とだ*やすこの「いまここ@島本」

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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

島本町に高浜学園ができて思うこと

2015年03月23日 | やります!子ども・子育て・人びと支援
今日のお昼は子育て世代の方とのランチミーティングでした。育児中の問題意識は社会を変えていく力があります。育児をきっかけに社会に目をむける女性は少なくありません。プラスのエネルギーを育てていけるネットワークがとても大事ですね。

さて、子どもたちの保育を託す保育所を選ぶことは、保護者にとって重大な選択です。保育園の入り口で子どもさんを引き渡す高浜学園の方針について、納得できないと議場で質疑したことを過去に本ブログに書きましたが、今なおアクセス数が多い記事になっています。実は、そのことがとても気になっています。

この件については、これまでも少なからぬ反響があり、保護者のみなさんからも、なんとかならないのですか!お願いします!と厳しいお声を幾度もいただきました。担当課には何度も伝えました。このことが高浜学園への入園を望んでおられる保護者に不安と迷いを生んでいることも知っています。

わたしは今、こんなふうに思っています。島本町に4か所の保育所があり、ふたつの町立保育所、山崎保育園、高浜学園、よいところも問題があるところも様々で、特徴があります。誤解を恐れずに言うなら「選択できる」ということがとても大事です。「ここしかない」「やむを得ない」とは大違いです。

残念ながら町立保育所の施設設備は老朽化、現状では耐震化の対策ができていません。けれども、かつて島本方式と言われて先進的で注目された障がい児保育(そのように聞き及んでいます)は今も継承されています。

障がいをもって生きる子どもと就学前から過ごすことは、大人になって「心の根っこ」となる大切なものを育みます。そのことが今、わたしにはわかります。息子がお世話になった経験から(第4保育所)いえることです。

保育の時間の使い方、保護者への接し方もどこかのんびり、地域で保護者を見守るという感じでした。入所者が減っても赤字になるわけではないので、よい意味でダメなものはダメと保護者にはときに厳しいです。10数年前のことですが基本は変わらないと思います。

山崎保育園は、水無瀬川緑地公園に隣接して周辺の環境も素晴らしく、給食が美味しいです(一度試食させていただきました)。母体である社会福祉法人・大阪水上隣保館の創設者、中村遥先生は「施設の子どもたちによいお米のご飯を」と品質にこだわっておられたと町内のお米さんから聞き及んでいます。今もその思いは引き継がれていると思えます。

子育て支援センター、一時預り保育、つどいの広場「パンダのいえ」など、島本町の子育て支援の多くを担っていただいています(町からの委託事業になります)。現園長のもと、常に子どもの立場を最優先し、保護者に寄り添う保育をめざしておられると感じています。また、保健師さんのお人柄に信頼を寄せておられる保護者の方は少なくありません。

この度、見学させていただいた高浜学園の施設は、新しく広々としていますし、明るいです。高浜幹線道路の交通量の問題はありますが、阪急水無瀬駅からも近く、町外に通勤される方の利便性に優れています。保護者が肉体的、時間的に楽ならばそれは必ず子どもさんによい影響を与えると思います。

島本町が地域で培ってきた保育の質は、高浜学園の保育に影響するでしょうし、高浜学園が力を入れてこられたことが既存の保育園によい刺激を与えることもあるかと思います。また、本来、保護者のみなさんの声(ときに苦情や強い要望)、保護者会の協力などで保育は変わっていくものです。

入り口でお子さんを引き渡すことについては、実際に保育がはじまってみてわかることもあると思います。保育所のなかにまったく保護者を立ち入らせない、というならばそれはそれで改善を求めて行かなければならない大問題ですが、必ずしもそうではないかもしれません。PTA保護者会が発足すれば、その活動を通じて信頼関係を築いていけます。

以上はすべてわたしの個人的な印象です。未就学児の子育て時期には、さまざまな情報が行き交うなか保護者が不安になることが多いです。今はSNSなどでさらに情報過多です。大切なのは、各家庭それぞれに好み、希望、労働環境、家族環境、育児方針が違うのだから、まずは各家庭で、なにを重視するか優先順位を決め(保育所の場合、自宅からの距離は重要)、自ら選択することだと思います。

なにかと不安が多い育児期間。今、わたしが若いお母さん方に伝えたいのは「お母さん、大丈夫、子どもを信じて、自分を信じて、目の前の子どもさんを抱きしめてあげてくださいね」ということです。振り返ってそう思うのです。そして、もっと生きやすい社会にしていくことは可能、だから市民が主体的に関わっていきましょう、と言いたいです。(※:タイトル変えました)


画像は
第4保育所の卒園式(21日)
今年はケリヤホールで行われました

卒園生数×保護者数=ホールに入れないということで
ここ数年、保護者の入場制限をしていました

すべてのお子さんが個性豊か、笑顔キラキラ
保育の賜物と実感、とても感動しました
コメント (4)
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