を犯してしまいます。
これも銃社会の恐ろしさですかね。
日本でも毎日のように殺人事件が報道されていますが、簡単に銃が手に入る国になったら、こんなモノでは済まないはず。
攻撃できる力を手にした途端、過剰に他人に対して疑いや恐れを抱くようになり、招かなくてもいい悲劇が起こることにもなりかねません。
↑
《ライアン・フィリップ、1999年にリース・ウィザースプーンと結婚して2児をもうけている》
・・・ そうなんだ、、知らなかった、びっくり。
たくさんの衝突が起きる割には、死亡者は一人だけ。
この死体が、映画の冒頭部分にピッタリ重なって、ストーリーの環が閉じられます。
意外にも観終わった後には、胸の中に温かさが広がりました。
不思議と爽やかですし、何だか変な感覚!
少女の純真さと勇気、悪意が少女を滅ぼさない奇跡のような偶然、良心の欠片も無いように見えた黒人少年が行う中国人の解放。
知らず知らずのうちに、強張っていた気持ちが和んでいたみたい。
そして、夜の街に降り出した雪の美しさと言ったら・・・・・・
すべてを包み込んで、浄化してくれるかのようです。
映画の作り手の暖かさが伝わってくるようなラスト、好きですね。
今回始めて行った千葉の映画館。
建物を見た途端に悪い予感がしました。
座席予約をしようとしたら、70席ぐらいで縦4列しかない!
いざ入ってみたら、人形劇でも始まるのかと思っちゃった。
この映画に、この扱いはあまりに酷いじゃない!と、、でも
あーぁ、観客数は25名あまり。
作品賞を獲ったあとでも、こんなものなの?!
スクリーンの横幅が足りなくて、映像が全部入り切らない。
おまけに縦線が3本見える。
東京まで出掛けた方が良かったのかなぁーー