一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

九たび大野教室に行く(前編)・珍しいポカ

2011-10-02 01:16:08 | 大野教室
きのう10月1日、私は沖縄旅行前の状態である、回復度100%になった。もう、気分はスッキリである。これすべて、中井広恵女流六段を始め、棋士、棋友の方々のお陰である。ここに改めてお礼を述べたい。また、船戸陽子女流二段には改めてお詫びするとともに、深い感謝の意を表したい。

先月18日(日)は、川口市にある「大野教室」に行った。大野教室とは、日本将棋連盟の大野八一雄七段が主宰する、実戦を主体とした将棋教室である。対局の合間には詰将棋が出題され、希望者には実戦譜の検討も行う。3時のおやつはお菓子がいっぱい、ジュースは飲み放題という、将棋好きには堪えられない教室である。
きょうは植山悦行七段が補助要員として指導対局を行っていた。
1回分の料金3,500円を払うと、1,000円を返された。大野教室は月4回で12,000円だが、私は今月3回目である。これまで2回分の計7,000円を払ったが、3回目からは割引料金が適用され、2,500円となるらしい。4回目も2,500円だそうで、これで同じ4回で、計12,000円となるわけだ。これは大野教室、なかなか良心的な料金設定といえよう。
先客はW氏、Kun氏に少年、Akiちゃん・Hanaちゃん姉妹。
さっそく大野七段に角落ちで教えていただく。私の中飛車に、大野七段は△2四歩~△2二飛。もう前日と同じ轍は踏まない。今度は▲3六歩~▲3七銀を間に合わせ、上手の2筋歩交換を防いだ。
と、新規のお客さんから連絡があり、大野七段が駅まで迎えに行くことになった。戻ってくると、そのお客とは、LPSA芝浦サロンのセミレギュラーでもある、Su氏だった。私もSu氏は何度か目にしたことがあるが、ハンドルネームしか知らず、今回初めて名字を知った。
Su氏は、「将棋ペン倶楽部」で、大野七段が取り上げられた文章を読んで、大野教室を訪れたくなったという。その文章は私が書いたもので、これは本当にうれしかった。書いた甲斐があった。
Su氏といっしょにFujも入室して、場がにぎやかになった。
対局再開。私もよく戦ったが、上手にジリジリ形勢を詰められていく。
上手△1三桂△2七歩△6九竜…持駒銀3、下手▲1六歩▲1八玉▲1九香▲2六歩▲2九桂▲3八金▲4八金▲6八角…の局面で、大野七段が△4五の金を△3六金と出た。しかしこれは大野七段の錯覚で、詰めろになっていない。
私は▲7二銀成△同王▲5二竜△6二銀▲6三金△8一王▲6一竜△7一銀▲7三金と詰めろを掛ける。
ここでしばらく考えていた大野七段が、負けました、と投了してしまった。
ここで△8二銀打と受けられたらどうだったか。金を渡すと、自玉は△2八金▲1七玉△2五桂▲同歩△2六銀までの詰みがある。
検討の結果、△8二銀打には▲7二金△9二王▲5七角で下手勝ちの結論となったが、私の力で発見できたかどうか。大野七段には珍しい、終盤の一失で拾わせてもらった一局だった。
Hon氏が来る。Hon氏はいつもニコニコ。将棋を指すのが楽しくてしょうがない、というふうだ。
ここで3時休み。詰将棋タイムである。私は前日、手筋モノの詰将棋をサラサラ解いてしまったので、きょうは奨励会合宿で出された詰将棋を出された。
しかし手も足も出ない。私は問題図を眺めるのみだった。
休み時間が終わり、2局目は少年と。大野教室に来る少年はいずれも強く、あまり勝てる気がしない。もっともいまの私は、誰と指しても勝てる気がしないのだが。
私の先手で▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△8八角成▲同銀△2二銀▲7八金△3二金▲3八銀△7二銀▲2四歩、と進んだ。
少年の△7二銀が疑問手。すかさず▲2四歩と突いてポイントを稼いだ。△2四同歩▲同飛△3五角は▲3四飛がある。何気ない序盤にもすべて意味がある。少年はこの辺り、少し雑だった。
植山七段が、
「大沢さんは何でも指しますねえ」
とつぶやく。まあ、見よう見まねで指しているだけで、読みが伴っていない。
数手進んで、少年が△5四角と、▲8七金取りに放った。ここで私に▲6五歩△同銀▲5五銀が利き、指しやすくなったと思った。
さらに進み、▲5三銀成に△5二歩が少年の失着。▲5五角と打って、この将棋はもらったと思った。もし△8六飛なら、▲2二角成△同金▲4二銀で詰み。
少年は仕方なく△6四歩だが、▲2二角成△5三歩に、落ち着いて▲2一馬で先手勝勢。後手は8二の飛車が動けない。以下は▲7四桂が利き、私の快勝となった。
感想戦では、少年の△5二歩で△3三銀なら先手も指す手がむずかしく、互角の形勢、もしくは先手芳しくない、という結論になった。
続いて、植山七段に教えていただくことになった。本日、プロと2局目である。
(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする