一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

ジョナ研に行く。Ayakoさんの笑顔。

2011-06-29 00:06:44 | ジョナ研
24日(金)は、月に1度のお楽しみ、「駒込ジョナサン研究会」こと、通称「ジョナ研」に行ってきた。
「ジョナサン」とは、LPSAが駒込にあったころ、金曜サロンが終わったあと、みんなで食事をしに行ったファミリーレストランの名前である。そして「ジョナ研」とは、LPSAが芝浦に移転したあとも駒込への思い断ち難い金サロメンバーが、ジョナサン駒込店に集合して将棋談議に花を咲かせる、というものである。
金サロ時代は、植山悦行手合い係を囲んでの食後の将棋談議は、とても楽しい時間だった。ジョナ研では植山七段はいないが、その代わり、私たちのマドンナであるウエイトレス・Ayakoさんの人懐こい笑顔が、一服の清涼剤となっている。
当日は午後6時半開会。しかし12時まで行う予定なので、急いで店に入る必要はない。この日のLPSA芝浦サロンは石橋幸緒女流四段の担当だったが、1局だけ指して田町→駒込と東京を縦断したくはないので、今回は自宅から直接ジョナサンに向かうことにした。
健康のため、徒歩で向かうつもりだったが、フジテレビ系「ペケポン!2時間スペシャル」を観ていたらこれが面白く、つい見過ぎてしまい、結局JRで行くことになった。
時計ははめてないが、8時半には入ったと思う。奥のテーブルに向かうと、金サロ有志が、早速将棋の研究をしていた。いまさらだが、駒込ジョナサンは、将棋を指していても多めに見てくれるのだ。ありがたいことである。ジョナサン万歳!!
参加メンバーは、W、Kun、R、Hon、Yの各氏だった。今回はY氏の発案により、事前に宿題が出されていて、「私の自慢の一局」を持参することになっていた。
いまはKun氏の将棋が並べられていたようだった。あとで聞くと、これは大野八一雄七段との角落ち戦だった。もちろんKun氏の快勝で、大野七段に角落ちで勝つとは、さすがにKun氏である。
Y氏の将棋が並べられる。「将棋倶楽部24」で指した将棋らしい。見ると、Y氏が石田流に構え、▲7四歩と突き捨ててから▲5八玉と立った。
まあ序盤だから、このあたりはスラスラ進むだろうと思いきや、みんなは▲7四飛と走る変化を延々とやっている。私は、Ayakoさんが運んでくれたパスタを食している最中だったので横目で見るだけだったが、全然先に進まないので、さすがに異を唱えた。
「ちょっとY氏、早く先に進めてくれよ!!」
「私はこのあたりを研究したいんですよ」
「はああ? それじゃ自慢の一局の披露になんねえじゃんかよっ!!」
「この変化は社団戦に出ますよ。それを勉強しておきたいんですよ」
な、何を言ってるんだY氏。社団戦は2日後。重要変化を勉強したい気持ちは分かるが、「自慢の一局」を提案したのはY氏ではないか。しかも彼は、「棋譜を忘れたら入場をご遠慮していただく場合があります」というジョークまで飛ばしていたのだ。これでは、マジメに棋譜を用意してきた者がバカみたいである。
結局、Y氏の一局は、最後まで並べられることはなかった。これなら最初から、棋譜の持参など呼びかけなければよかったのだ。
私の「自慢の一局」は、上田初美・現女王との将棋。さて並べよう、というところで、Kun氏が退席。残念だが、ジョナ研は、いつ来てもいいし、いつ帰ってもいいのだ。
この将棋は、女流棋士スーパーサロンで初めて教えてもらったときのもの。終盤、△7一金と竜取りに打たれたところで、竜を逃げずに▲9三銀と放り込んだのが会心の一手。以下△9三同王▲8五桂△8二王に、▲9三金の退路封鎖が第二の鬼手。やむない△9三同香に▲7三桂成が最後の好手だった。
いま思い返してもホレボレする順で、本当にあのころの私は強かった。もちろん上田女流二段(当時)も強く、将来のタイトル獲得は確実、と確信したものだった(この模様の詳細は、2010年11月16日アップ・「会心の一手」(カテゴリー・将棋雑記)に詳しい)。
私の頼りない「解説」を聞いて、
「大沢さん、こんなに終盤が強いのに、どうして大野先生に勝てないの」
とR氏がきつい一言を言う。終盤が強いかどうかはともかく、たしかに大野七段との角落ち戦は11連敗中で、ひどい成績ではある。
このあとは、R氏、W氏の棋譜が並べられる。しかしこれらも、到底「自慢の一局」とは思えぬ将棋だった。
結局、会がひけたのは12時だった。会計時に、仕事を終えて店を出るところだったAyakoさんとバッタリ。私服もまたかわいらしい。
「もうお帰りですか」
「電車がなくなりますので」
という平凡ながらうれしい会話をする。キュートキュートなAyakoさんは、私たちの間で人気急上昇だ。いまや彼女のいないジョナサンは考えられない。金サロ時代の私たちを知る彼女が、これからもジョナサンで働いてくれることを願ってやまない。
さて今回も5時間以上も粘って、会計は数千円だった。何という安さか。駒込ジョナサンにはまことに申し訳ないが、もう少しこの会を続けていきたい。
コメント (3)
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