一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

十たび大野教室に行く(前編)・長い一日の始まり

2011-10-09 00:17:49 | 大野教室
9月23日は6歳のめいの運動会。きのう8日は4歳のおいの運動会で、ともに撮影係として駆り出されてしまった。親戚ではあるけれども、ヒトの写真を撮ってもおもしろくない。

9月30日(金)の就寝は午前3時半。しかし5時半に目が覚めてしまった。最近熟睡した覚えがない。
もう眠れないので、傍らにあるスマホで、エロ動画を観る。スマホなんて、メール以外にすることがないと思ったが、買えば買ったで活用方法はあるものだ。
しかし、ただでさえ悶々としているのに、女優の○○を観たり○○○を聴いたりしていると、さらにどん底に堕ちていく気分だ。もうどうしようもない。
8時半ごろ起きだしてテレビを観ていたら、10時すぎに中井広恵女流六段からメールがあった。
「おはようございまーす。今日も一日頑張りましょうねー」
という文面だった。
またまた涙が出そうなほど感激したが、このメールにはワケがある。
私がケータイを持っていなかったとき、ある女性から、
「大沢さんがケータイを買ったら、私毎朝おはようコールします」
と言われたことがあった。もちろん冗談だったのだろうが、これはふたりの仲を深めるには、興味深い演出だと思った。
そこで私は昨夜、その「おはようコール」を、中井女流六段に1回だけお願いしたのだ。
そのときは中井女流六段に断られたが、中井女流六段、メールという形で、私に「おはようコール」をしてくれたのだった。
まったくもって、恐縮である。私を少しでも元気づけようという、その心遣いがうれしい。もはや私の中で、中井株は連日のストップ高である。今年の冬は、絶対に長崎に行こうと思う。
10月1日、土曜日の午前である。昔のダチの声が聞きたくなって、何人かに電話をした。繋がった人もいるし、繋がらなかった人もいる。いくつか伝言を頼んでおいたら、しばらくして電話がかかってきた。
そのうちのひとりは私と幼馴染で、幼稚園から中学まで一緒だった。彼は私がいままで出会った人の中で、最も才能があり、私が一目も二目も置く存在だった。
私は例の話をする。と、彼は私の出す情報を最低限しか聞いていないのに、私の言動の理由や深層心理、その他もろもろをズバリ言い当てた。いや当たっているのかどうかは分からぬが、その内容は、棋友がふだん私に諭していることとほとんど同じだった。
私はスッと心が軽くなるのを覚えた。さすがは平成の御手洗潔、やはりあいつは天才だった。

さてきょうは大野教室があるが、きょうは夜の食事会にだけ出るつもりだった。
ところが午後2時すぎに、W氏から大野教室へのお誘いメールがあった。
こういうメールに私は弱い。「今から行くよ」と返信をして、川口市にある大野教室に向かった。
「大野教室」とは、日本将棋連盟の大野八一雄七段が主宰する将棋教室で、指導対局を通じて将棋の本筋を学び、棋力の向上をはかる、由緒正しい将棋教室である。
使用する盤駒は、タイトル戦で使用するそれらに勝るとも劣らない逸品で、これらを鑑賞するだけでも、教室に行く価値はある。
指導対局には限りがあるので、生徒同士で対局をすることもあるが、大野七段にお願いすれば局面も見てくれ、ワンポイントアドバイスもいただける。
特別講師に植山悦行七段、中井女流六段らがおり、運がよければ指導対局が受けられる。
料金は月4回で12,000円。1回料金は3,500円。開講時間は午後1時から5時までだが、6時~7時ごろまで延長されることが多い。夜の食事会では将棋談議に花を咲かせ、半日将棋を堪能できる。将棋ファンにはたまらない教室である。
ということで、きょうは3時少し前に入室。先客は、W、Kun、Fuj、Ue、成人男性の各氏に、Akiちゃん、Hanaちゃん、少年の計8人だった。
一休みしていると、Hon氏が来る。しかしすぐに、3時休みに入ってしまった。これはちょっと間が悪かった。
再開は4時。特別講師の植山七段に対局をお願いしようとしたら、
「ちょっと待ってね」
の返事。植山七段はKun氏との角落ちの指導対局中だったが、現在植山七段はKun氏に2連敗中で、もう負けられぬ一戦だった。そこで、指導対局としては甚だ異例ながら、サシの対局を続行することになったらしい。
注目の結果は、植山七段が上手らしい指し回しで、下手の攻めを切らせ、快勝。プロは本気を出せば強い。
4時20分、ようやく植山七段と指導対局に入る。私は居飛車明示。
「大沢さんは、ボクのときには飛車を振ってくれないんだよなァ」
とつぶやき、向かい飛車に構えた。
私は攻勢を取る。しかし攻めさせられた感じだった。
上手△2一飛△3三金△5三銀、下手▲5五歩▲7七角の局面で、私が▲5四歩と突きだした手が金銀両取り。
これで一本取ったと思ったが、△4二銀で上手は堪えている。
私は焦って▲3三角成△同銀▲3二金と攻めたが、△2三飛▲3三金△同飛の結果は、上手の駒を捌かせただけで、なんの意味もなかった。将棋も私の負け。
感想戦では、▲3三角成で▲8六角と銀取りに覗けば、下手が十分とのことだった。
しかしダメだ…。全然将棋になっていない。
2局目は大野七段と。角を落としていただき、対局開始。
私が中飛車に構え、攻勢を取る。
と、AkiちゃんとHanaちゃんが帰るようで、大野七段が駅まで送っていくことになった。
「たしか、Hanaちゃんだったね?」
と私。
「『たしか』はいらないよ!」
「ヒヒヒ」
いまや恒例となった、お約束の会話であった。
(つづく)
コメント (2)
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