気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

ミキサー食

2010-03-23 06:54:36 | Weblog
「お食事です!」時には「ご飯ですよ!」といわれても、デキストリン・乳蛋白・植物油・しょ糖・大豆ペプチド・オリゴ糖・・・等を主成分とした不透明な液体を胃に流し込まれただけでは、食事などという感覚はまったく起きない。ただ空腹を感じないだけである。
そうした生活を10日間も過ごした後に訪れた本当の口からの食事、だがこれも普通の食事ではない。主食の5分粥も副食も総てがミキサーに掛けられている。掛けられていないのは牛乳とプリンぐらいのものである。
おかず総てがどろどろの液体である。味噌汁も煮物も焼き魚までもが・・・。焼き魚は少々のだし汁を加えられて液状になっているし、ほうれん草のおひたしは“青汁”である。
メニューと出された食事を眺め、色と香りを頼りにどれが何かと見当をつけるような状態だ。目をつぶり鼻をつまんだら、恐らく、何を口に入れているのか判らない。
だが慣れというのは恐ろしい。というよりは素晴らしい。続けているうちに味の違いが判りその旨さを実感できるようになるから不思議である。ミキサー食も充分に美味しい。もちろん通常のご飯の魅力には遠く及ばないのだが・・・。