とだ*やすこの「いまここ@島本」

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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

「都市化をめざす時代」から「都市を考える時代」へ

2013年01月17日 | JR島本駅西まちづくり
日本は「都市化をめざす時代」から「都市を考える時代」になりました。「まちなみ」「景観」そして「そこに生きる人びと」に視点をあてて、「まち」を考える若いプランナーが全国で活躍しておられます。コミュニティデザイナーという肩書も生まれています。

今日は、コミュニティをデザインするという視点で、わたしが日々暮らしている山崎地区を歩きました。サントリー山崎蒸溜所は日本ウイスキー発祥の地であり、今やサントリー山崎は名実ともに世界に誇れるジャパニーズウイスキーとなっています。外国からの観光客、専門家の来訪も多く、遠来のお客様に満足していただける周辺街区の魅力向上は、島本町にとって急ぐべき課題です。

「都市をめざす時代」から「都市を考える時代」。だとすると、山崎地区はもちろん、尺代、大沢、若山台、高浜などに潜在的な魅力が眠っているのではないか、とわたしは感じています。

高浜の旧街道と淀川との歴史、街並み保全と堤防の眺望、民家のたたずまい。旧家の玄関の天井は高く、水難を避けるための船が吊るせるようになっていました。高浜の街道の風情と淀川からの眺望を残したいと言ったのは、町主催の「島本の景観・まちなみワークショップ」に参加した学生でした。

若山台の住環境は町内屈指といっても過言ではありません。敷地内は自然に恵まれ、外国の住環境を感じます。尺代・大沢集落の持続可能性、町の面積の70%を占める里山の自然環境、景観保全こそが若山台地区の価値を高めるとわたしは考えています。

調整池を売却して埋め立てし開発するという町の計画は、再度調査を行うとしてもその方針はいまなお生きていますが、これからの時代は平坦な中心街の土地が大きく動く時代、ここは慎重に考えておく必要があります。

同じことがJR島本駅西側にもいえます。桜井地区の農空間を土地区画整理事業で開発する計画ですが、ホームから眺める農空間を失う不安や寂しさを多くの住民が感じています。どうかあそこだけは守ってくださいという声をいただきます。わたし自身、農空間保全が町の将来に大きく貢献する道を探りたいと思い続けています。

「ダメなことはダメ」と理屈抜きに言うことは絶対に大事ですが、島本駅西地区のように複数かつ多様な選択肢がある場合は、自らの価値観に基づいて反対しているだけでは、よりよい結果は得られないと痛感しています。ならばどうすればよいのか、多様に考えなければならない。

ひとつ言えるのは、駅西開発派と農地保全派に共通しているのは「景観を守って欲しい」という思いです。そして当然ながら、ひとりひとりが望む「景観」は同じではありません。ここが非常に重要で、景観について条例に定めておくことがとても大事です。

日本は「都市化の時代」から「都市を考える時代」になりました。2004年に「景観法」ができ、以来、土地とその空間のもつ公共性についての考え方も変化しています。これからの時代の都市を考えるとき「景観」はとても重要なテーマです。

景観行政団体になる(島本町の総合計画に明記されています)とはどういうことなのか、島本町民にとっての島本町の景観とはなにか、なにを魅力にするのか。今年、とだ*やすこは、市民や若者が自分たちで発見しながら「まちづくり」を考える活動を実現します!



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