“東日本大震災”は今回の統一地方選にも大きく影響し、石原知事が圧倒的な差を付けて4選を果たした。
急遽≪国家破綻の危機感≫を理由に出馬した石原都知事にとって、街頭演説を控える自粛ムードが広がったことが追い風となり、一段と有利になったことは間違いないであろう。非常時に当たり、都民は強い指導力を求めたと思われる。
震災発生直後の14日、「地震は天罰だ、」とする“失言”で被災者をはじめ、多くの方面から反発を買ったが、彼にしては珍しく直ちに発言を取り消し謝罪している。確かに、表現方法は一部の人に対し配慮を欠いていたことは間違いない。しかし、彼の意図したところは理解できなくもなく、そうした耳触りの悪いこともはっきり言うリーダーシップのある態度に、他の政治家にはない魅力を感じた都民も多かったのではないだろうか?
候補者の1人渡辺美樹氏も、「都民は現状に満足しており、変化より現状維持を求めているようだ」と語っている。
ただ、石原都政も3期を終え、垢がたまり、幾つかの問題も抱えている。彼の年齢を考えると、この辺ですこし若返ってもいいのではないかと考えていたのだが・・・。