To be continued.

                   
アイリスの気ままに紡ぐダイアリー

「大脱走」(BS11) : 往年のスター大集合!

2005-09-14 23:15:18 | 映画(テレビ放映)
マックイーンは大学生だったんだ。
前に観たことあるのに忘れていた。
穴掘りが終わるまではワクワク・ドキドキ、何度観ても面白い。
最後の方はやはり戦争映画なんだと思い知らされましたが。

アメリカ人は野球で独立を勝ち獲った側、イギリス人は紅茶で支配していた側、違いはハッキリとあります。

でも、ここは皆一致団結、役割分担して共通の目的に向かって突き進め~~~

趣味は脱走!!!
難関にぶつかっても各々の得意分野で才能を発揮して、脱走準備完了。
ゲーム感覚と思ったら、本当にあるのですね。

残念ながら途中で監視兵に気付かれてしまい、全て計画通りという訳には行かなかった。

成功した捕虜たちにも、それぞれの運命が・・・・・
同時進行で進んでいくので、目が離せない。
有名なオートバイのシーンもある。
無駄死にだったり、虐殺されたり、捕らえられて収容所に逆戻りだったり。
結局逃げきれたのは一人だけだったの?

捕らえる側も、ゲシュタポとドイツ空軍とでは捕虜に対する対応が随分違うように描かれていた。
実際にもその辺の確執があったのでしょうか。

ベルリンを見られるのはどっち・・・?も皮肉な結末でした。

1963年、古き良き時代のアメリカ映画ですね。
何度も再放送される理由が分かります。


邦画「放浪記」(BS11) : 想像し難い貧しさ。

2005-09-10 01:58:18 | 映画(テレビ放映)
「貧乏人のふてぶてしさ」 と隣で見ていた家人が申しました。

高峰秀子 が本当に上手く表現していました。

ふてくされた態度、斜め下から見上げる目つき、品のない着物の着方や歩き方、はすっぱな喋り方・・・

もう 林芙美子 にしか見えない!

森光子のでんぐり返しで有名な舞台ですが、さすがに映像では年齢的にちょっとね。

「私の人生はこれだけで終わるんじゃないから。」

「このままじゃいけない。なんとかしなくちゃ!」

強い意志と情熱、もちろん才能もあって、作家として大成する。
食べることさえ出来ない悲惨な状況なのに、どこか明るさと希望があって救われます。
笑えるところも結構あるし・・・だから舞台でも長い間ウケているのでしょうね。

今はおじいさん、おばあさん役の俳優さんの若い頃が見られるのも楽しい。
ちょっとしたクイズ番組 ですよ。

田中絹代、菅井きん、仲谷昇、草笛光子、宝田明、林美智子、西沢利明・・・・・・

今の日本では考えられない世界。
源義経よりも返って距離が感じられて、中途半端な位置にあるこの時代は忘れられて行くのかな!?と感じてしまいます。

で、明日(もう今日か)は 「チャーリーとチョコレート工場」 観に行くよぉ~
とっても楽しみ
・・・お休みなさいませ。

邦画 「めし」(BS11):女の生き方って?

2005-09-05 23:58:22 | 映画(テレビ放映)
成瀬巳喜男監督の生誕100年を記念して、NHK衛星第2で特集上映されています。

林芙美子原作で、未完の絶筆とのこと。

監督の名も原作も知りませんが、新聞の解説で評価が高かったので見てみました。

上原謙と原節子が夫婦を演じている。
結婚して数年が経ち、東京から大阪に移って、つつましい二人だけの暮らし。

他人には幸せそうに見える夫婦生活だが、同じ事の繰り返しの毎日に妻は不満や疑問を抱いている。
夫は妻の様子には関心が無く、何も気付かないでいる。

今も共通しているテーマです。

そこへ家出をした夫の姪が転がり込んでくる。
それも好き放題な言動で周囲を振り回し、夫婦間には更に亀裂が入っていく。

狭い家に他人が入り込むだけでも気を遣うのに、お米の心配をする経済状態にもかかわらず夫は給料の前借りをしてまで姪に小遣いを渡そうとする。

妻は自分の洋服も買わずに我慢してやり繰りしているのに、男の人は鈍感と言うのか・・・

女は結婚前の娘のうちだけが花!みたいなセリフがあったけれど、現代にも通じてますね。
若い子だけがチヤホヤされ、甘やかされている。
嫉妬と羨望が入っちゃうよぉー 
まあそれも順番だし、そういう時期は長くは続かないでしょうが。

妻は東京の実家へ帰ります。
そこで仕事を探そうとしますが、街には職を求める人が溢れていて就職は難しい。
いとこに就職依頼をしますが、その男性の求める物は男女間の繋がりだったりして。
結局彼女も妹夫婦の家に居候しているだけで何も出来ず、早く大阪に帰りなさいと皆に言われてしまう。

周囲の人が温かく見守っていてくれて恵まれています。
でもいつまでも頼り過ぎて、考えが甘い気がする。
これでは姪と五十歩百歩。

そんな時にタイミング良く、夫が東京出張で妻を訪ねて来る。
明日大阪に帰るから一緒に帰ろうと。

妻は夫の幸せに自分の幸せを見い出す生き方を選ぶ。

夫は妻との生活を大事に思っているし、時代的にも女一人で生きて行くのは凄く大変でしょうから、やはりこの決断になるのでしょうね。

原作は未完なので、結末は「別れる」というモノもあったようです。

面白味も無いけれど、ぬるま湯的な生活に戻る。
本当にそれで良かったのかな
劇的で刺激的な事件は起きませんが、ちょっとした言葉や態度で気持ちが伝わってきて心に響きます。

愛情を注ぐ存在としての夫や子供が居ないので、猫を可愛がるのも良く分かる。
大阪で東京の言葉を話すとアレッという目で見られたりするので、知らない土地で疎外感を味わって寂しい思いをしたこともあった。

そのあたりは自分と同じ所もあって、感情移入しちゃいました。

それにしても原節子は美しいです。
顔立ち、体型、目付きや仕草も色っぽい。
大阪ミナミの長屋のおかみさん役は似合わない。

昔の日本映画も、しみじみとしてイイかも・・・
今週あと何本か放映するから観てみよう。

写真は今日の夕食。
一人だったので、出来合いのもので済ませちゃいました。
オリジン弁当で381円也、こんなもんです。


メッセージ・イン・ア・ボトル (8月29日BS11)

2005-08-31 19:22:01 | 映画(テレビ放映)
秋の味覚の代表・・・松茸、中国産・大・1,980円、近所のスーパーで。
なかなか口には入りませんね。
金網でサッと焼いて、すだちをギュッと絞って・・・・・・今年は味わえるかな?

純正の恋愛映画は苦手なので、観ていませんでした。

ロビン・ライト・ペン凄くステキ
今まで知らなかった。
他にどんな映画に出ているのか調べないと。
綺麗で、品があって、知的で・・・・・・
服の着こなしもイイですね。
オフィスでのスーツ姿も、海辺でのラフな格好も良く似合っている。お手本にしたい。

働く女性、恋にのめり込んで思い悩む女、男の子の母親としての演技、ケビンよりもずぅーと存在感がありました。

ケビンの父親にはポール・ニューマン。
見間違いじゃなかったんだ、もうこういう役の年齢なんですね。
あいかわらず茶目っ気がある。
こんなふうに年を重ねた男性は魅力的。

ケビン・コスナーは、寡黙で純粋で情熱的な主人公には適役なのでしょう。
でも私には「ダンス・ウィズ・ウルブス」 の印象が強烈で、それを超えるケビンには出会えていません。

この映画のインディアンのような生活を選ぶ事も出来たのですよね、私たち文明人(?)にも。
必要最小限のものだけでシンプルに生きて行く。

自然を破壊せず、無益な殺生はしない。
食料や防寒着を得るためにだけ狩りをする。しかも命がけで・・・

そんな生き方に共感し、彼らの信頼をも得て一緒に生きていく道を選んだ兵士の役は、本当にそのものにしか見えませんでした。

さて、あの天候で海に出る・遭難した女性を助けに行くのは、経験豊富な海の男としては無謀だし、考えがなさ過ぎるのでは?

新しい旅立ちには避けては通れない儀式だったのは分かるけれど。
ちょっと滑稽、ちょっと無理やり悲劇に・・・みたいな感じで、素直にハッピーエンドの方が幸せな気分が残って良かったな。

今夜はBS11で「ショコラ」
レンタルビデオで観たけれど、もう一回観ちゃおうかな。



「スター・ウォーズ・ジェダイの復讐・特別篇」を観る。

2005-07-14 15:29:57 | 映画(テレビ放映)
壮大な物語の終わりは大団円で、めでたし、めでたし・・・・・・

6月25日に「エピソード3・シスの復讐」を先々行ロードショーで観てから、ずっとスター・ウォーズ漬けだったような気がします。

1977年に始まった神話が、やっと完結したのですね。
最初に映画館で観た時には、本当に驚きました。

音楽、宇宙での戦闘シーン、<フォース>の存在、ジェダイ、ライトセイバーetc.

何もかもが新鮮で、こんなにワクワクした映画は初めてでした。

ラスト近くでは自分が戦闘機に乗っている気分で、座席で思わず敵の攻撃を避けていたものです。

「エピソード6」はこれはこれでHappyな終わり方でいいのでしょうが、今の時代には明る過ぎて何かそぐわないような気がします。

時系列と公開順が違うのが、かえって功を奏しましたね。技術的な問題はあるにせよ。
「エピソ-ド3」が公開の最後で良かった。

ジェダイをあれほど熱望していたアナキンが何故ダークサイドに堕ちてしまったのか、最も解き明かしたい謎が残りました。

どうしてあんなに簡単にストンと受け入れてしまったのかな?

ジェダイへの道は、遥かに遠く長い。
暗黒面は振り返るだけで強大な力が手に入る。

アナキンの若さ故の焦燥・不満・憤り、愛する人をまた失ってしまうかもしれない不安と恐怖。
その反面、自己への過信、未知なる力への憧れ。

感情が激しく揺れ過ぎて、制御出来ない。

パドメに受け入れてもらえず、師との戦いにも破れ、あんな姿になったら普通死ぬ。
あの強靭な生命力の凄まじさは何なのだろう。

ルークは自らの死を選んだ。
友、妹、仲間が居たからこその選択か!?

悲しみや怒りを抱え、自分の無力さを実感した空虚な心には、ダースベイダーの仮面が無ければ生きて行けない。
アナキンの暗く燃えた瞳が甦る。