盗作疑惑やソニー製品の不買運動で騒がれても、そこはベストセラー小説の映画化、
世界中で
大ヒット なんですね。
カンヌで失笑 とか悪い評判ばかりを聞いていた割には、150分退屈しませんでした。
しょせん信仰を持っていない身には、普通にミステリーとしてね。
二人の逃亡劇、聖杯探し、黒幕の導師は誰なのか・・・
謎解きがあっけなさ過ぎ。
ひとつの謎があれよあれよという間に解き明かされて、次の場所へと移動。
新たに謎が現れても、至極簡単に解かれていきます。
こちらが考えたり思い悩まなくて済む分、カタルシスも無くてね。
英語が分からないので、“アナグラム”が今ひとつと言うのもあるのだけれど。
読んでいませんが小説では、もっとミステリーの醍醐味が味わえるのかな。
原作が面白ければ面白いほど、映像化されたモノにはガッカリさせられることが多いような気がします。
『キリスト教をめぐる人類史上最大の秘密』と言われてもね。
知識としてキリスト教を知っているだけの日本人とでは温度差があると思います。
キリストが結婚していて子供がいると聞かされても、「あるかも・・・」ぐらいの感想でしかありません。
既婚者だったら信仰の対象にはならないのでしょうか、良く分かりません。
若干の予備知識はあった方が楽しめますね。
キリスト教関連の歴史や用語を全く知らないで観に行くと、映画の半分ぐらいで脱落しちゃうかな。
私も土曜日にテレビ番組で予習をしておいて良かった。
映画鑑賞には聖書以外にも、マザーグースやシェークスピアの知識が必要な時もあり、浅い部分での理解に終わってしまうこともしばしばで残念な思いもします。
登場人物の生い立ちや、つながり、行動の動機・理由は掴みきれませんでした。
モナリザの絵やウィトルウィウス的人体図は、謎解きにどう係わっていたのか分からず仕舞い。
神の末裔の正体にも・・・・・・・? 普通の人だね。
2000年も経ってしまっているのだから、血も薄まっているのだろうけど。
それが明かされる課程は偶然にしても出来すぎで、ちょっと待ってよ!という感じでした。
手段を選ばない組織が、その最後の生き残りを抹殺しないで生かしておくのも不自然に思えました。
一番印象に残ったのは、夜のルーブル美術館。
館内も外も、観光客でごった返している昼間の風景とは全く別の空間でした。
あのピラミッドの前に立ちたい。
月曜日の朝イチ10:15の回。
結構混んでいて、びっくり。8割ぐらいの入りでした。
公式サイト
原題 THE DA VINCI CODE
上映時間 150 分
監督 ロン・ハワード
原作 ダン・ブラウン
出演 トム・ハンクス (ロバート・ラングドン)
オドレイ・トトゥ (ソフィー・ヌヴー)
イアン・マッケラン(リー・ティービング)
ジャン・レノ(ベズ・ファーシュ)
ポール・ベタニー(シラス)
アルフレッド・モリーナ(マヌエル・アリンガローサ司教)