昨日の福島県内はいきなり春を通り越して初夏のような陽気になりびっくりしました。
相馬市で最高気温が26℃の夏日となり、県内のその他の市でも3月としては観測史上最高の気温を記録したところがありました。
南から熱風が吹き込むフェーン現象が原因だそうです。
今日の最高気温は昨日より10℃も低かったのですが、車の中では暖房がいらないほど暖かでした。
今日は喜多方市内にある両親の実家のお墓と叔父のお墓にお参りしてきました。
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3月20日は僕にとって忘れられない日のひとつです。
平成17年6月23日に妻が末期ガンで余命1ヶ月であることを医師から告げられました。
始めは大腸にできた小さなガンだったらしいのですが、ガン細胞が血管を経由して肺に転移し散らばりながら大きく拡がり、もう手術はできない状態になってしまっていました。
残された手段としては抗ガン剤治療でガンの進行を少しでも遅らせることしか他になかったのです。
その後妻は計4回も入院しながら翌年の4月13日に亡くなるまで実に10ヶ月も生き続けてくれました。
そんな奇跡があったことを今でも神に感謝しています。
しかし・・・その年の桜の開花はかなり遅く、僕と二人で桜を見たいという彼女の最後の願いが叶わなかったことが僕の唯一の心残りとなりました。
妻が最後に入院したのは亡くなった年の3月20日で、春彼岸の中日の前日でした。
その日の朝妻は「体調が悪いみたいだから入院しようかな、もう駄目かも」とつぶやきました。
それまでの妻は入院中でも僕の前では決して弱音を吐かなかったのですが・・・
妻はその後思い直して少し様子を見てみることにしましたが、次第に落ち着きを取り戻しその日は何事もなく過ぎ去ろうとしていました。
しかし、深夜になって妻が苦痛を訴え始めたので、治療を受けている病院に連絡したところ即入院という結果になりました。
入院してからはある程度の酸素吸入が必要になりましたが、痛みも収まりしばらく病状も安定していました。
僕は彼岸明けの日の午前中にご先祖様へのお土産としていなり寿司を作り神前にお供えしてから、妻の病室にも持参し妻と一緒に食べました。
妻はとても喜んで「美味しいね」と言いながら食欲がないはずなのに2個も食べてくれました。
これからも春彼岸が来るたび20日の出来事とともにいなり寿司のことを思い出すことでしょう。
この翌年の春彼岸にもいなり寿司を作りましたが、↓の写真はその時のものです。
今日の話もとても心に沁み入りました。
人間生きてきた長さじゃないんですね。
いかに充実できた人生を送って来たか…なんでしょう。
二人で肩寄せ合って、一生懸命に生きて来られた。
奥さんもMicchiiさんと食べたいなり寿司をお供えしてもらって
とても喜んでおられると思いますよ。
おばんです!方言で挨拶を交わせる
なんてとてもうれしいです。
今回の記事は重い話題でしたので、
書くことをためらいました。
でも、この10ヶ月間は僕にとっては
決して不幸ではなく、人生で一番
幸せな10ヶ月でした。
今はそう思えるようになったのです。
神が与えてくださったこの幸せに
感謝しながら、これからも妻との二人
分の人生を生きて行きたいと思い
ます。
写真のいなり寿司は思いのほか
出来栄えが良かったです(^◇^)
でも、何十年の月日にも変え難い奥様との思い出が凝縮された日々だったことでしょう。
Micchiiさんの前では弱音を吐かなかった奥様は、Micchiiさんのことすごく愛していたんですね[E:sign01]
いなり寿司、まねきねこも大好きなんですが、手間隙かかるのでなかなか作りません。
Micchiiさんが作ったいなり寿司見たら、すごく美味しそうなので食べたくなってしまいました[E:coldsweats01]
奥様もきっと忘れられない味になったと思いますよ[E:up]
その当時はたしかに時折妻の苦しむ
姿を見て辛いと感じたこともありまし
たが10ヶ月の間当の本人が僕の
前では終始明るくふるまっていること
が多かった事が救いでした。
妻が弱音を吐くのをそれまでは全く
聞いた事がなかったです。
泣き虫の妻がこんなに強い女性だ
ったは思ってもみませんでした。
いなり寿司は・・・特に五目いなりは
かなり時間と手間がかかりますね。
妻にも好評だった(?)いなり寿司は
きっとまねきねこさんも満足されると
思いますよ。
食べていただけないのが残念です
けどね(>_<)
Micchiiさんと奥様が仲良く、いなり寿司を食べている姿が目に見えるようです。
奥様はきっと具合が悪かったと思いますが、Micchiiさんが心を込めて作ったいなり寿司を見て食べる元気が出たんですね。本当の幸せを噛みしめていたと思いますよ。
人の縁とは素晴らしいですね。
お彼岸に良い話をありがとうございました。
僕もこの記事を書いている時にあの
時の様子を昨日のことのようにはっ
きりと思い出しました。
病室の窓から明るい日が差し込んで
くる暖かい日でした。
いなり寿司を食べている妻の笑顔は
心なしかいつもより輝いて見えるよう
で、本当にうれしそうでした。
二人とも言葉はあまり交わさなかっ
たのですが、「美味しいね」のひと事
だけで僕も充分うれしかったです。
涙が出そうでしたが、ずっと我慢して
いました。
たいせつなお話をうかがいました。
日々の出会い、時間を大事にしていかなければと思いました。
それにしても・・・金魚姫さんもそう
なんですが、皆さんがとても温かい
コメントを下さるので、それでまた
涙がでそうになりました。
本当にありがとうございます。
出会いと時間を大事に・・・本当に
その通りだと思います。
人には、それぞれココロにある最高のご馳走があるんでしょうね。
お母さんのご飯って、絶対他と比べられないもんね。
奥様にとって、そのいなり寿司がそうなんでしょう。
高級レストランなんか足元にも及ばない、Micchiiさんの『愛情』という隠し味で[E:catface]
以前から妻はお彼岸の時にいなり
寿司をよく作っていたので、僕も
自分で作って妻に食べさせてやり
たいと思って、この日初めて作って
病室に持って行ったのですが、
食べてもらえるかどうか不安だった
ので2個も食べてくれて本当に
うれしかったです。
「美味しいね」って言ってくれた時の
あの笑顔は本物だったと今でも
信じています。
去年、今年と忙しくて準備する時間
がなくていなり寿司は作れません
でしたが、またいつかきっと作りたい
と思っています。
父や祖父母の月命日にも時間があといずれかの日に作っています。
当時ではつらかった事でも月日が経つと素敵な思い出に変えてくれますよネ。
シロネコさん、いなり寿司を作られ
たんですね。
できれば僕も作りたかったのですが、
時間がなかったので、舞茸ごはんに
したのです。
できれば辛い事や悲しい事は忘れて
楽しい事やうれしい事だけ覚えていた
いです。