一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

十二たび大野教室に行く(後編)・味よく終える

2011-10-24 00:05:45 | 大野教室
Hanaちゃんの先手で対局開始。初手▲5六歩。「先手中飛車」の作戦だろう。これには△5四歩と突き返すのが私の流儀で、簡単に5筋の位は取らせない。
対してHanaちゃんは、当然▲5八飛。私は二枚銀の形を作り、△6三金と上がった。これで5筋は万全だ。
角を換わったあと、△8六歩▲同歩△同飛。これには▲8三歩がイヤだったが、Hanaちゃんは別の手を指した。
私はスンナリ飛車先の歩が交換できて指し易くなったと思ったのだが、Hanaちゃんも手に乗って飛車を4筋に廻り、巧妙に攻めを繋いでくる。さらに、下段に妙な角を打たれて困った。私の守備駒は三段目にいるので、妙に受けづらいのだ。
私は竜を引いて懸命に粘るが、Hanaちゃんは追及の手を緩めない。いろいろもみ合っているうち、ついに寄せ切られた。お見事! 私に勝っても何の自慢にもならぬが、これはHanaちゃん、相当に強いと思った。
もうHanaちゃんの顔と名前は、完全に覚えた。Hanaちゃんの将来が楽しみである。
次局、やっと大野八一雄七段に教えていただく。私が大野教室に通い始めた当初は、大野七段と最初に指すのが当たり前だった。しかし最近は生徒が多く、きょうはついに4局目での指導である。ただ、いろいろな人といっぱい指せて、そちらのほうが私も楽しい。
将棋は私の居飛車。大野七段は△7四金~△6二飛~△6五歩。ここで素直に▲6五同歩△同金▲6六歩と収めればよかったのだが、私はそれに満足できず、▲6八飛。どうも反発してしまう。
以下3七の銀を4八~5七と活用したが、▲5七銀では▲4七銀と立ったほうがよかった。これなら▲3七桂と活用できた。
本譜は▲1五歩、▲3五歩の突き捨てを入れ猛攻したが、ふつうに受けられて、そこまで。またも完敗だった。大野七段との角落ち3勝目は、いつになるのだろうか。
ここまで0勝4敗で、5局目は成人男性氏と。この男性がまた強く、大野七段や植山悦行七段に、角落ちでいつも勝っている。これは最強の人と当たってしまった。
将棋は、後手男性氏の一手損角換わり。相居飛車は好かんが、振り飛車に出ても、男性氏は振り飛車退治が得意そうである。もう、指す手がなかった。
私は1局目同様、棒銀に出る。しかし本局もうまくいなされ、また▲2六銀が取り残されてしまった。
▲4七歩▲5七金、△3三桂△3六銀△6四角の局面で、△4五桂▲4六金△同角▲同歩△5七桂成なら、こちらに指す手がなく、投了もあり得た。
しかし本譜は△9五歩とこちらから戦いを起こしてくれたので、こちらも息を吹き返してしまった。
終盤は、私が角を手持ちにして、▲6一角が待望の反撃。ここでもまだ男性氏が指せていたのだろうが、秒読みと「流れ」で、すでに勝てない将棋だったようである。
私は何とか片目を開け、味よく対局を終えた。

食事会は、大野七段、W氏に、以前もお見かけしたことがあるSai氏、それと奨励会のM君、私の計5人。
とりあえず近くの中華料理屋で夕食である。私はラーメンと半チャーハンのセット。1ヶ月前だったら、絶対に頼めなかったメニューである。あのころは、何も胃が受けつけなかった。食欲が戻った分、若干の回復が見られるということだ。
食事が終わったM君とは、ここでお別れ。青春の奨励会、頑張ってほしい。
このあとは雑談だが、大野七段らがファーストフード店に入ろうとしたので、これは勘弁してもらう。聞くと、そこでも大野七段とW氏らは長居をして、将棋も指すことがあるという。しかしさすがの私も、ファーストフード店でそこまではできない。
駅前に戻り、いつもの喫茶店に入る。ここのアイスコーヒーは330円と安い。先日はそれにコーヒーゼリーを注文したら、セット料金が適用されたのか、いくらか安くしてくれた。
丸テーブルに5人が座り、談笑。今回注目すべきは、大野食事会初参加のSai氏である。ニコニコと温厚な方で、名刺もいただいたが、けっこうな肩書きの人だった。
私は劣等感の塊で、また現在の自分も人に誇れるほどの仕事もしていないので、こうした人と交流することは、まずあり得ない。
しかしそこは「将棋」が介在しているお陰で、何の抵抗もなく交流できる。ありがたいことである。
Sai氏がいるので、私もあからさまに泣きごとを言えないが、言葉の端々から、Sai氏も状況が飲み込めたようだった。まあ回数を重ねて親しくなったら、いろいろ吐露しようと思う。
この喫茶店は11時閉店。お陰でスマホがなくても、終電に乗り遅れずに済んだ。きょうはアイスコーヒーとコーヒーゼリーを食したが、値引きはなし。次回からは、最初からセットで頼もうと思う。
コメント (2)
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